体質別!漢方的尿トラブル対策【山梨 漢方 さわたや薬局】
☆頻繁な尿漏れや頻尿が起こる「腎虚(じんきょ)」タイプ☆
シリーズで先月からおしっこトラブルについてご紹介しております。
前回の胃腸が弱いタイプにつづき、今回は加齢や「腎」の機能低下が尿漏れの原因になるタイプです。
尿トラブルは加齢によるところが大きいので、全ての方にこの腎虚は当てはまると言っても良いでしょう。
中医学の考えでは腎は尿をつくり、膀胱に対して「尿を出す・止める」という司令を出してくれる司令塔のような役割をしていると考えます。また、腎は体内の水分代謝をコントロールする役割も担っています。
生命エネルギーの源である腎は、加齢とともに自然とその機能が低下。女性は更年期を迎えるころ、男性は初老のころから腎が弱くなり始めるため、尿漏れなどのトラブルが起きやすくなるのです。
このタイプの尿漏れは頻度が高く、夜の頻尿も気になるように。また、腰痛、腰の冷え、足腰が弱くなる、めまい、耳鳴り、物忘れ、むくみ、前立腺の肥大といった症状も現れます。腎の機能を高めることは、尿のトラブルはもちろん身体全体の老化予防にもつながるので、積極的な養生を心がけましょう。
主な症状
・頻繁な尿漏れ・夜間の頻尿 ・腰痛・腰の冷え
・めまい・耳鳴り・物忘れ・舌の苔が白い
・むくみやすい・足腰が弱くなる・前立腺の肥大
おすすめの食養生
腎を養うと言われる食材です。食事は偏らずバランスに注意してとりましょう。
①黒いもの・・・黒豆 黒きくらげ 黒ゴマ
②温性の物・・・海老 羊肉 にら 鶏肉 牛肉 シナモン よもぎ しょうが
③粘り・渋みのあるもの・・・山芋 銀杏 もち米 牡蠣
④木の実系・・・くるみ 松の実 クコの実 桑の実
⑤鹹味(自然のしょっぱさ)のもの・・・なまこ 海苔 昆布 その他海藻類
次回も漢方的おしっこトラブル対策を紹介します。
(参考文献・イスクラ産業HPより)
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