5月病の対処方法とは??【山梨 漢方 沢田屋薬局】
前回より5月病についてお届けをしております。
季節の変わり目の春や秋は自律神経が乱れやすいということを前回の最後にお伝えしました。
春は肝が弱る時期
春は東洋医学でも『春は肝の弱る時期』といわれており、五臓六腑のなかでも肝は自律神経とも関係が深いと考えられています。肝の失調により気の巡りが低下して『気滞(きたい)』といわれるような張る症状、詰まるような症状が出ることが多い季節でもあります。
これは漢方的な考え方ですが、現代医学でも気温差があったり、環境変化で本来なら命令しなくても勝手に作動してくれる『カラダのコントローラー』自律神経が故障してしまうと、身体症状(カラダの不調)や気分症状(不眠・イライラ・落ち込みなど)がおきてしまうことは、自律神経の仕組みを考えれば当然だと思います。
小学生から中学生。中学生から高校生。高校生から大学生、そして社会人。職場が転勤などで変わる方もいるでしょう。同じ職場での配置換えもあるでしょう。ちょっとしたことで我々の環境は変化します。
☆起きる時間が変わるだけでもカラダは敏感に反応する☆
おきる時間が1時間変わるだけで我々の体調は敏感に反応します。今まで作らなかったお弁当と毎日作るようになる。これも大きな環境の変化ですよね。このような環境変化で自律神経のバランスが崩れたり、変化についていけなくなることで起こる不調が『5月病』なのだと思います。それではどうしてそんな症状が起こるのでしょうか?
ストレス=悪物 ではない。
◇環境変化によるストレス増加・・・ストレスというと皆さんマイナスのイメージが多いと思いますが、必ずしもそうではありません。
ストレス=心とカラダのへの負荷
と考えてみましょう。やりがいのあること、生き甲斐でも『がんばろう!』って心とカラダが思えば交感神経という『頑張るとき』にスイッチが入る神経がONになります。
これはとっても大切なことで、交感神経のスイッチがONにならないとやる気が出ません。
しかし、3月、4月、5月とイベントや環境変化が続くとどうしてもこのスイッチが『ON』になりっぱなしになります。
当然ですが『頑張る神経』なのでずっとスイッチがONになっていたら、カラダは疲れてしまいますよね?カラダが疲れたら当然ですが『カラダの自動安全装置』である自律神経はカラダにブレーキをいれます。
そのブレーキの入り方が極端になってしまうとやる気がでなかったり、落ち込んだり、行動が起こせなくなります。逆にブレーキが入らないといつまでも走り続けてしまうため、心もカラダも壊れてしまいます。
そこまで行ってしまうとカラダも心もダメージが残ってしまいます。大切なのはそこまで乱れてしまう前に『カラダ休めて・・・・』というカラダからの合図があると思います。
例えば・・・胃の調子が悪い、お通じが変、生理が乱れる、日中だるい、寝ても疲れがとれない、冷え、のぼせ、肩こり、頭痛、様々な合図でカラダから『SOS』が出ています。そんな時にしっかりとカラダをいたわることが大切です。
それが『養生』です。ぜひ5月病にならないようにカラダの『養生』をしましょうね。
次回は5月病対策にオススメの健康法についてお届け致します。
カラダのこと、健康のこと、お気軽にご相談下さい。
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