夏バテは忘れた頃にやってくる??【山梨 漢方 沢田屋薬局】
生活不活発病の症状とは?
今月はエコノミークラス症候群や生活不活発病のような災害時に起こりやすい症状が、実は日常生活でも起こりうることである、という内容で健康コラムをお届けしていおります。
前回は耳慣れれない病名かも知れないない『生活不活発病』についてご紹介しましたが、今回はその具体的な症状と、その対策についてです。
生活不活発病の症状(心身機能低下)
1)全身に影響するもの
1.心肺機能低下 2.起立性低血圧 3.消化器機能低下 a.食欲不振 b.便秘
4.尿量の増加→血液量の減少(脱水)
2)体の一部に起こるもの
1.関節拘縮 2.廃用性筋萎縮・筋力低下 3.廃用性骨萎縮 4.皮膚萎縮(短縮)
5.褥瘡 6.静脈血栓症→肺塞栓症(エコノミークラス症候群)
Ⅲ.精神や神経の働きに起こるもの
1.うつ状態 2.知的活動低下 3.周囲への無関心 4.自律神経不安定
生活の不活発になる主な理由 〜こんな環境の方は要注意!!!〜
1.することがない
・自宅での役割(家事・庭いじり、畑仕事、など)がなくなった・地域での付き合いや行事がなくなった・老人クラブや趣味の会が休止中、解散した、など
2.遠慮して(遠慮させられて)
・災害時に散歩やスポーツをするなんて、と思われそう・家族の「危ないから外に出ないで」、「年だから動かないで」・「迷惑になるから動かないで」・ボランティア等支援者の「自分達がやりますから」
3.環境の変化
・家の中や庭が散乱したり、周囲の道が危なくて歩けない・行きたい場所がなくなった
・外出しにくい(交通機関が少ない、一緒に外出する友人・家族がいなくなった)
・本人ができるのに周りがやってあげる
人間は『動物』です。『今日用事がない』(きょうよう)『教育ところがない』(きょういく)2つの『きょうよう・きょういく』ちゃんとありますか?
より良い生活リズムで病気を未然に防ぎ、災害時にもこのような症状にならないように、避難時の備えも大切ですが、健康管理の備えもしっかりとしておきましょう。エコノミー症候群もそうですが、どんな時でも活発にカラダを動かせる元気なカラダが大切ですね。
エコノミークラス症候群も生活不活発病も、とても残念なのが、もしその病気についてもう少し予防の知識があれば命を落としたり、体調不良にならずに済んだかもしれないということです。
このような仕事をさせていただきながら、もっともっと皆さんに必要な健康の情報、病気を未然に防ぐ方法をお伝えしていかないと行けないと痛感しました。
もし、今回のようなコラムが少しでもみなさんの健康管理のお役に立てたり、病気を未然に防ぐお手伝いができたのならとても僕は嬉しいです。
これからも正しい健康や病気に対する知識、対策をお伝えできればと思います。
※参考文献 公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 情報センターHPより引用
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