早川の~漢方健美講座~「水はけの良いカラダ対策②」恐るべし湿濁~
梅雨といえば・・・・
ジメジメ(T_T)
蒸し蒸し(-_-;)
虫も沢山でるし・・・・
個人的にも非常に嫌な季節です。
また、朝晩の寒暖差、雨天時と晴天時の気温差などで体調を崩しやすい時期でもあります。
さて、前回のコラムで紹介したむくみ対策のいっかんとしての「夏の冷え対策」いかがでしょうか?
体のむくみに関して言えば、本当にここ1週間ぐらいで、浮腫(むくみ)や水毒症に使用する漢方薬をお出しする機会が多くなりました。
今回は「水はけ対策」を本格的にご紹介する前に、体の水はけの悪さが原因で現れる色々な症状に使用する漢方薬をご紹介したいと思います。
胃腸薬系では「六君子湯」や「補気建中湯」などが非常におおく出ております。
水はけの改善では「五苓散」や「苓桂朮甘湯」なども割とお出しすることが多いですね。
湿濁(体内の水分が代謝されずに停滞し、汚く濁った湿気になる物・中医学的な考え方)があまりにひどい場合は「かっ香正気散」なども使用します。
症状にもよりますが、「竜胆瀉肝湯」のようなものも女性の方にはお出しすることがあります。
このように漢方薬の種類は様々で、体質や症状、病歴などによって使い分けをしています。
体の湿をとる漢方薬(他の漢方薬ももちろんそうですが)は使い方を間違えると体調を悪化させることがあります。当店にご相談をされるか、きちんと知識のある専門家に相談されてからの服用をオススメします。
ちなみに漢方薬の顆粒剤は非常に湿気に弱いのでこの時期はきちんと密封された缶などの中できちんと除湿剤(お菓子などについているものでOK)をいれて保管しましょう。空気中の水分を含み固まってしまう場合があります。
次回からは「水はけ対策」のご紹介をさせていただきたいと思います。