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年末年始にあおり運転をしないための漢方的アンガーマネジメント法【山梨 漢方 さわたや】

早川弘太

早川弘太

テーマ:メンタルケア 漢方

いよいよお正月休み目前!



今朝もテレビ番組で年末年始の渋滞予測がされていましたが、明日からの連休で車での移動の方も多いでしょう。

車の運転で近年大変問題になっているのが『あおり運転』です。
悲しい事故も実際起きており、運転中の事故は誰でも被害者、加害者になりうる可能性があります。



テレビのワイドショーでもあおり運転の報道があとを絶ちませんし、罰則も厳罰化される動きがでており、多くの方が被害者はもちろん『加害者』になりたくないと思っているとおもます。


数年前に自分の秘書にものすごい剣幕で怒っている女性国会議員の方や最近でも職員に暴言を吐くなど自分の怒りがコントロールできない方が近年増えていると感じます。

昨今問題になっているパワハラやモラハラの原因の一つかもしれませんね。

中医学では怒りなどの感情コントロールと体調がつながっていると考えているので、今回のコラムではお正月休みを楽しく過ごせるように運転中の感情コントロール法、注意点をご紹介したいと思います。

過度な怒りは心と体の不調のサイン


煽り運転や突然キレて言葉の暴力、実際の暴力にさらされる危険性は僕らの日常にいつもはらんでいます。





ドライブレコーダーなどはその抑止力になる可能性があるので今後常備されるかもしれませんが、本来ならそんなものを付けなくても良い社会であればよいのですが、それだけ実は社会が病んでいるとともに、体調の悪い方が多いのかな?と感じます。

怒りのコントロールができない状態とは?


何でかというと、煽り運転も、もともとはちょっとしたきっかけです。


例えば、急いでいるのに前の車がノロノロしていた
(きっと法定速度をちゃんと守っていたはずなので、ゆっくり運転している車には非がない場合が多いですが)ことや、自分の前にちょっと急な感じで車が入ったことに激昂したりと、実はこれってその時に自分の心の状態によってまったく受け取り方が違うと思います。
中医学では『肝の弱り』と考える


漢方では、心の状態と体の状態はリンクしていると考えます



とくに『気のめぐり』とという今風に言うと自律神経や感情などをコントロールするものがあると考えますが、これをコントロールしてくれるのが『肝』という風に考えられています。


過度の疲労や、過剰なストレス、睡眠不足、飲食不摂生などで肝が弱るとこのバランスが崩れてしまい、
肝陽上亢(かんようじょうこう)と言っていつもイライラしたり、
怒りっぽくなる傾向が出てくるのです。


また、貧血のような血液不足も感情に影響がでると考えます。

心脾両虚と言って、胃腸の働きが弱くて、食べたものから気や血をしっかり作れず、
それが心(漢方ではこころと心臓の働き両方を含みます)にしっかり届かないと、
考えすぎたり、緊張しやくなったりしてしまいます。そして気と血がしっかり脳に
いかなくなると忘れっぽくなったり(健忘)、ストレスを感じやすくなったりします。

体調管理も大切なアンガーマネジメント法



『最近車に乗ると妙にイライラする』という方は体の不調のサインかもしれません。中医学では五臓(肝・心・脾・肺・腎)という内臓の働きと5つの感情(怒・喜・思・悲・恐)がつながっていると考えます。


日頃から何か体の不調を感じる方、不眠、イライラ、クヨクヨなど気分の不調を感じる方はご自分の体調や生活習慣をぜひ見直してみましょう。

男性は特に注意が必要



車の運転はただでさえ慣れていても体に力が入り交感神経が過敏になり攻撃的になりやすくなります。とくに男性はもともと狩りをする性質(餌取り気質)があるので、女性に比べると圧倒的い攻撃的になりやすい傾向があります。


怒りやすい、車にのると豹変する(運転による交感神経優位状態が強いと怒りや興奮しやすい状態になりやすいと考えます)ような傾向のある方や、普段からいろいろ我慢しすぎてストレスをためすぎている方はぜひ注意してほしいと思います。


そんな心理状態は体調不良の一つと考えて早めに漢方などで体調を整えたり、医師などの専門家に相談するようにしましょう。
それではここから中医学的なかんがえ方も混ぜ合わせた運転中の興奮予防法をご紹介します。
運転中の興奮しすぎを予防するアンガーマネージメント法


車の運転中に興奮しやすい方は簡単なことなのでこの様なことに注意しましょう。

1)車に乗る前、ちょっとした信号待ちにはゆっくりと深呼吸しましょう

2)車に乗るときは時間にゆとりをもって焦らないような環境づくりをしましょう

3)車内のBGMは気分を高揚させるような激しい音楽でなくできるだけラジオやゆっくりとした音楽で興奮しすぎないようにしましょう

4)ガムなどをかんだりしてリラックスしましょう。噛むことは自律神経のバランスを整えます

5)窓を閉め切りにしないで定期的に空気の入れ替えをしましょう(酸欠防止)

6)できるだけ香りのよい食事(ハーブ・シソ・薬味など)で気の巡りを良くしましょう。

7)元気不足(気の不足)だとメンタルの不調を起こしやすくなります。疲れを感じる方はお米、イモ類などをしっかりとり気力と体力を補いましょう。

8)血液不足もメンタルの不調に繋がります。日頃から貧血気味の方は脂身の少ないささみ、ヒレ肉、魚介類や大豆食品を積極的にとり血液のもとになるタンパク質をしっかり取りましょう。

車は人を簡単に殺すことができる恐ろしい道具です。

これ以上、以前東名高速道路で起こったような悲劇をおこさないためにも
車に乗っている方はぜひ安全運転とともに、ご自分の体調にも注意して起きましょう。

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早川弘太
専門家

早川弘太(販売職)

株式会社 沢田屋薬局

医療機関などでは、忙しくてなかなか話を聞いてもらえなかったご経験ありませんか?まずお客様のお話をゆっくりとお聞きさせていただき、一緒に不調の原因を考えていきます。漢方相談と健康相談を行っています。

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