【梅雨の養生法】~山梨 漢方薬 沢田屋薬局~
病気の原因はストレス・食事・運動の生活習慣
前回は緑茶やコーヒーについてお届けしてきましたが、やはり夏目前ということで、今回も飲料についての健康コラムです(^^)
僕は漢方相談を中心にお客様の体調不良の改善のお手伝いをしていますが、コラムなどではどちらかというと漢方っぽい話よりも食事や運動、ストレス対策のことをお伝えすることが多いです。
それは、病気になる原因の多くが食や運動に問題がある場合があるからです。
東洋医学で大事にしているのが【根治】です。
病気の改善には生活習慣改善が大切
そのためには食事や運動、ストレス対策という生活習慣の改善もお薬と一緒にご提案していかないといけないと思っているからです。
っと、いうことで今回も飲料の話ですが、ここ数年人気のある『エナジードリンク』についてお届けします。
人気のエナジードリンクですが・・・
エナジードリンクは、近年若者を中心に人気の高い清涼飲料水で、栄養ドリンクとは違い医薬品や医薬部外品ではなく、清涼飲料水として販売されているいわゆる『ジュース』です。
カクテルに使われたり一度は口にしたことのある方も多いでしょう。
実はこのエナジードリンク、実はリポビタンDなどの栄養ドリンクに含まれるカフェインより多くカフェインを含んでいます。
例えば、『レッドブル』は250mlで80ミリグラム
『モンスターエナジー』は350mlで142ミリグラムのカフェインを含んでいるので栄養ドリンクよりシャッキとした感じがするという方がいるのもうなずけます。
カフェインは中枢神経を興奮させることにより、覚醒作用と強心作用、脳細動脈収縮作用などがあり、眠気を覚ましたり、倦怠感を払う効果がありますが、過剰摂取が命に関わることでも有名です。
海外では死亡例も・・・
アメリカではモンスターエナジーを700mlを2本飲んだ14歳の少女の死亡例(カフェイン過剰摂取による心臓不整脈)や、ファイブアワーエナジーというエナジードリンクを飲んで92人が体調不良、13人が2012年には死亡しています・・・・
92人体調不良、13人死亡って、けっこうな数字ですよね。。。怖いですね。
大きな問題点は日本ではカフェインの摂取制限量が示されていないことです。
外国では明確になっているところが増えています。
例えば、フィンランドでは体重50kgの人が1日50ミリグラム(リポビタンD1本の量)を超えるとカフェイン依存症の兆候と示されています。
オーストラリアやニュージーランドでは1日の摂取量を210ミリグラムまでと推奨しています。
カナダは400ミリグラムです。
適量を上手に使えば困難な場面を乗り切るためのアイテムになりますが、体にとってはエネルギーの前借りみたいなもの、僕はよく『体に鞭打つ必要があるときはいいかもしれないけど、日常的には気をつけて使用してね』と伝えています。
無理をしたいのではなく、単純に疲労をとって、次の日に疲れをできるだけ残したくない方は、カフェインの入っていないものが良いでしょう。
弱った体にカフェインの大量飲用は『痩せ馬にムチを振るうようなモノ』です。
また、日本では清涼飲料水・炭酸飲料としての認可のため子供たちの飲み方にも注意が必要でしょう。
適量を飲む分には、当然普通の清涼飲料水なので、問題はないと考えますが、カフェインの含有量を考えると繰り返しになりますが、年齢や体調により分量は気をつけましょう。
これはエナジードリンクにかぎらず、どんな飲み物でも『過ぎたるは及ばざるが如し』です。
次回からは水分が『過ぎたるは及ばざるが如し』の反対、スギてしまうために起こる『水毒』についてお届け致します。
暑い時期の水分補給代わりにエナジードリンクのがぶ飲みだけはやめましょうね(^^ゞ
漢方相談はもちろん、生活習慣の改善に必要な食事・運動・ストレス対策についてもお伝えを致します。
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