『痛み』にもたくさんの種類が【山梨 漢方 さわたや薬局】
僕のところに漢方相談に来てくれるお客様の中には『痛み』でお悩みの方がとても多いんです。
その内訳を見てみると、いくつかの状態に分けられます。
・病院で診察をしてもらって痛みの原因はある程度わかっているけど治療がなかなかうまく行かず漢方で楽になりたい
このような方はとても多いです。
それとは別にこんな方も多くみえます。
・病院であらゆる検査をしたけどもいわゆる『悪いところが見つからない』『訴えるほどの痛みの症状が見当たらない』という方。
お医者様はいろいろな検査をしても病気の箇所や炎症が起きたり『あ、ここが炎症を起こしているから痛いんだな』という場所がなければ治療の使用がありません。
痛みを訴えるのでいわゆる『消炎鎮痛剤』のようなものぐらいは処方してもらえるかもしれませんが『気のせいじゃないか?』
『悪いところはありませんよ。本当に痛いんですか?』
『自律神経じゃないのかな?心療内科を紹介しましょう』
というような診断になってしまうことも少なくないと思います。
そこでなかなか納得が行かず、病院では『悪いところがない』と言われてもその方にしてみれば実際に『痛い』のでなんとかしたいと思い、僕のところに相談に来てくれることがあります。
これって一体どういうことなのでしょうか?
ストレスで痛みって増すのでしょうか?
こういう痛みに関しては漢方はとっても有効だと思います。
その理由は漢方の歴史にあります。
漢方は血液検査、レントゲンやCT、MRIなどの画像診断なんてなんにもない時代の医学。
患者さんの訴えと四診と言われる患者さんを『よく見て』患者さんの話を『よく聴いて』患者さんにきちんと『質問して』患者さんの体に『触れて』その状態を総合的に判断して体調を整える医学なのです。
今の時代は僕らも病院での検査結果などを参考にしながら相談を受けることが多いのですが、
漢方の本質から行くと、そのような物がなかったり、検査で悪い場所がなくてもお話を聞くことで患者さんのお悩みに答えることができると考えます。
では、検査では『痛み』の原因がわからない『痛みの原因』とはいったい何なのでしょうか?
すべてのそのような痛みが原因がそうではありませんが原因の一つは
『神経過敏』だと思います。
☆痛みの原因が神経過敏の理由とは?
漢方ではもともと『肝』の弱りで痛みが出る、と考えます。肝とは肝臓なども含めて血液のめぐり、気の巡りなどを調節する体の機能を指す言葉で解剖学的な『肝臓』とはことなります。
昔から『肝にさわる』『肝の虫』などと言われており、そもそものこの『カン』は肝の『かん』だったと言われています。
中医学でもストレスを受けたり、体が弱ると肝がよわり、自律神経の失調が起きて神経が過敏になってしまうと考えます。
☆痛みは感覚・感じ方は千差万別
痛みとはそもそも人によって感じ方が異なります。たとえば同じ骨折でも、いわゆる『痛みに強い人』は結構平気だったりしますが、痛みに弱い人は必要以上にいたがることがあります。
また、一度経験したことがある痛みだと2回目からは初回に比べると同じような症状でも痛みが軽く感じたりする経験ありませんか?
さらに言えば、同じ力で叩いたりしてもその痛みが10に感じたり、5に感じたりはその人の『感覚』によると考えます。
なので、心身のバランスが整っている状態であればそれほど『痛い』と感じないような痛みでも、ストレスフルな状態であったり、体が弱っている状態で神経過敏になっていると痛みを過剰に感じてしまうことも無理はないと思います。
これは決して『気のせい』『オーバーに言っているだけ』でなくその人の神経が過敏になっていからで実際にその方からすれば『すごく痛い』のです。
このような痛みの場合は僕はまずは心と体の調子を整えることから初めて過敏になった神経を整えるようにします。
☆神経過敏とは体の過剰防衛と考える
痛みに対して過剰に反応している状態、これは僕は以前にもコラムで書いたことがありますが『体が超ディフェンシブ状態』になっているサインだと思います。
ストレスを受けたり、体が弱ると『なんとかしなくちゃ!!体を守らなくちゃ!!』と神経が過敏になります。
そうするといわゆる五感と言われるような感覚器は感覚が鋭くなり、物音に敏感になったり、匂いに敏感になったり、味に敏感になったり、光に敏感になったりします。
そうならないためにも心と体に安心してもらえるようにしっかり睡眠をとり、栄養をとり、リラックスする時間を作り張り詰めた神経を穏やかにしてあげることが大事です。
さらにもう一つ大事なことがあります。
☆痛みから『気をそらす』
痛い場所がある方の特徴として、辛いのでどうしても生活の中心が『痛い』ということに注力しすぎて神経質になってしまいます。
『何かしているときは痛みを感じない』
『仕事中は大丈夫だけど夜になると痛い』
ということもとても多い症状です。
これを『気合が足りない』とか『暇だから痛い、痛いと言うんだ』という言葉ですましては身も蓋もないですよね。決してそんなわけじゃありません。
これは先ほどもお伝えしたとおり、痛みに対して気がそれていれば痛みを感じにくくなることは確かなので、生活の中心を『痛い』ということから別のことにシフトしてあげたら良いのです。
☆ネットで病気のことを調べすぎるのはやめよう
できるだけ自分の趣味や好きなことに時間を使ったり、ネットで何かしらべるとしても『痛み 原因』などという病気のことばかり調べるのは逆効果。不安が増大してしまいます。ある程度の知識をネットで調べておくことは大事ですが、調べ過ぎも不安をあおり逆に神経質になることがあるので、ある程度の知識を手に入れたあとはネットで調べすぎるのは注意しましょう。
(きちんと情報のもとが分かる情報・医師や薬剤師、登録販売者・中医師などのどこのどんな専門家の情報7日?はっきりしているところから情報を得ましょう)
その分、ネットを使うなら好きなアーティストのことを調べたり、趣味のことを調べたり、笑顔がでる、楽しみになるようなことで使いましょうね。
検査でわからない痛みなどは決して原因不明ではありません。
心と体の状態をいちどしっかり確認して、ご自分の心身の状態を整えて見ましょう。
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