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鈴木敏広

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広(すずきとしひろ) / 一級建築士

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コラム

坪単価の問題①~坪単価とは

2016年10月4日

テーマ:見積り

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 畳 掃除畳 張り替え

建て売り住宅の広告などに必ず総額の後に坪○○円と書いてあります。

坪単価の坪とは尺貫法の長さ6尺×6尺の正方形の面積のことで、メートル法では約3.3㎡とほぼ同じ大きさです。もっと簡単に説明すると約畳2枚分の面積です。1尺は約0.303m、6尺(6尺を1間と言います。このことは、先週までのコラム「尺とメートル]を参照してください。)は約1.82m、1,82×1,82=3.3㎡なります。6畳の部屋は畳が6枚なので3坪、3.3㎡に3坪をかけると9.9㎡=10㎡とほぼ同じになります。

坪単価1

最近は畳の部屋が少なくなりましたが、日本人は畳の大きさを経験的に知っているためか、畳の部屋が無くても家の大きさを示すのに「○○坪」と聞けばおおよその大きさを理解します。以前に読んだ本では他の国の人に比べ日本人は家の面積について理解し易いらしく、それも畳の大きさを感覚的に知っているため推測できるからだと書かれていました。

坪単価とは、住宅の工事費を坪(面積)で割算した金額のことです。つまり、坪単価に面積を掛け算すれば工事費となります。

私が新築の依頼を受けた時にも「坪いくらぐらいですか?」と聞かれることが多いのですが、坪単価で価格を表示することには問題が多く、今では意味がなくなっていると私は思っています。その理由は坪単価にどこまで工事を含むのか決められていないからです。

このコラムでは、坪単価は住宅の価格を掛け算だけで表示するためですが、実際はそうなっていないこと、また、なぜ今では坪単価を表示することに意味がなくなっていると私が考えているかを中心に書いていきます。

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