タイプ別風邪の養生法~山梨 漢方 沢田屋薬局~
さて、引き続き、身近な漢方薬の代名詞、葛根湯についてお届けしたいと思います。
前回までは繰り返し、しつこいぐらいに葛根湯という漢方薬はゾクゾクとするような悪寒がする時にカラダを温めて寒気を追い出す漢方薬で、そのタイミングで服用することが良いとお伝えしました。
また、カラダを温めるはたらきがあるので、肩こり、頭痛という効能効果がありますが、決してどんな肩こりや頭痛にも効くわけでなく、カラダがゾクゾクと冷えてしまってこわばっているような時にさっと、葛根湯を服用するとすごく効き目が出やすいですが
パソコンやスマホ疲れの肩こりや貧血などで起こる頭痛など、原因が異なる時は効果がないので、中してください、と言うお話をしました。
ポイントは寒気、悪寒と汗が出てない、と言うところです。
そして今回もう一つ葛根湯の特徴として、より上手に活用するために知ってほしい情報が
葛根湯とは自分の体力を使ってカラダを温めて、寒気を追い出す薬ということです。
要するにカラダが持っているエネルギーを使って温めて、汗をかくことでカラダに入り込んだ寒気を追い出すという薬なので、
瞬間的にすごくカラダを温めてくれるのですが、そのかわり自分のカラダの力、体力をある程度消耗することがある、ということを知ってほしいと思います。
寒気がするような風邪で節々が痛かったけど汗をどっと描いたら節々の熱が取れて、スッとカラダが楽になったと言う経験はみなさんもあるとおもいます。
節々が痛いのもなくなり、楽にはなるのですが、運動などしたわけではないのに、寝ているだけでも汗をかくぐらいですから、実は体力を結構消耗して汗を書かせています。
そのため、発汗後は運動後と同じようにカラダは疲労します。風邪が治った時にそんな経験をしたことある方もいると思います。
発汗を促す、ということは一時的に体力を消耗することなので、普通に体力がある方なら全く問題なく使用できますが
ちょっと注意してほしいことが、長期連用はもちろん、普段から疲れやすく、体力が無い方や、カラダが弱っている時の風邪、お年寄り、妊婦さんなどには実は葛根湯はあまりおすすめできる処方ではありません。
次回も葛根湯の使い方について、簡単に家庭で風邪をひいた時の漢方薬の活用法などについてお届けします。
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