潜龍元年!おかげさまで創業240周年~今年もよろしくお願い致します~山梨 漢方 沢田屋薬局~
風邪&インフルエンザ予防対策についてお届けしております。
第1回は改めてですが「どうして風邪を引くのか?」そして「何が風邪を治すのか?」をお届けしました。
前回の2回目は風邪&インフルエンザ予防対策として
カラダのリフォーム大作戦その1〜カラダの戸締り〜をお届けしました。
カラダの戸締りがしっかりしていなければ、ウイルスという泥棒が入りたい放題ですよね。
詳しくは前回のコラムを御覧ください。
早川弘太の風邪対策健康コラムはこちらから
今回はリフォーム大作戦のその2です。
②塀(家の壁)のリフォーム〜衛気を養う〜
2つ目の「塀のリフォーム」です。カラダを家に例えて、家の戸締まりを体力、それを養うのは休息と滋養強壮というようなお話をしましたが、泥棒(ウイルス)が家に侵入しないようにするにはしっかりした戸締りはもちろん大切です。
さて、家の戸締まりをした次に泥棒対策でやることはなんでしょう?
そう、表題にもある「塀のリフォーム」です。
泥棒が家に近づかないように、家の塀を高くしたり、家の壁を頑丈にしておけば安心ですよね。
では、カラダの中で「塀」や『壁』の働きをして、ウイルスなどからカラダを守ってくれるのはなんでしょう?それは『皮膚・粘膜』です。
皮膚は言うまでもなく外気にさらされているところ。
ここが弱いとカラダの防御はガタガタです。
また『粘膜』「鼻粘膜」「喉の粘膜」「胃の粘膜」「腸の粘膜」など、皮膚と同じで、外気に触れており、ウイルスに接する最前線です。この粘膜を強化しておくと、外的に対して強い体を作れ、家(カラダ)に泥棒を近づけにくくします。
漢方的にはカラダのバリア機能「衛気」というものを高めておくと良いと考えます。
「衛気」はカラダのバリア
中医学ではウイルスや細菌、花粉、ホコリなどをひっくるめてカラダに悪影響を及ぼす「邪気」と考えます。
衛気とは先程ご紹介した空気に触れる皮膚や鼻、喉などの粘膜細胞を整えて外からの刺激からカラダを守(衛)る働きがあると言われています。
漢方薬にはこの衛気を高めて外邪を防ぐ手伝いができるものもありますので上手に活用すると良いと思います。
また、元気不足の方、血液不足のタイプも外からの侵入に弱いので注意しましょう。漢方の場合はこのような方向けの方剤もあります。
☆皮膚粘膜の弱い・塀が脆いタイプの方の養生法
主にカルシウムなどのミネラルをしっかり摂取することが大切です。
(近年では、いろいろな食品、お菓子から健康食品までカルシウム配合とありますが、大切なのは品質と吸収力。きちんとしたものを選びましょう)
また日本はもともと土壌にミネラルが少ないため、水、野菜などに含まれるミネラルも少ないので、食べていても足りない方が多いのが事実。
カルシウムやミネラルは皮膚や粘膜を強化します(特にCaは細胞と細胞をくっつける接着剤・カドヘリンとなるので減少すると細胞に隙間ができて皮膚や粘膜がスカスカに)。
摂取することはもちろんですが、甘い物など砂糖を取りすぎるとCaが体内で大量消費されるので、お肌や粘膜が弱い方はご注意ください。
衛気を強くする食養生
衛気を強くすることは漢方薬の服用ももちろん良いですが、日頃の食生活でもおすすめの食材があります。
・長芋 もち米 大和芋など
・にんじん ピーマン パプリカ かぼちゃなどの緑黄色野菜
・しいたけ マッシュルーム えのき しめじなどのきのこ類
・しょうが 玉ねぎ ねぎ みょうがなどの辛味野菜
・オレンジ みかん りんご いちごなどの果物
・かつお 鶏肉 豚肉 卵など
☆避けたいこと
・冷たいもの タバコ
・暴飲暴食 偏食 少食
・遅寝 徹夜 過労などの不摂生
・ストレス、運動不足
プラスのことはもちろんですが、できるだけマイナスのことを避けながら、泥棒(ウイルス)が侵入しにくい、高い塀、強固な外壁を作っておきましょうね。
次回はリフォーム編最終回です。
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