泣く子に睡眠薬は問題解決にならない【山梨 漢方 沢田屋薬局】
『過食』『過眠』『やる気がでない』そんな症状ありませんか?
『最近なんだかやる気がでない・・・』
『眠くて仕方ない・・・・』
そんな声をよく耳にします。
冬のせいでしょうか?
季節の変わり目などで心身の体調が崩れることは珍しいことではありません。
5月病、秋バテ、梅雨ダルなど季節の変化によっておこる心身の不調は決して珍しいことではありません。誰しも一度は経験したことがあるのでは無いでしょうか?
季節の変化によっておこる心身の不調を『季節性感情障害』などと呼びます。
多くの季節性感情障害は気温変化や気圧変化位により交感神経と副交感神経のバランスが乱れて様々な感情障害(イライラ・クヨクヨなど)がおきたり、動悸や息苦しさ、めまい、耳鳴り、胃腸障害、便秘など身体症状が起こります。
そんな季節性感情障害の中でも最近注目されているのが『冬季うつ』です。
〜冬になると甘い物が異常に欲しくなる〜
これって冬季うつのサインかも?
『冬季うつ』とは名前の通り冬になると調子が崩れてきて、春になると回復するという特徴がありますから、自分が『冬季うつ』と気が付かない方も多いかもしれません。
☆『冬季うつ』によく見られる症状〜過眠と過食〜
季節変化で体調が崩れる季節性感情障害には様々な症状がありますが冬季うつの特徴ななんと言っても『過眠』と『過食』です。
例えば甘い物が異常に欲しくなってお腹が一杯でもお菓子などを食べ続けてしまう。
毎日のように10時間以上寝ているのに、もっと寝たくなる、日中眠たくて朝起きれない、そんな症状が現れます。
☆冬季うつによく見られる症状
・気分の落ち込み
・気力低下
・何となくだるい
・元気がなくなる
・物事を楽しめない
・イライラする
・人と会いたくない
・過眠
・過食(とくに甘い物、炭水化物への強い欲求が出やすい)
過食や過眠による運動不足で体重増加も起こりやすくなります。
☆冬季うつの原因は?
冬季うつは寒くなると発症します。また、冬季うつは緯度の高い地域に起こりやすいという特徴があることから日照時間が短くなることが大きな原因の一つと考えられています。
日光にあたる時間が短いとやる気や感情をコントロールする『セロトニン』が活性化されないので様々な身体症状と心の症状が現れます。
1)日照時間が短くなることで、睡眠をコントロールするメラトニン分泌の量が変化して体内時計が乱れる
2)日光の刺激が減ることでセロトニンの分泌が減り、脳の活動が低下する。
これは僕の感想ですが、もしかしたら『冬季うつ』というのは冬眠の名残り、厳しい寒さから身を守ろうとする僕たちの体に備わっている力が働いているのかもしれませんね。もし、自然に任せて生活できるのであれば寒い冬の間は体の代謝を抑えてゆっくりすることは理にかなっていますが、現代人はそうはいきません。
『冬だから仕事休みます』『寒いから学校休みます』とは行きませんよね。
そのためにも最後にご紹介する『冬季うつ予防法』でできるだけ症状を軽くしましょうね。
☆おすすめ!冬季うつ対策
・できるだけ外にでて日光に当たる
・特に朝食時は部屋を明るくしたりして光をあびるようにする
・年末年始など冬は忙しい時期なので疲れをためない、意識して休息をとるようにしましょう。
・温かい時間に散歩など簡単な運動をしましょう
・メラトニン、セロトニンの原料となるトリプトファンを多く含む食品(バナナ、アボガト、かつお節、大豆類、ごま、ナッツなど)合成に必要なビタミンB6(かつお節、魚類に多く含まれます)、脳でセロトニンのエネルギーとなる炭水化物(米、イモ類、果物など)をバランスよく食べましょう。
(参考文献:ワクワク情報ランドより)
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