不自由の中を楽しもう〜コロナうつ予防のための発想の転換〜
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第六波と言われる感染の拡大が広がってきました。
いたずらに不安を感じる必要もありませんし、不安を煽るような情報に振り回されてはいけないと常に思っておりますが、感染により日常生活のリズムを乱さないためにも
家族や仕事などで関係する多く方に迷惑をかけないためにも出来る限りの予防はしておきたいですよね。
そこで今回は感染予防となる食養生について
カラダの守る防波堤〜ヨーグルトだけじゃない!感染症などからカラダを守る漢方的食養生
#漢方的食養生
というテーマでお届け致します。
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ご自分の体調、体質、起こりやすい不調の種類ごとに必要な食養生を行うことで『未病先防』大きな病気になることを未然に防ぐことができると漢方では考えます。
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今回は食養生でカラダを外敵から守る、というテーマでお届けしたいと思いますが、決して
『〇〇食べると感染症にならない』
『だから〇〇をたくさん食べる』
という内容ではありませんので、ご注意ください。
漢方の食養生とは安っぽい健康食品の宣伝のような、そんなものでは決してありません。
世の中の食品には何かしらの役割がかなりずあります。どんな食品にも良い点もあれば取りすぎるとカラダの毒になる部分もあります。
結論から言うと大切なのはバランスです。
偏らない食生活を心がけながら、今回ご紹介するような食品が少ないようでしたら適度に日頃の食事に取り入れてカラダのバランスを整えていただきたいと思います。
【食養生は身近に自分で出来る感染予防】
以前より
『自分でできる新型コロナウイルス予防法』
はご紹介してきましたが、今回は僕らの身近な食品の中からウイルス感染予防につながる養生法をお伝えしたいと思います。
さて、感染症や花粉症など免疫と関係のある病気が流行る時期になるとテレビなどで必ず取り上げられる食品がいくつかあります。
その代表格はやっぱり『ヨーグルト』だと思います。
各メーカーの宣伝戦略も非常に上手くいつの間にか
ヨーグルト=健康食
というイメージが強くなり、スーパーなどにいくと他の嗜好品に比べヨーグルトの棚の占有率はかなりのものです。
ヨーグルトを食べているとインフルエンザになりにくい、花粉症が楽になる、メーカーの宣伝が上手なだけでなく、そのようなデータも確かにあります。
なぜヨーグルトを食べると免疫関連の疾患になりにくいというデータが出るのでしょうか?その理由をみなさんある程度ご存知でしょうか?
理由としては決してヨーグルトを食べるとその直接の働きにより花粉症予防や感染症予防になるわけではありません。
ヨーグルトに含まれる善玉菌が腸内環境を整えてくれるため、
『腸管免疫』
と言われる免疫機能のサポートになるからだと言われています。
【腸は出すだけの場所じゃない】
腸はみなさん排便をするための場所、カラダのゴミを出すところ、というイメージが強いと思います。
実は腸はゴミを出す場所だけでなくカラダの外から中に物が入る場所でもあるのです。
胃で消化されたものが小腸で吸収され
大腸で飲食物に含まれる水分が吸収され
その残りなどが大便として排泄されます。
なので腸はある意味『カラダの外と中をつなぐ入り口』と言えるような機能を持っており
腸からカラダの中に入れて良い物か?
入れては行けないものなのか?
それを判断する働きが進化の過程で備わっていったと言われています。
実は漢方でも同じような考え方をしており、漢方的なカラダの考え方では大腸は五臓の『肺』そして呼吸と関係深い『鼻』とつながっていると考えられており
腸は肺や鼻と同じく、空気に触れており、外と中を繋ぐ役割があると考えられており、免疫などと繋がり深い場所と考えられていました。
なので腸を丈夫にしておく食養生は漢方的にも免疫バランスを整えるのに大切な食養生だと言えると思います。
【腸管免疫とは?】
腸管免疫とは感染源となるウイルスや細菌などは⼝や⿐から体内へ侵⼊するため、腸までの消化管は常にウイルスなどの驚異に曝されていると考えられています。
この外敵から体を守るために、腸には免疫細胞の約70%が集まっておりこれが腸管免疫と呼ばれております。
ウイルスや細菌などの多くは胃酸によって死滅しますが、それでも死なないモノは⼩腸に到達し、腸壁にある「パイエル板」に取り込まれます。
パイエル板の中には、樹状細胞、T 細胞、B 細胞など、主要な免疫細胞が集まっており、侵⼊してきたものがヒトの体にとって悪いものと判断した場合
抗体「免疫グロブリンA(IgA)」という免疫物質を出して退治します。
腸内には体全体の免疫細胞の数の6〜8割がいると言われており、感染症だけにとどまらず腸内環境を整えておくことはあらゆる病気の予防と治療に大切なことと言えるでしょう。
(以上、ビオフェルミン製薬HPより引用)
兎にも角にも腸はカラダの免疫を支えている大切な場所なので、良い環境にしておくことが、病気から身を守るためにも大切なのです。
【腸=ヨーグルト・ではない】
そんな腸を元気にする食べ物の代表が今はヨーグルトなので、多くの方が『腸活にヨーグルト』と考えて意識的にたくさん食べている方が多いと思います。
ヨーグルトに入っている善玉菌が腸内環境を良くする=腸管免疫がしっかり働く=感染症になりにくい
という方程式であれば別にヨーグルトにこだわる必要はなく、苦手な方や、冷たい状態でカラダを冷やしてまで食べたり、脂質などを気にしてまで食べる必要はないと思います。
よく考えたら当たり前のことですが、ヨーグルト以外でも善玉菌がたくさん入っている良質の食品がいっぱいあるからです。
【乳製品が苦手でも大丈夫!善玉菌豊富な発酵食品たち】
漢方相談のときに腸の話になると多くの方が『頑張って毎日ヨーグルトを食べている』とおっしゃいます。
確かにヨーグルトは口当たりも良く、お年寄りからお子様まで多くの方が食べやすい非常に優れた食品です。
朝ごはんからデザートまで幅広く食べることができ、様々な料理にも活用できるなど日々の食生活に欠かせないものです。
しかし気をつけないと脂質や糖質を摂りすぎてしまったり、基本的に冷蔵庫から出して食べるとの冬場など胃腸を冷やす恐れがあります。
また、乳製品なのでアレルギー等で食べれない方もいるので注意が必要な部分も多々あります。
ヨーグルトが体に良いというニュースを見るたびに
「乳製品が嫌いだからどうしよう」
「糖分や脂質が乳製品は気になる」
「乳製品のアレルギーがある」
という方も多いと思いますが、安心してください。
ヨーグルトに入っている善玉菌が腸内環境に良いのですからヨーグルト以外の食品から善玉菌をたっぷり取ればいよいのです。
どうやって取ればよいのか?
それは日本にも数多く存在する伝統的な
「発酵食品」
です。
次回はそんな発酵食品の数々と腸活におすすめの料理、腸管免疫以外の方法でカラダのバリア機能を高める漢方的養生についてお伝えしたいと思います。