『秋バテ』しないための漢方的養生法
前回より昨年の秋に公開をしてご公表いただいた秋バテ対策についてのコラムを再掲載しております。
昨年、今年と、秋バテについて私もテレビなどで解説を求められるなど非常に注目をされている症状です。
なかなか病院などの医療機関で治療をしてもらう症状でもないので、どんな風におていれをしたり、体調を整えてよいかわからないという方も多いので、そんなときはお気軽にご相談くださいね。
今月は夏の疲れは秋にあらわれる!秋バテについてご紹介しています。
先週は秋バテの症状と原因を紹介しました。
今月は秋バテの原因の続きです。
【果樹栽培ピーク後の『燃え尽き症候群』にも注意】
どんな方でも先週お伝えしたの秋バテの原因が1つぐらいは当てはまるものがある方は多いと思います。この原因が3つ、4つになると秋バテに向かってまっしぐらです。
また、9月は山梨県の主力産業である桃やぶどうの栽培も一段落して、忙しく気が張っている時に比べると『ガクッ』と体調が悪くなりやすい時期です。いわゆる『燃え尽き症候群』のように気が緩んだところで、自律神経のバランスが乱れてしまうのもこの時期独特、この地域独特の物かもしれません。
【夏休み明けの『サザエさんシンドローム(ブルーマンデー症候群
子どもや学生さんに取っては1年で一番楽しい夏休み。その終わりは精神的には子供なりに大きな負担になります。それに加えて寝起きする時間帯や、食事の時間が不規則になっているような子供は元のリズム戻す際、自律神経に負担がかかり思わぬ不調が出ることがあります。大学生などはまだ休みがあると思いますので、寝起きする時間を早めに普段通りに治すなどの対策をしておくと良いでしょう。
【秋バテの正体とは?】
秋バテは繰り返しになりますが、気温差などによる自律神経の乱れや暴飲暴食、冷たい飲食で内臓機能が低下することにより起こります。とくに胃腸の機能が低下しやすく胃腸は口からいれたものを消化し、体に必要なものと不要なものに分けて必要な物から体に欠かせないエネルギー(漢方的には『気』)や血液(漢方的には『血』)、潤い(漢方的には『津液・水』)が作り出せなくなり、全身に様々な不具合が起こりやすくなります。これに気圧と天候の激しい変化、農家の方の燃え尽き症候群やサザエさんシンドロームで自律神経の乱れも加わったのが秋バテの正体なのです。
☆秋バテの主な症状☆
・胃腸障害(食欲不振 消化不良 口内炎 急性胃腸炎 下痢 軟便)
・疲れが取れない ・元気がでない ・朝起きづらい ・口や喉が渇く
・手足がほてる ・めまい など
次回は秋バテ特集最終回です。秋バテにならないためのカラダのお手入れ方法、養生法をご紹介致します。
秋バテの原因でもある自律神経についてはこちらのコラムでご紹介しております。
興味のある方はぜひご覧下さい。
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