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自分で自分の体調チェック・目で健康チェックする〜漢方的『望診』の大切さ

早川弘太

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テーマ:漢方 健康法

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どうも!

昨日のnoteで久しぶりに見たテレビの連ドラが『俺の家の話』という古典芸能の『能』と現代の社会問題『介護』そして僕が大好きな『プロレス』とがごちゃまぜになったドラマだという事をお伝えしたのですが、それより前に全部ちゃんと見たテレビの連ドラが

『豆腐プロレス』(AKB48出演のプロレスを題材にしたドラマ)

だった、テレビドラマもプロレス関連しか見てない末期症状の

さわたや薬房の早川です。

#おじさまと猫は全部見る前にHDDから消されてました

さて、話がぜんぜん違うのですが、先日新聞紙面でコロナ禍で不要論が噴出し、印鑑業界が窮地に立たされているので、手彫りのこだわりハンコを作って多くの方に手にしてほしい、という記事を目にしました。

本物のハンコの美しさ、素晴らしさ、伝統などは本当に素晴らしい文化だと思うのですが、もし僕がその手彫りのこだわりハンコを使うか?と言われると多分今のままだと使わないと思います。

確かに人と違うもの、こだわりの一品を使うことはステキですが、正直ハンコでそこまでこだわる方はかなり金銭的にゆとりのある方やハンコがすごく好きでこだわりがある方で日常的にハンコをよく使うような一部の人だけだと思います。

高級でこだわりのハンコで今後の活路を見出すというのは良いアイデアだと思いますし、高い技術という特徴を活かせる手法だと思いますが、そのハンコをつかう利点、使うことで『どんな良いことがあなたに起こるのか?』ということが具体的に想像しにくいので、そのあたりを提供してくれると購買につながるのかな?と個人的に感じました。

せっかくの伝統技術だし、日本の大切な文化だと思うので今後も良い形でハンコ文化が続くと良いですね。

そんなことを思ったのと同時にこのハンコのニュースを見て感じたことがもう一つあります。僕の専門である漢方も高級ハンコと同じ様に『使い方』をしっかり世間に向けてもっとお伝えしないといけない

『漢方を服用してみたい』

『日頃の健康維持に漢方を活用してみたい』

と思ってくれる方をもっともっと増やしていくには『漢方薬ってこんな時にこんな風に使ってください』

『こんな活用法がありますよ』

ということをもっとお伝えしていかないといけないとハンコのニュースを見て改めて感じました。

また別の機会にこの問題については深堀りしてみたいと思います。

さて、今回の本題ですが、僕が普段漢方相談をしている時に大切にしているのが

『カラダの弱りのサイン』

です。

僕らのカラダはいろいろな形でSOSを出して僕らに

『今カラダ、ピンチですよ!』

ということ教えてくれます。

様々な形で弱りのサインが出るのですが、その中でもわかりやすい物の1つが『見た目』かもしれません。

実はこの『見た目』から得られる情報を中医学では非常に大切にしています。

中医学の診断の基本は『四診』と言って


望診(顔色や肌ツヤ、舌の状態などをみる)


問診(声や呼吸など様々な体からの音を聞く)


切診(患者の脈・身体に触れる)


聞診(聞く、聞き取ること)

この4つを基本に患者さんの病状を判断します。

この中でも患者さんの見た目をしっかり見て参考にする『望診』は非常に重要視されております。

今回はこのカラダから身近な弱りのサイン、見た目について


自分で自分の体調チェック・目で健康チェックする〜漢方的『望診』の大切さ


というテーマでお届け致します。

☆見た目からわかる情報とは?

改めてになりますが、見た目はもっとも体調変化がわかりやすい、身体からのサインの1つです。

そんなサインの中で、もっともわかりやすいのが『顔色』だと思います。

特別な知識が無くても顔色を見て『なんか顔色おかしくない??』ということは医学の知識などない方でもなんとなくわかると思います。

実は中医学では顔色の種類、見た目の色でも体のどこが弱っているか?のサインとして参考にします。中医学的な顔色でみる体調変化としては

・青みをおびている、青筋が目立つ・・・肝の不調(ストレス疲労など)

・顔色が赤い、のぼせている・・・心の不調(循環器の不調・心の不調)

・顔色が黄色い(土色)・・・脾(胃)の不調(消化器系の不調)

・顔が白い・・・貧血傾向、肺の不調(呼吸器系の不調)
(肺の病は顔が青白い)

・顔色が浅黒い・・・腎の弱り(膀胱系、生殖器の不調など)

などのように中医学では顔色で五臓六腑のどこが弱っているのかの参考にすることが多々あります。

顔色が変だな、と言う時は顔色以外に何か体の調子が悪いところがないか?など弱りのサインと思い一度全体的な体調チェックを自分自身でしてみると良いでしょう。

念の為お伝えしますが、顔診断はあくまでも体調を見る上での目安です。当然ですがこれだけで体調や不調の原因を判断して断定するものではありません。

顔色が浅黒いからと『腎が弱ってる』と決めつけるわけじゃありません。

その辺りをご留意の上、参考にしていただければと思います。

☆画像診断など検査機器がなかった時代の医学だからこそ

顔や見た目で体の弱りがわかる、なんていうと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、漢方はそもそも今の医療のように血液検査、MRI、CTなどいろいろな検査がなかった数千年前から伝わる医学です。

最近はどうしても様々な検査ができてしまうだけに、数値だけを意識してしまったり、検査結果だけを重要視してしまうことがあります。

確かに検査結果は今まで目で見えなかったところが見えることで、病気の早期発見につながったり、病の原因を特定したりと、本当に素晴らしいところがあります。この検査のおかげでどれだけの命が助かったでしょうか?

その素晴らしい各種検査ですが、思わぬ落とし穴もあります。それが数値に頼り切ってしまうので、患者の変化に目が向かない、見ていない、というような批判につながってしまっている点です。

『パソコン画面だけ見て患者を見ていない』

そんな風にお医者様のことを揶揄する声もたまに聞かれます。もちろん一部にはそんなお医者様もいるかもしれませんが、多くの方はそんなことなく、しっかり患者さんの顔を見て、診察の参考にしていると思いますが、検査数値のみに頼ってしまうのも問題です。

注意しないと検査数値で異常がない=不調はない(気のせい)

と判断されてしてしまうことがあるからです。

僕のところにご相談にいらっしゃる方でわりと多くいらっしゃるのが『病院で検査をしたけどお医者さんには悪いところが無い、数値や検査では異常ないっていわれたんですけど・・・』というような方です。

検査結果は問題ないけど、胃の調子が悪い

動悸がする

息苦しい

痛い

検査結果では不調の原因になるような異常が見当たらなくても患者さん自身が『不調がある』といったらそこには何かしらの不調があるわけで、患者さん、お客様の訴えをしっかり受け止めて考えることって非常に大切だと思います。

そこで活用しているのが中医学的な見た目での体調チェック、望診なのです。

そんな顔色の次に見た目でわかりやすいのが髪の毛の状態です。



☆髪の毛の状態でも体の弱りがわかる?

顔色の次は髪の毛の状態です。

髪や爪は血のあまり、なんて中医学では言われています。髪の毛も根っこでは血管とつながっているので、当然体調とリンクします。

・髪が細くなった・・・老化、腎の衰え

・髪の毛にクセがでてきた・・・血液やホルモン不足による髪の弱り

・抜け毛、枝毛が多い・・・血の不足

などと中医学では考えます。

また、食べ過ぎなどでカラダにゴミが溜まりすぎると髪の毛もベタベタしたり、匂いが出たりと皮膚に近いところだけに実は髪の毛も体の弱りのサインを発信してくれる大切な場所なのです。

『なんか最近髪の毛にコシがない、抜け毛が多い』なんて方はカラダからの弱りのサインなので注意しましょう。

☆目は口ほどに・・・

見た目で体の不調を判断材料にする中医学の望診

顔色、髪の毛の次は体調については口ほどに物を言う『目』です。

『目は口ほどに物を言う』は伊達ではありません。

当然ですが目も様々な健康情報を僕らに教えてくれます。

・目の下のクマ・・・夜更かし、ストレスによる血行障害(漫画でもストレスのある人・疲れている人の代名詞は目の下のクマ)

・目が疲れやすい・目の周辺がピクピクする・・・肝の弱り、ストレス疲労が溜まったり血が不足したり、目を酷使しているサイン。

・目のくぼみ・・・慢性的な疲れがたまっている

などです。

目は顔色と同じぐらい体調を表します。僕も相談の際、一番最初に見るし、一番大事にするとが『目』の状態です。

目に力がない状態は不調を治す力が低下している場合が多いのでまずは気血と言われるカラダのエネルギー補給をしっかりして治せる体力をつけることを僕はおすすめしています。

『目ヂカラ』って本当に大切で、目ヂカラがしっかりしている方は多少気になる不調があってももともとの力があるので、回復の早い方が多いと感じます。

朝、カガミを見て『自分の目に力ないな・・・』『なんか怖い目をしているな・・・』と言う時は疲労やストレスが溜まっている可能性が高いので、注意しましょうね。

☆湿疹やニキビの場所でも

今回は目から入る情報で不調の原因や体からの弱りのサインを感じ取る中医学の大切な体調チェック方法『望診』のポイントを3つご紹介しました。

もちろんこの3つだけでなく、もっともっと見た目からわかる情報があります。とkに肌に出てくる湿疹、ニキビ、顔色と違う『肌質』などでも多くの問題を教えてくれます。

また別の機会にこの『湿疹やニキビの出る場所、出方もカラダからのSOS』ということをお伝えしたいと思います。

今回のコラムでは自分でできる体調チェックとして『望診』

『見た目から体の調子を確認しましょう』ということをお伝えさせていただきました。

『自分の体は自分が一番良く知っている』

よく耳にする言葉ですが、意外と自分のことはよくわかっていない方が多くいらっしゃいます。ぜひ1日1回は自分の顔色などをよくチェックして体のSOS』に早めに気がついてあげましょう。

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早川弘太
専門家

早川弘太(販売職)

株式会社 沢田屋薬局

医療機関などでは、忙しくてなかなか話を聞いてもらえなかったご経験ありませんか?まずお客様のお話をゆっくりとお聞きさせていただき、一緒に不調の原因を考えていきます。漢方相談と健康相談を行っています。

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