女性の為の『汗』と夏のスキンケア対策【山梨 漢方 沢田屋薬局】
☆美と健康の基本〜お肌の健康について☆
今回のテーマはお肌の健康です。美容ではなくて、健康です。
お化粧で作れる『美』とカラダの内側からの『美』の違いとは?
美容とは言葉の通り「美しくいること」美しい容貌のことを指しています。キレイなお肌はお化粧でも作れますが、健康なお肌はお化粧では作れません。冒頭にある「キレイはお化粧で作れますが、美人はカラダの内側のケアでなければ作れない」という言葉の所以は、漢方などの東洋医学で言うところの「肌は内臓の鏡」という言葉がありますが、その言葉の通りでお肌は常にカラダの内側の状態を教えてくれています。
中医学では〜肌は内臓の『鏡』〜
中医学では、肌、爪、髪の毛、美容に関係する全ての物は体の内側とつながっていると昔から考えます。外側のスキンケアももちろんとっても大切ですが、今回は体の内側、インサイドからのスキンケアについてお届けしたいと思います。
まず最初に、肝心のお肌の役割、カラダのなかでどんな働きを持っているかを改めて見てみましょう。
☆お肌の役割☆
人体を守る肌の役割
肌の役割をご存知でしょうか?肌には、外界からくる有害な刺激から体を保護することと、
体内の環境を一定に調節すること、という二つの大きな機能があります。
1)物理化学的防御作用(外からの刺激などからカラダを守る)
肌の一番外側の角質層は、熱、光、化学物質、病原体など、物理的な刺激をさえぎるバリア機能という大きな役目を持っています。また、真皮やその下の皮下組織は外側からの衝撃などの力が直接内部に及ばないよう、防御してくれるまるでクッションのような役割を果たしくれています。
2)保湿作用
2つ目のお肌の大切な役割は、外側にある角質層が適度な(10~15%)の水分をキープする水分保持機能と、人体内部の水分が失われないようにする水分バリアー機能があります。水は3日飲まないと細胞内の水分が失われ、命に関わると言われているので、命を守るためにもとても大切な機能です。
角質層の水分含有率が10%以下になると、角質層は硬くもろくなり、ひび割れなどが起こるといわれています。
3)体温調節作用
3つ目の機能は、熱くなると汗をかいたり、毛細血管の収縮で体温を調節したり、私たちの体温を一定に保つ働きをしてくれる体温調節機能です。
4)分泌物排泄作用(カラダの老廃物を除去)
4つ目もとっても大切な機能です。汗腺から汗、皮脂腺から皮脂、皮膚表面から水、というように分泌物を排泄する作用があります。汗には体温調節機能があり、皮脂には細菌の増加や感染を防ぐ不飽和脂肪酸が含まれています。腎臓や膀胱でおしっこを作って排泄したり、腸で大便を作って排泄するような、人間のカラダの老廃物を体外にすてるとっても大切な機能も持っているのです。
その他の作用
紫外線防御機能、抗酸化作用、免疫作用、知覚作用、吸収作用、皮膚呼吸、感情伝達、ビタミンDの生合成などの機能があります。
次回もお肌の健康についてお届けします。
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