目の健康〜老眼と眼精疲労について【山梨 漢方 さわたや薬局】
どうも!
ズボンはユニクロ派です。
最近はレングスの種類も豊富で裾上げしなくても良くなりましたよね。昔はもっと太っていて、ジーンズとかウエストで合わせるとホットパンツぐらいの長さを裾上げしていました。
さわたや薬房の早川です。
まぁ、ホットパンツは履きませんが。。。(笑)
毎回どうでもいいネタからスタートしてすいません。
さて、最近は本当にディスプレイを見ている時間が長くなっていますよね。
スマホはもちろん、パソコン、タブレット、テレビ、 ゲームなど 常に何かしらのディスプレイを見ている状態ではないかと思います。
パソコンで仕事をして、 スマホで連絡を取り、 タブレットで動画を見て、休憩時間にゲームをする。
このような生活を送ってる方が非常に多いのではないかと思います。
このような状態は避けたいと思っていてもなかなか避けられるものではありませんよね。
特に仕事でディスプレイを見ることがほとんどの業種で避けられないので僕たちは昔と違った体のケアが必要です。
どこのケアが一番大事かと言うと当然ですが『目のケア』です。
皆さん『VDT症候群』という言葉を聞いたことがありますか?
VDTとはVISUAL Display terminalの略称で、 いわゆるディスプレイなどの表示機器のことを指します。
実はこの VDT 症候群、最近非常に注目を浴びております。
その理由として、新型コロナウイルスによる影響で在宅ワークが広がった、 自宅にいる時間が長くなったことで僕らがディスプレイを見ている時間が非常に長くなったからです。
VDT 症候群は長時間ディスプレイなどを見続けることで現れる心と体の不調のことを指します。
今回はこの『 VDT 症候群』についてお届けいたします。
☆ VDT 症候群で 症候群でおこる体の症状とは?
VDT 症候群は長時間ディスプレイを見ることによる目の疲れ、長時間同じ姿勢でいることによる筋肉の疲労、自律神経の失調によって起こる不調です。
身体的な症状では代表的なものとして
目の疲れ
視力低下
かすみ目
目の痛み
充血
まぶたの痙攣
ドライアイ
などの目の症状はもちろん
肩こり
頭痛
腕の痛み
体のだるさ
背中の痛み
手や指のしびれ
など様々な症状が現れます。
☆目や体だけでなく心の不調まで現れるVDT症候群
VDT 症候群の注意したい点は、長時間ディスプレイを見ることで目の症状や肩凝りなどの体の症状が出ることは誰でも予想できると思います。
VDT 症候群の特徴としては体の症状だけでなく心にも症状が現れることです。
イライラ
不安感
抑うつ状態
不眠症
このような心の不調まで現れてしまうことがあります。
☆目の酷使や姿勢が悪くなるだけでなぜ心の不調にまで影響が?
目の使いすぎや長時間の座りぱなしなどにより目の不調や体の不調が出る事は先程もお伝えしたようにある程度予測できると思います。
心にまで不調が現れるというのはちょっと不思議に感じるかもしれません。
その理由としては、 長時間ディスプレイを見続けることにより、 筋肉が緊張となります。筋肉の過緊張は交感神経を優位にしますので、 結果的に自律神経のバランスが乱れてしまい、心の症状も現れると考えられています。
心と体に症状が現れるという点では、 VDT 症候群を中医学的に考えてみても面白いと思います。
☆肝の弱りは心とか体に影響が
ここで漢方や中医学などの知識がある方はピンと来るかもしれません。
中医学では『目』という場所は五臓六腑のどこと繋がっているでしょうか?
目は毛細血管と神経の塊のような場所です。
目がしっかりどう機能するためにはたくさんの血液がスムーズに流れなければいけません。 中医学ではその血液の流れを調節する場所が『肝』であると考えられています。
※目と肝のつながりに関してはこちらのnoteの記事をぜひご覧ください。
https://note.com/sawataya/n/n6967108877a4
肝というのは中医学では疏泄と言って今でいうところの自律神経のバランスみたいなところも肝がコントロールしていると考えられています。
目を酷使するということは大量の血液を消費すると中医学では考えます。
大量の血液を消費すれば、 血液がたくさん必要な場所である肝の働きが失調してしまい、 自律神経のバランスも乱れてしまい、 心と体の様々な症状が現れると考えます。
目を酷使することによって起こる VDT 症候群に心の症状が現れるというのは中医学を勉強した人間からみると『それはそうだよな』と感じるところでもあります。
☆ VDT 症候群にならないための予防法&養生法
それではここからは VDT 症候群にならないための予防法や、すでに症状が怒っている方の身体のお手入れ法、 養生の方法をお伝えしたいと思います。
まずは先ほど中医学的に目の酷使は肝の弱りにつながるというお話をしたので、中医学的な予防法からご紹介したいと思います。
ポイントは二つ
・たっぷりの血液
・気の巡りを整える
この二つです。
・血の不足にご用心
先ほどもお伝えしたように目という場所はたくさんの血液を消費すると考えられています。そのため日頃から血液不足のような状態『血虚』と言われるような状態にある方は VDT 症候群になりやすいと考えられるので、血液を消耗しないように日頃から体調を管理しておくことが大切です。
血液をたっぷりにするタンパク質、お肉、お魚、大豆製品、クコの実、ナツメなどを積極的に取りましょう。
また、睡眠不足は血を損なうのでしっかりと睡眠時間を確保することが大切です。
・ストレス対策〜気の巡りを整える
中医学ではストレスは肝の弱りにつながると考えられています。
ストレスで交感神経が優位になれば血液の流れは悪くなります。血管が常に緊張している状態だからです。
そうすると血液がたくさん必要な肝の働きは悪くなってしまいます。
ストレスをためないということは口で言うのは簡単ですがなかなか難しいですよね。
ストレスをなくす、と考えると難しいのでできるだけリラックスできるような状態にしておくようなことを意識すると良いでしょう。
中医学的には香りの良いものを上手に活用するとリラックスしやすくなると考えます。
アロマテラピーの食べる版ではありませんが、レモンやみかんなどの柑橘類を食材としてつかたり、味付けや香り付けで使ったりして酸味をきかせた料理を食べましょう。
☆精血同源〜精を消耗すると目の疲れにも
中医学では精血同源という考えがあり、生命力の源である精を蓄えている腎の働きが弱ると血液が不足すると考えられています。
体を冷やしたり、 過度のセックスなどにより精を消耗するとそれを補おうと血液が不足してしまうので普段から目を酷使している方はこのようなことにも注意しておくと良いでしょう。
☆一般的な VDT 症候群対策
中医学的な予防と養生の方法をお伝えしたので、ここからは一般的な対策をお伝えしたいと思います。
・室内の明るさに注意
部屋が真っ暗で明るいディスプレイを見るほど目に負担がかかることはありません。部屋の照明が少し暗めであれば、 パソコンやスマホのディスプレイの明るさを暗めにするなどして目への刺激を少なくしておきましょう。
・姿勢も大事
新型コロナウイルスの影響で在宅ワークが増えましたが、オフィスのデスクなどと違い自宅にあるテーブルはパソコンでの作業などに向いてない場合がかなりあります。
自宅でリラックスするための椅子と、 デスクワークをするための仕事では全く種類が違うため自宅で仕事をして、思わぬ疲労を感じてしまった方も多いのではないでしょうか?
一般的にはパソコンの画面と女は40 CM 以上距離をあけたほうがいいと言われております。 普段仕事をしたり、ディスプレイを見たりする時の距離は大丈夫ですか?
スマホはこの距離がすごく近くなるので注意が必要です。
座るときの姿勢も大切です。
できるだけ深く椅子に腰を掛けて背もたれに十分背中が当たるように座りましょう。
足の裏全体が床に接するように座ると良い姿勢がとりやすいです。
目の筋肉も体の姿勢も同じ状態でい続けることで負担が増えてしまいます。
・適度な休憩を
大人であれば1時間ごと10分から15分ほど休憩を取りましょう。
近い距離でディスプレイを見続けているので休憩時間は、スマホなどを見たりはせずにできるだけ遠くの景色を見るようにして目の筋肉を緩めましょう。
現在は小さな子供から長時間ディスプレイを見ることも珍しくはありません。
小中学生ぐらいまではまだまだ体が未発達なのでゲームやテレビや動画を見るなどは子供であれば30分に1度ぐらいは休憩を入れるようにしましょう。
・目や体のストレッチを
目をグルグル回したり、閉じたり開いたり目の筋肉のストレッチを行ったり、 パソコンやスマホで硬くなりやすい肩周りの筋肉がほぐれるように肩のストレッチなどはしっかりとやっておきましょう。
どんな運動をしていいかよく分からない方はラジオ体操を定期的に行うのが良いでしょう。身体全体を動かすことにもつながり効果的です。
ディスプレイを長時間見ていると瞬きが減ることにより目が乾燥しやすくなります。
部屋の湿度にも注意をしておきましょう。
現在はディスプレイを見ずに生活することはほぼ不可能と言えるぐらい僕たちの生活に深く関わっています。
上手にディスプレイと付き合っていけるような生活養生が大切でしょう。
目の調子だけでなく何か他に調子の悪いところを感じたら早めにご相談ください。
現代人が最も酷使している体の器官『目』
もっともっと大切にしてあげても良いのかもしれません。
今回は今最も注意したい体も不調の一つ『 VDT 症候群』 についてお届けいたしました。
※参考文献:参天製薬『VDT症候群・現代人はお疲れ目』
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