夏の水分のとり方〜体質・体格・水分のとり方はオンリーワン〜【山梨 漢方 沢田屋薬局】
どうも!
夏の思い出は大学1年生の夏はエアコンが無くて毎日水風呂つかって、そうめんを食べて生き延びました。あの頃があるので今があります。
さわたや薬房の早川です。
当時は殆どのアパートにエアコンは完備されていましたが、なぜか僕のアパートには設置されておらず(普通のセキスイハイムのアパートでそれほど古くはなかったのですが・・・)
父親に『エアコンほしい』と話をしたら即答でだめと言われました。。。(その後バイトしてエアコンを自分で買いました)
扇風機とそうめんと水風呂に入りながらTRFのサバイバルダンスとユーミンのハローマイフレンドをひたすら聴いていた気がします。今となっては良い思いですね。
さて、6月に入り気温がぐんぐん上昇して参りました。 週間天気予報を見ると最高気温が30°を超える日がかなり多いようで、いよいよ本格的な夏が目の前になってきました。
僕の子供だった30年ほど前の夏と比べると現在の夏の暑さは比較にならないぐらいの猛暑です。
昔は学校にエアコンなど考えられなかった時代ですが、 今の夏の暑さを考えるとエアコンなしではとても考えられません。
エアコンに関しては賛否両論もちろんあるのですが、自然の環境で使わないにこしたことはないと思うのですが、 現代の社会環境、住宅の構造などを考えると仕方ない部分もあると思います。
昔のように窓やドアを開け広げてことがなかなかしにくい社会情勢です。昔の家のように風を通すということが前提で作られていないものもありますので、エアコンを使うことに関しては仕方ない部分があると思います。
そこを考えた上で体調管理をしていくことが必要でしょう。
今回は気温の急上昇とともに話題に上りやすい健康情報である水分の取り方についてお伝えしたいと思います。
『水毒注意報発令中! 水分の摂りすぎにはご注意を』というテーマでお届けいたします。
☆水分たくさんとった方がいいんじゃないの?
気温が急上昇し熱中症対策が叫ばれ始めるとよく耳にする言葉が『 水分をしっかりとりましょう』というフレーズです。
まず大前提として、 気温が上がる初夏から夏にかけては熱中症や脱水症になることが一番危険です。しっかりと水分補給をしておくことは健康に過ごす上で欠かせないことです。
今回のテーマでもある『 水分の過剰摂取にご注意を』 は『水分をとってはいけませんよ』ということではありませんのでご注意ください。
最後にもお伝えしようと思っていますが、 何事も極端にならないことが大切なのです。
特に注意が必要なのが『 喉が渇いた』という感覚を感じにくくなっているお年寄りと子どもたちです。
お年寄りの方は喉が渇いたという感覚が薄くなってしまうので定期的な水分補給が必要です。三度の食事の時や、10時、3時、寝る前といったお茶の時間に定期的に水分補給をさせておくことは大切でしょう。
また子どもたちは夢中になって遊んだりしてしまうとついつい水分の補給を忘れてしまいがちです。
また子供は代謝が非常に良いので大量の発汗をしやすい状態にあります。大人に比べても脱水になりやすいので夏場の水分補給はお年寄り同様、定期的に飲ませてあげることをお勧めしておきます。
☆水飲めブームの落とし穴
ということで、今回の水分過剰摂取に注意をしてほしいというのは、 子供やお年寄りの方は別にして、健康状態に問題がない成人の方を対象としていることをまずご理解ください。
健康相談の際、お客様にどれぐらい水分量を1日で取っているかお聞きすると
『 水分たくさん飲んでます、 毎日2 L は飲むように心がけています』
というようなことをおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。
これは昨今の『水飲めブーム』 の落とし穴だと思います。
『 水分をたくさん摂ると血液サラサラ』
『水分をたくさん摂ると痩せる』
『水分をたくさん摂ると代謝が上がる』
このようなことが未だに情報として発信されていることが多々あります。
確かに水分を取ることは大切ですが、例えば食べ過ぎや飲み過ぎで血液がドロドロの人が水分を取っただけで血液がサラサラになるでしょうか?
水分をたくさん取っただけで本当に痩せるのでしょうか?
きっと血液がドロドロの方が水分をたくさんとっても血液の量が増えすぎてしまうだけで、 血液中のゴミがとれるわけではないので結果的に心臓や腎臓に負担がかかってしまうだけかもしれません。
心臓の病気や腎臓の病気になると水分摂取量を制限されますよね。普段は水分を取れ取れと言っているのに結局腎臓や心臓の病気になると水分摂取を制限される、ということは過剰摂取は心臓や腎臓、 もちろん水分を吸収する大腸や胃にも負担がかかってしまいます。
またダイエットに関していえば、水分をたくさんとっても運動などをしなければいわゆる『水太り』になるだけで水を飲んだだけで痩せるほど人間の体はシンプルに出来ていません。
水分をたくさんとると健康になるという考えは、大陸気候の欧米から行ってきました。日本はもともと海に囲まれていて空気に適度な湿度がある国です。
大陸のカラッとした気候と違い空気中に含まれている水分量も大陸に比べると多いので、 大陸性気候の国々に比べると水分量はそれほど多くなくてよいはずです。
☆必要な水分量はその人の生活環境・体調や体質による
持病があった、医師より水分量を指定されているような方は勿論例外ではありますが、基本的にどんな方でも『1日◯リットル水分が必要』というようなことは当然ですが言えません。
仕事中にたくさん汗をかく方、室内で仕事をしていて1日ほぼ汗をかかない方、仕事の環境や生活環境により必要な水分量は当然ですが違ってきます。
また、同じことをしていても汗をかく量が個人個人違います。おしっこの出る量も当然ですが人により差があります。
水分補給の大切なポイントは『1日◯リットル飲む』ではなくある意味動物の基本である『 喉は乾いたら飲む』という基本的なところがポイントです。
☆水分過剰摂取『水毒』で起こる不調とは?
では水分過剰摂取で起こる『水毒』状態になるとどんな症状が現れるのでしょう?
最もポピュラーな症状はむくみや冷えです。
体の中に水分が溜まってしまうと体は非常に冷えやすい状態になります。自然の世界でも濡れているものはよく冷えますよね?
また水分が過剰になることで体が冷えたり血液中の水分量が過剰になってしまうので手足顔などがむくみやすくなってきます。
それ以外にも過剰な水分で胃腸の調子が悪くなったり、 過剰な水分は鼻水としても体の外に排泄されるため慢性的な鼻炎の大きな原因といわれています。
また中医学的には水毒はめまいや耳鳴りなどのメニエールのような症状も現れやすいと考えられています。
もし気になる症状がある方がいれば、 ご自分の水分の取り方をちょっと見直してみてください。
☆適切な水分補給法とは?
それでは最後に適切な水分の取り方の事例をご紹介したいと思います。
先ほどもお伝えしたように『1日〇〇リットル』というふうに1日の水分摂取量を決めつけることができません。
『喉が渇いたら飲む』 というスタンスで是非水分補給をされてください。
その際、水分の摂りすぎにならないためのちょっとした工夫を三つご紹介します。
1)一度に飲む水分量は少なめに
これは喉が渇いたからといって一度にがぶ飲みをせずに一口一口少しずつ口に含んで飲むようにすると水分の過剰摂取を予防することができます。
おちょこ2〜3杯分ぐらいを口に含み唾液とよく混ぜながら口の中を潤して飲むようにしましょう。
昔よく『牛乳を噛んで飲め』と言われたことを覚えている方もいるかもしれません。 がぶ飲みは胃腸に負担をかけてしまい気温が上がってくる梅雨から夏にかけて食欲が低下してしまう大きな原因にもなります。
2)飲み物に酸味を効かせる
二つ目は飲み物に酸味を効かせて飲むことです。梅干しをお茶に入れたり、レモンや柑橘類などの果汁を飲み物に入れたりするがおすすめです。
酸味は唾液の分泌を促進してくれるので、口が渇いて水分を過剰に欲しがってしまう口渇を防ぐことができます。
また酸味が効いていることでがぶ飲みがしにくくなりますので、1番目にご紹介した少しずつ水分を補給するということがやりやすくなります。
3)飲み物はできるだけ常温で
暑い夏に冷たく冷えた飲み物を飲むのは最高に幸せですよね。たまにはそのような冷たい飲み物をゴクリと美味しく飲むことも良いかもしれませんが、 日常的に冷たいものをたくさん摂りすぎてしまうと体への大きな負担となってしまいます。
体の中から外に出てくるもので冷たいものはありません。汗も、おしっこも、ウンチも、鼻水もみんな温かい状態で出てきますので、冷たいものを飲食するということはそれだけ体の熱を奪っていることになります。
屋外で仕事をされていて日中大量の発汗や暑さにさらされている方は冷たいもので体温を下げてあげることも良いですが、一日エアコンの中で仕事をしている方はエアコンで逆に冷えている場合もあります。
今回はこれからの季節に注意した水毒対策、水分のとり方を中心にお伝えいたしました。
次回は今回の続きで水毒シリーズ第2弾!
『水分は入れて出してワンセット・水分の出納帳大丈夫?』というテーマで(変更になるかも知れませんが)でお届けする予定です。次回もぜひご覧ください。
今回ご紹介した水毒対策をもっと詳しくお伝えするオンラインセミナーが開催されます。
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