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盆地で高温多湿の山梨だから注意したい『梅雨バテ』その予防法とは?〜後編〜【山梨 漢方 さわたや薬房】

早川弘太

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テーマ:梅雨の健康法

前回より梅雨時に体調が悪くなる『梅雨バテ』についてお届けしております。

山梨県は盆地という地形的な特徴があるため蒸し暑く、梅雨から夏にかけては毎年のように猛暑に見舞われています。

また、桃やぶどうの栽培も忙しく多くの方が夏バテはもちろんですが『梅雨バテ』となってしまい体調を崩してしまいます。

前回はなぜ梅雨時に体調を崩してしまうのか?その原因と仕組みについてお届け致しました。
【前回のコラムはこちらから】
https://mbp-japan.com/yamanashi/sawataya/column/5137030/


今回は梅雨時におすすめの食養生について。

☆梅雨時におすすめの食養生とは?

前回は梅雨時の養生の1つとして、入浴についてお届けしました。

お風呂で軽く汗をかいておくことはカラダに湿気が溜まりやすい日本人に取ってはとっても大切な養生です。

そして発汗と同時に梅雨バテ対策で大切なのはなんといっても食養生です。

季節の物にはその時期にちゃんと食べる意味がある、と言われています。

梅雨時や夏場のような暑くて湿気が多い時におすすめな食材は薬膳的にはなんといってもキュウリやゴーヤ、スイカなどの『ウリ科』の野菜です。


近年は季節に関係なく、一年中夏の野菜、キュウリやナスが食べれますが、
このような野菜の真価が発揮されるのがこれからの時期なのです。

きゅうりを代表とするウリ科の野菜は

『利水』

と言って体の余計な水をはかせる手伝いをしてくれます。

また

『清熱』

と言って暑さより体に熱がこもった時は熱を冷ます働きもあるので、暑いところで仕事をしている方には特におすすめです。

ただし夏や梅雨時でも冷房の中で一日中過ごすような方や、夏冷え、梅雨冷えになりやすい方はウリ科の野菜はカラダを冷やす働きがあるので食べ過ぎにはきをつけましょう。

☆美味しいだけじゃない!冷奴に薬味を乗せる意味

また、この時期おすすめの食材の2番めは湿をとり、発散作用のある

しょうが、ネギ、サンショウなどの薬味です。

薬味は料理を引き立てるだけでなく、カラダを温めてくれたり、メインの食材の弱点を補ってもくれるのです。

冷奴に薬味をのせるのには美味しく食べる以外にも、カラダを冷やしやすい冷奴の弱点をネギや、生姜で補うという意味もあるのです。

今が旬のシソなどもオススメの薬味です。

おすすめ食材はの次は意外なものかもしれません。

梅雨バテしやすい、カラダに余計な湿気がたまりやすい人の特徴として、水分代謝の悪いことがあげられます。

水分代謝の悪い人は体内に湿気を溜め込みやすく、梅雨から夏にかけて、湿気が多くなる時期になると頭痛や吐き気などを中心とした様々な不調がおこります。

そんな胃腸が弱く、湿気が溜まりやすい方におすすめなのが

お米、長芋、かぼちゃ、ナツメなどの胃腸の機能を補うものです。

これらはカラダの元気を補い、過剰な水分でダメージを受けた胃腸を整えてくれます。

また、水分代謝の悪い方には先程も紹介した、利尿作用のある夏野菜、キュウリやゴーヤなどのウリ科の野菜

また、緑茶など苦味のあるものは小腸の働きを助けてカラダの余計な水分を出してくれると薬膳では考えるのでおすすめです。

☆蒸し暑い時期もやっぱり温かいものを

そして梅雨バテ対策、梅雨時や蒸し暑い時期の食事の注意点といえば、忘れてはいけないのが

『冷たい飲食』

冷え冷えのビール、アイスクリームなどは夏の楽しみでもありますが、冷たい飲み物は、ついがぶ飲みしがちで、かつ胃腸を一気に冷やしてしまいます。

胃腸が冷えると機能が低下してしまい、せっかく補った水分もしっかり吸収できなくなってしまい下痢などの原因にもなってしまいます。

夏でもできるだけ温かいものをすするように飲みましょう。

そうは言っても蒸し暑い梅雨時、冷たいものを取りたいと思います。

そんな時は冷たい飲み物でも口の中にゆっくりと含んで、一気に胃腸に入れてしまうのではなく、口の中で冷たさを楽しんで、常温に近い状態にしてから胃腸に入れていけば冷えることが少なく、冷たい食感も楽しめます。


☆肉類・油っぽい物が好きな方も湿邪に注意

カラダに湿気が滞りやすい、梅雨バテし易い方が注意したいのが、脂っこいものや辛いものが大好きなタイプです。

脂っこいものや辛いものはカラダの中で余計な熱を生み出すと漢方では考えます。

カラダの中に余計な熱が生まれて、そこに湿気が加わると湿気と熱で『湿熱』という例えて言うなら熱帯雨林のようなジメジメ、ムシムシ状態となり、これまた様々な不調の原因となります。

先程も紹介した湿をとるキュウリやニガウリ、トマトなどを摂るようにすることはもちろんですが日頃からの食生活をまずは湿熱タイプの方は見直しましょう。

梅雨バテは胃腸の弱りだけでなく、気圧変化や天候変化、朝晩の寒暖差などで自律神経のバランスも崩しやすい時期です。

梅雨ダルの特徴としてはカラダの不調だけでなく、イライラや不安や不眠など、気分の不調も多く見られることです。

そうならないためにも今回紹介した養生でカラダを常に「カラッと」晴天の時のような状態にしておきましょうね。

今回ご紹介した養生を活用して少しでもカラダの除湿機をしっかり働かせましょうね。

◆お知らせ◆

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早川弘太
専門家

早川弘太(販売職)

株式会社 沢田屋薬局

医療機関などでは、忙しくてなかなか話を聞いてもらえなかったご経験ありませんか?まずお客様のお話をゆっくりとお聞きさせていただき、一緒に不調の原因を考えていきます。漢方相談と健康相談を行っています。

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