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鈴木敏広

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広(すずきとしひろ) / 一級建築士

まちの大工さん 鈴木工務店

コラム

尺とメートル⑥~間とヤードがある理由

2016年9月30日

テーマ:尺とメートル

コラムカテゴリ:住宅・建物

生活で使う長さは、人が使いやすいのが一番です。ですから長さの単位はそのためにあるべきです。

①に書いたように尺の下、寸、分、厘、毛と尺の10倍の長さ丈は10進法なのに、1尺の6倍の長さを1間としています。わざわざ10進法ではない6倍の1間を単位としているのは、その長さが生活に必要だから、あると便利だからです。1間(6尺)は日本人の男性の身長に近く、住宅の中では引き違いの戸の巾です。家を作るには1間と半間(3尺)は今でもなくてはならない寸法です。

同じように1インチは1フィートを12分の1にした数字だと思います。ところが、ヤードはフィートの12倍ではなく3倍を1ヤードにしているのは、1ヤードが1間と同じように生活に必要だからだと思います。

私が尺で図面を考えるのは、尺は人が生活する住宅の寸法として合っていると思っているからです。もしも、メートルの方が人に合っていたら、1958年の法律の改正とともにとっくに忘れ去られ、今は使われていないでしょう。すでに60年も経っているのですから。

メートルサイズで家を作っている業者がいますが、人の身体寸法を基準にしていない住宅で住みやすい、使いやすい住宅ができるのでしょうか?

尺とm6

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