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夏こそ要注意〜足がつる!こむら返り対策

早川弘太

早川弘太

テーマ:漢方 健康法




どうも!

車の車内も、部屋もできるだけ物を置きたくないタイプです。
車の車内の見える場所にはなんにもありません。

昔一人暮らししていたときは部屋がゴタゴタだったのですが人間趣味が変わるものですね。

さわたや薬房の早川です。

空間の雰囲気というのは非常に大切ですよね。

飲食店などはもちろん、 様々な空間がありますが、外観や内装、照明などによってそこがどんな行動をするべきか?教えてくれることがあります。

蛍光灯の明るい色で壁などもパッと明るい色のお店とかであればみんなで賑やかに騒いでもいいのかなというような雰囲気を醸し出しますよね。

逆にダウンライトで静かなイメージの内装にしておくと『 ここは静かにしておく空間なんだな』ということが伝わると思います。

静かにして欲しい時には照明をロウソクにすればいい、というような話があります。

『静かにしてください』というような張り紙をベタベタ貼り付けるのはあまり美しくありませんよね。

静かにしてほしいのに、明るくにぎやかな空間を作っていてはそういう雰囲気はできにくくなると思います。

僕のお店は先代である僕の父親が、静かにゆっくりとお客様と相談ができるような店にしたいという思いがあったようで、内装は木目調の内装、床はレンガ、照明もダウンライトにするなどちょっと普通の薬屋とは違うような雰囲気となっております。

こういう雰囲気にしておくとご来店頂くお客様も気持ちが落ち着いたり、 ゆっくりできるのかなという風に今は感じています。

今もうお店の中はできるだけシンプルにスマートな雰囲気になるように考えながらやっていますが、 空間作りというのはなかなか難しいですよね。

皆さんも自分が理想とするライフスタイルがあったらできるだけ普段住んでいるお部屋などをそういうコンセプトに近づけるような家具の配置にしたりして雰囲気を作ると良いでしょう。

ゆっくりと落ち着いてのんびりしたいのに、 物がたくさんあってガチャガチャしていたら落ち着きませんよね。

家の内装などはなかなか変えられないと思いますができることもあると思いますので快適な空間づくりをちょっとしてみると良いのではないかなと思います。

外に今は新型コロナウイルス感染拡大の時期に自宅にいることが多かったため住環境というものが見直されていると思います。

環境というものは心と身体の健康に非常に重要なポイントです。

皆さんも改めて自分の居心地のよい空間づくりを意識してみたらいかがでしょうか?

さて、今回は初夏から夏にかけて非常に増える症状の一つです。

それは『 足がつる』いわゆるこむら返りというやつです。

お年寄りに多い症状と思われがちですが実は若い方にも非常に増えています。

ちょっと無理な体勢になると足がつってしまう

夜中や朝方、 寝ている時に足がつれて激痛に襲われる

そんな経験ありませんか?

今回は『 夏こそ要注意〜足がつる!こむら返り対策』というテーマでお届けいたします。

☆たかが『足がつる』と甘く見ないで

足がつると言うとサッカーなどのスポーツ選手が試合中に足がつれて倒れ込むという場面をよく目にしたことがあると思います。

また先ほどもお伝えしたように、ちょっと無理な体勢に足を動かしたらつれてしまう

寝ている時にふくらはぎなどが夜中から朝方にかけてつってしまう

このような症状が非常に多いと思います。


『こむら返りはその時痛いけどもうすぐに治るから大丈夫』と気にしない方も中にはいらっしゃいますが最初にお伝えしておきたいのは、足がつるという症状も大きな病気の前触れという可能性もあるので注意が必要です。

足がつるだけでなくそれと合わせて

喉が渇く
手足がしびれる
歩行しづらい
腰痛がある
足が異常にむくむ
言葉のもつれなどがある場合は心疾患や、血管系の病気、関節系の病気などからおこる場合もあるので、医療機関をきちんと受診しましょう。

☆足がつったら『 芍薬甘草湯』?

こむら返りに使われる薬と言うと漢方薬の芍薬甘草湯というお薬が有名です。
また処方薬では、 痛み止めや筋弛緩剤が処方されることが多いです。

芍薬甘草湯は様々な痛みやけいれんなどのときに使われる漢方薬ですが、こむら返りの原因から改善する薬ではありません。

漢方薬と言うと体質改善、原因から改善するというイメージが強いかもしれませんが、 この芍薬甘草湯という漢方薬は『漢方薬の痛み止め』といった感じの使い方がメインで、甘草の量も非常に多く、副作用が心配されるので、長期の服用や連用には向きません。

痛みが出た時だけ頓服で1回飲むといった使い方が適切でしょう。

医療機関などで大量の芍薬甘草湯の処方されているという事例も見受けられるそうなので適切な使い方をするように注意しましょう。

芍薬甘草湯以外ではこむら返りの場合使われる薬剤としては筋弛緩剤があります。

筋弛緩剤も足がつれる原因を改善する薬ではありません。

どちらも上手に活用すれば症状が緩和されて楽になるのですが、こむら返りを改善するためには原因からアプローチすることが大切です。

☆症状&原因別・足のつれ対策

それではここからは症状や原因別のこむら返りの養生法をお伝えしていきたいと思います。

・ミネラル不足
まず最初にご紹介するのが『 ミネラル不足』です。

こむら返りとミネラル、 一見全く関係ないようなものですが、『足がつる』というのは筋肉が異常収縮してもとに戻らない状態です。

筋肉の収縮はカルシウムとマグネシウムの働きで調節されています。

カルシウムが筋肉線維細胞に流入すると筋肉は収縮します。

逆にマグネシウムが流入すると筋肉は弛緩します。

カルシウムの摂取不足で骨から大量のカルシウムが溶け出してしまうと筋肉線維細胞の中に流入してくるカルシウムの量が過度になってしまい筋肉の収縮や硬直を招いてしまいます。

大量の汗をかく夏の時期は汗とともにミネラルが不足します。

カルシウムはもちろんですが筋肉を緩めるマグネシウムが少なくなることで筋肉が緩みづらくなりこむら返りが起きやすくなります。

スポーツ選手のように過度に筋肉を使っていたわけでもないのに、筋肉が異常に収縮してしまう原因としてはこのミネラルバランスが挙げられます。

対処法としては当然ですがミネラルをしっかり補給することです。

海藻類などミネラルがしっかり補給できるものを中心に食べたり、肉類よりもミネラルが豊富な魚介類にしたり、旬の野菜をしっかり取ると良いでしょう。

糖分の過剰摂取は体内のカルシウムを消費するので、甘い物の取り過ぎには注意をしましょう。

中医学的にはミネラルが不足すると腎が弱ると言われています。腎は腰から下、足腰の働きやカラダの冷えにも繋がるので、汗をかく夏だからこそ、しっかりとミネラルを補給しましょう。

水分補給にミネラル豊富な梅干しを入れた緑茶などもおすすめです。

・体の冷え&血行不良(陽虚・瘀血など)

夜中にふくらはぎが釣れるという方がこむら返りでは非常に多いのですが、 体も動かしてない夜中から朝方にかけてなぜ足がつるのでしょうか?

原因はいくつかあるのですが、 その一つが体も冷えです。

朝方から夜は夏でも冬でも1日の中で最も気温が下がる時間帯です。寝ている時というのは体の体温も下がっており体が非常に冷えやすい状態になっています。

特に夏場は布団から足を出して寝ることが多く、 エアコンや扇風機などによって足元も冷えやすい状態なので寒さにより筋肉が縮こまってしまい夜中や朝方に足がつりやすくなってしまうと考えます。

このような方は冷えやむくみなど感じるようでしたらまずは冷え性などを解消することが大切でしょう。

夏でも体を冷やさないように体を温める養生、 寝る前にゆっくりお風呂に入り体を温めたり、寝る時も足元だけはシーツやブランケットなどをかけるのとして冷やさないようにする工夫が大切です。

夏場でも体を冷やさないように生姜などの薬味を上手に使い、体を熱々にする必要はありませんが、冷たい飲食などには注意して冷え対策をしっかりしておきましょう。

日中エアコンなので足元が冷えると足がつりやすくなりますの、 足首を出さないような服装、くるぶしがでるズボンやスニーカーソックスなどには注意しましょう。

☆ストレスによる肝の弱りからくる筋肉の過緊張

中医学的にはストレスでカラダの血流などをコントロールする『肝』が弱ると、筋肉の張りや硬直を引き起こすと考えられています。

西洋医学的な見方をすると、ストレスで交感神経が過緊張になり、筋肉が硬直するので連れてしまう、という風に見ることができます。

こむら返り、筋肉の異常収縮は体中の筋肉どこでも起こると言えます。

そのような体の仕組みからも中医学で『肝』の弱りで筋肉の痙攣や、張りや痛みなどがおこるとつなげることができると思います。

ストレス過多でこむら返りしやすい方は、冷えの方と同じく、入浴でリラックスをする。気分転換に適度な運動をする、カラダの筋肉を緩めるように深呼吸をする、カラダの力を抜いて手足をブラブラ動かすなど

『緩める』『力を抜く』ということにつながる養生が良いでしょう。


今回は初夏から夏にかけてお悩みの方が増える『足がつる』こむら返りについてお伝えしました。

過度の運動をした後は当然ストレッチなどをしっかり行い筋肉の伸び縮みをきちんとしておくことも大切ですが、 運動とは無関係にこむら返りは起こることがあります。

夏でも冷えとミネラル不足に注意してこむら返りをしっかり予防しておきましょう。


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