早川の~漢方健美講座~「水はけの良いカラダ対策」~
ドライシンドローム(乾燥症候群)についてをシリーズでご紹介しております。
初回に少しだけご紹介をしましたが、今回はドライシンドロームの原因についてです。
ドライシンドロームの原因は様々です。
ドライシンドロームは生活環境(仕事の環境)や治療中の病気の有無、服用している病気の有無などによっておこることが多いとされています。
また、シェーグレン症候群(自己免疫疾患の一種・異常な免疫システムが自分自身の唾液腺と涙腺を攻撃してしまいます。その結果、唾液腺と涙腺に慢性的な炎症がおこり、機能が低下し唾液や涙が出にくくなる病気。原因は不明とされている)もドライシンドロームの原因の一つと考えられています。
現在ではそれぞれの症状に対して対症療法をするしかないのが医療現場の現実です。
ドライアイやドライマウス、ドライスキンで「どうして乾燥してしまうか?」と考えたことがある方がどのくらいいらっしゃるでしょうか?
私はまず、原因を考えたいと思っています。
さて、ドライシンドロームは命にかかわるようなことは少ないですが、生活のあらゆる場面での質を低下させてしまいます。
(QOLの低下)
また、放っておくと、重篤な病気の原因となりますので、ちょっとした症状が出た時点で対策を施すことをお勧めします。
つらい症状を抑える対症療法(ドライアイに目薬、ドライマウスに口腔ケア、ドライスキンに塗り薬など)だけで終わらずにしっかりとした原因治療をしていきたいですよね。
体に潤いを与える分泌物(唾液など)はホルモンや自律神経とも深く関係しています。更年期の女性にドライシンドロームが多いのもこのあたりが関係していると思われます。
ドライシンドローム個々の症状だけを見ないで、体全体でみる視点も大切です。
次回はドライシンドローム対策をご紹介したいと思います。