ストレスは無くても困る?適度なストレスで心身を養う【山梨 漢方 さわたや】
春のストレス対策とは??
春は5月病に代表されるように、生活環境が変わることにより様々なストレスがおこります。今回からは皆さんも何かと感じやすい『ストレス』についてシリーズでお伝えしたいと思います。
気温差に環境変化〜春はストレスの猛ラッシュ
3月〜5月にかけての春は暑かったり、寒かったり、気温差も激しいです。20℃越えるような日があると思えば、急に10℃を下回るなど、自律神経で対応できる温度差からかけはなれたような気温差も珍しくありません。
また、春は新しい環境に変わる方、進学、就職、転勤、直接自分の環境が変わらなくても家族が変わることで必然的に影響を受ける方も多いでしょう。
例えば、お子さんが中学から高校に、大学に進学すれば当然保護者の方の環境もかわります。ご主人、奥様、パートナーの仕事の環境が変われば少なからず影響をうける方も多いでしょう。
このように春はいろいろな意味で心身にストレスを受けやすい時期なのです。ぜひ今回の特集を今後のストレス対策に役立てていただければと思います。
今回のシリーズの内容は東邦大学名誉教授の有田秀穂先生の著書を参考にさせていただいております。素晴らしい著書をたくさんお持ちの先生なので、ぜひ興味のある方は手にとってみてください。
(今月号の参考文献:PHP研究所 脳からストレスをすっきり消す事典・有田秀穂著)
ストレスは大きく分けると2つ
〜ストレスは大きく分けると2つ『精神的ストレス』と『身体的ストレス』〜
人間のストレスは何かしらの『刺激』と考えられています。その刺激によるストレス
は大きく分けると2つある考えられています。
①身体的ストレス
運動後の疲労、熱いものにさわってできたやけどなどカラダへの刺激によるもの
②精神的ストレス
仕事の成績不振や職場の人間関係、育児の不安などによる心への刺激によるもの
さらに詳しくストレスを見ていくと、ストレスは3つの種類に分類されます。この3つの
分類、実は仏教を切り開いたお釈迦様も『苦は3種類ある』と言っています。まずはその
3つを見てみましょう。
〜お釈迦様が言った3つの苦〜
1)身体的な痛みなどの『単純な苦』
2)気持ちが『満たされない苦』
3)人に『認められない苦』
この3つがあると言っています。この考えは現代の脳研究による分類とも共通しているそうです。
はるか昔にお釈迦様が言った言葉が現代の脳科学と共通の考えだったのは偶然ではないと思います。きっと人間の本質的なところは変わらないのでしょう。
次回からは現代の脳研究によるストレス分類を見てみましょう。
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