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秋バテ対策と中医学的秋バテ養生法【山梨 漢方 さわたや】

早川弘太

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テーマ:秋バテ

前回より気温が下がり始めるこの時期に起こりやすい体調不良『秋バテ』についてご紹介しています。

前回の内容はこちらから御覧ください。まだ読まれていない方は秋バテの原因について書いてますのでぜひ先に読んでみてくださいね〜

本当の夏バテは『秋』にやってくる〜秋バテの原因について

【秋バテの正体とは?】


秋バテは繰り返しになりますが、気温差などによる自律神経の乱れや暴飲暴食、冷たい飲食で内臓機能が低下することにより起こります。



とくに胃腸の機能が低下しやすく胃腸は口からいれたものを消化し、体に必要なものと不要なものに分けて必要な物から体に欠かせないエネルギー(漢方的には『気』)や血液(漢方的には『血』)、潤い(漢方的には『津液・水』)が作り出せなくなり、全身に様々な不具合が起こりやすくなります。

これに気圧と天候の激しい変化、農家の方の燃え尽き症候群やサザエさんシンドロームで自律神経の乱れも加わったのが秋バテの正体なのです。

☆秋バテの主な症状☆


・胃腸障害(食欲不振 消化不良 口内炎 急性胃腸炎 下痢 軟便)
・疲れが取れない ・元気がでない ・朝起きづらい ・口や喉が渇く
・手足がほてる ・めまい など

秋バテと言っても特別なことをしないと改善しないわけではありません。

漢方などのお薬は症状や体質、原因により使い方や種類が異なりますが、必要な養生法は自律神経を整えて、胃腸機能を回復させてあげることが大切です。

畑仕事をしている方は夏場に無理をさせてしまった体のメンテナンスという風にも考えましょう。

☆秋バテのための養生法☆


①運動・・・夏は『暑いから』と運動をサボりがちだったので、秋になったらちょっとカラダを動かして血流改善をしましょう。普段使わない階段を使う、電車で立つ、それぐらいでもOKです。

②食事・・・夏向けの食事からの脱却・・・ついつい夏の流れで冷たい物を食べがちです。
自宅では『素麺→ニューメン』にしたり外食でも『ざるそば→かけそば』
にするなど、秋になったらちょっと暑い日でも早めに温かい物に切り替えましょう。迷ったら、温かい方をチョイス!

③服装・・・出かけるときはカーディガンなどの上着を持ち歩いて温度調節ができるようにしましょう。靴下はできるだけくるぶしより上の物を秋になったら使いましょう。

【一番のおすすめは入浴】


秋バテの原因は夏の飲食による胃腸の冷え、気温変化、気圧変化、環境変化による自律神経の乱れ、暑さからの体力低下、この3つが大きな原因です。

この3つを同時に回復してくれるスペシャルな養生法があります。

それが・・・入浴です!

入浴は、胃腸機能回復・冷え性&疲労回復・自律神経を整える

この3つをバランス良く行ってくれるのが『入浴』なのです。

☆おすすめは38℃〜40℃の微温浴にゆっくりと☆




【秋バテにお風呂がオススメの理由】
それでは、なぜ、秋バテに入浴がオススメかをご説明します。
これは秋バテだけでなく、普段の健康管理も繋がります。

1)温熱作用・・・入浴は血流を良くします。

温泉だとより効果が強く現れます。外から温められることにより血管が拡張して血流が良くなるので、夏冷えのカラダには効果的です。温熱効果で、血流が良くなるので、人間の基本的機能が良くなります。

酸素と栄養がカラダの隅々までとどくので疲れが取れやすくなります。

さらに温熱作用はカラダの痛みをとる作用もあり、関節があたたまることで柔らかくなるので、畑仕事で疲労した関節のメンテナンスにもおすすめです。


2)浮力作用
首まで浸かると体重が通常の10分の1になります。地球で重力から開放されるのは水中かお風呂しかありません。

体重が60kgの人はその重さで地球から引っ張られています。それを筋肉が支えているので、入浴すると10分の1になるのでカラダを支える力がいりません。

その間は重力から開放されるので、究極のリラックス空間、といえるでしょう。

3)自律神経調節
さわたや通信をお読みの方ならご存知の方も多いと思います。
入浴は入る温度により自律神経の働きを調節します。

☆38℃〜40℃の微温浴
カラダをリラックスさせ、胃腸の働きを促進する『副交感神経』を優位にしてくれます→秋バテにオススメの温度


☆41℃以上の暑い温度は、頑張る神経『交感神経』を優位にしてくれるので、朝目覚めが悪い時などはシャッキとするのでおすすめです。
※入浴は健康状態により注意が必要です。事前にご相談ください。

秋は本来なら過ごしやすい季節です。食欲の秋、運動の秋、芸術の秋を元氣に楽しく過ごしましょうね!

☆漢方的秋バテ原因別対策
①肺の弱りが原因のタイプ
気分の落ち込み・脱力感、覇気がない、声が弱い、涙もろい、理由もなく悲しくなる、不眠、不安、頭痛、のどの閉塞感

秋は乾燥による「肺」のダメージが精神状態に影響することも。肺は中医学では「気」を生み出す器官と考えます。

肺の機能が低下して「気」が不足すると、気の流れも停滞しやすくなり、結果、気持ちの脱力感、過剰なストレスなどにつながるのです。

秋のココロのケアは、まず、肺の潤いを養い、健やかに保つことがポイント。しっかり呼吸をして、“元気な気持ち”の基本となる「気」を十分に養いましょう。夏の胃腸症状が続いている人は「脾胃」の養生も忘れずに。また香りの良いお茶やアロマなどを取り入れて、こまめにストレス発散することも大切です。

肺を潤し、気持ちを安定させる食材。
百合根、小麦、桂花茶(キンモクセイの花茶)、菊花茶、ジャスミン茶、あわび、牡蠣、ヨーグルト

②脾胃(胃腸)の弱りタイプ
脾胃(中医学的には消化する場・胃腸と考えるとわかりやすいです)や前述の肺は食事の栄養や呼吸でとり入れた酸素をもとに、体内の「気(エネルギー)」を生み出す臓器と中医学では考えます。

いわば“元気の源”でもあります。そのため、脾胃や肺の働きが弱く体内の気が不足気味になると、秋になっても疲れを回復できず、慢性的な疲労感、倦怠感、食欲不振、息切れなどに悩まされてしまうのです。

脾胃や肺の機能を高めて気を充実させることは、基本的な体力を養い、元気な身体をつくる基本。寒くなる冬に向けてかぜやインフルエンザの予防にもつながるので、気になる症状がある人は積極に対策をしていきましょう。

脾胃と肺を養い、体力をつける食材
山芋、いんげん豆、かぼちゃ、にんじん、大豆製品、うなぎ、はも、太刀魚、鶏肉、豚肉、鮭、米、白きくらげ、きのこ類

(参考文献:チャイナビュー漢方の知恵袋より)

秋バテや様々な体調不良のご相談は沢田屋薬房までお気軽に。

病院に行くほどではない、通院しているが思うように回復しない、など心と体の健康をサポートします。

詳しくはHPを御覧ください。
早川弘太のさわたや薬房のHPはこちらから

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早川弘太
専門家

早川弘太(販売職)

株式会社 沢田屋薬局

医療機関などでは、忙しくてなかなか話を聞いてもらえなかったご経験ありませんか?まずお客様のお話をゆっくりとお聞きさせていただき、一緒に不調の原因を考えていきます。漢方相談と健康相談を行っています。

早川弘太プロは山梨日日新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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