災害時だけではない・生活不活発病とは?【山梨 漢方 さわたや薬局】
老眼・・・誰もが通る道
老眼とは目を大事に使った人、使っていない人、年齢の差はありますが、多くの方に起こるいわゆる『老化現象』です。
白髪が生えたり、髪の毛が年々コシがなくなり、ちょっとずつ薄くなるのと同じ現象である意味避けることができない老化現象と言えると思います。
みなさんも『老眼』という道を歩くのに色々不安があると思いますが、誰もが通る道なので
この道を行けばどうなることか?危ぶむなかれ。危ぶめば道は無し。踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わずいけよ、行けばわかるさ。
という猪木さんで有名な詩『道』ではありませんが、怖がらずにうまく受け入れないといけない目の症状なのです。
改めて老眼って何?
対策を考えるにはまず仕組みを知ることです。『なぜ老眼になるか?』ということをしらないと対策は立てられません。
日本眼科学会のHPによると老眼の原因は
目の中には水晶体という、カメラのレンズに相当する組織があり、遠くのものや近くのものにピントを合わせる大切なはたらきをしています。近くのものを見るときには、水晶体を吊り下げている毛様体小帯という線維がゆるみ、その結果、水晶体の厚みが増して近くのものにピントを合わせることができます。
しかし年齢とともに水晶体はかたくなり、毛様体小帯がゆるんでも水晶体の厚さを変えることができなくなってきます。そのため、近くのものにピントを合わせることができなくなるのが、老眼です。
とあります。
目はよくカメラの構造と似ていると言われておりますが、水晶体はレンズのような物で、このレンズを毛様体筋というという筋肉が引っ張ったり、緩めたりしてピントを合わせているのですが、水晶体が加齢で固くなってしまい、いくら筋肉で引っ張ったりしても伸び縮みがうまくいかなくなり、ピントが合わなくなってしまうということです。
なので、筋肉の状態を整えるために大切なこと、シンプルに血液の流れ、血液の質を良くしておくことがとても大切です。
中医学で血液の流れや質を考えた場合非常に大切な五臓の場所が2つあります。
それは『肝』と『腎』です。
『肝腎要』の養生が老眼対策と予防には大事
なぜ中医学的には肝腎なのか?
ここからは中医学の理論的な話ですが、カラダの潤いは膀胱や腎臓と繋がり深い『腎』が司ると中医学では考えます。カラダの潤いが不足するとドライアイなどにもなりやすく、常に潤いが必要な目にも非常に負担がかかります。
また腎臓という臓器の役割を考えると『血液を濾過する場所・血液の浄水場』のような場所ですからこの場所の調子が良いと血液の汚れも取れて質が良くなり、潤いもしっかり作られるので水晶体にしっかり栄養と潤いが届きやすくなると思います。
腎の養生は毎回お伝えしているので、簡単に済ませますが、食養生では『黒いもの』カラダに潤いを与える海藻類や魚介類をしっかり取りましょう。
また過度の疲労やセックスなどは腎を痛めるので、気をつけましょう。
過度の発汗も注意が必要なので、サウナや高温のお風呂が好きな方、マラソンなどカラダを追い込む運動が好きな方は先程の補腎の食べ物をしっかり取りながら、無理のないようにしっかり休息を取りましょう。
そしてもう一つの場所が『肝』です。
中医学では『肝は目に通ずる』と言ってストレス、疲れなどで血流が悪くなると血液がたっぷり必要な場所である肝の働きが低下します。肝臓にはたっぷり血液が含まれている(レバーを食べるときよくわかりますよね)ので、血液がたっぷり必要な場所である目が弱りやすくなります。
また、肝は筋(きん・すじ)ともつながっており、筋肉がしなやかに動くにはたっぷりの血液が必要です。
肝の働きが低下すると目はもちろん、水晶体を伸び縮みさせる筋肉まで弱るので、水晶体への負担も大きくなるでしょう。
肝という場所はストレスで非常に弱りやすくなります。日常生活でストレスフルな生活をしなければ行けない方はストレスから一時的にでも離れるための気分転換の方法、気晴らし、気をそらす事をいくつか持っておきましょう。
食養生では気分がスッキリするような酸味の強いものを食べましょう。柑橘類、酢の物、ハーブティーなど香りが良いものもおすすめです。
適度な運動をすることも気分を整える良い養生なので、自分の生活習慣に組み込めるような運動方法を取り入れてみましょう。
今回はたまたま今朝コンタクトが破れてメガネで過ごしていたので老眼の進み具合に愕然としたため、自分への応援も込めて老眼対策についてお届けしました。
誰もが通る道ですが、個人差はあります。できるだけ元気な目をいつまでも維持しましょうね。もちろんテレビ、スマホ、パソコン、運転などによる目の使いすぎにはご注意くださいね。
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