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原島敏郎

元マネジャーの経験を生かしたコーチングの専門家

原島敏郎(はらしまとしろう)

有限会社ソリスナビタス

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コラム

コーチングを学んで最初に得た効果

2015年7月8日

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: コーチング やり方

 私は今から10年前の2005年からコーチングを学び始めました。多くのコーチングスキルを学び、練習しました。基本は 「聴く」 「承認する」 「フィードバックする」 「質問する」 などです。

 それまで私は職場の先輩から 「相手が自分の意見に反論できなければ、相手はこちらの言うとおりに行動するしかないのだから、徹底的に論破しろ」 「徹底的にダメ出しされることで “なにくそ” と思い人は成長する」 「先手必勝」 という教育を受けていました。ですから私は自分の言いたいことを相手より先に一方的に言って、強引に自分の思い通りに事を進めさせようとしていました。そのかわり自分の考えは事前に随分練っていました。また部下にもダメ出しばかりしていました。

 コーチングを学ぶことはすべてが新鮮でした。まず 「聴く」 ことです。それまでの私は自分の中で “正解” をもち、相手が何を言っても 「それは違うで」 と反論して自分の意見を押し通していました。 「聴く」 スキルを学んで 「そうか。聴くことが大切なんだ」 と理解していても、初めのうちは、実際には “聞いているふり”。相手の話を誘導して、結局は自分の意見に従わせる。

 私はコーチングを学び始めの頃からコーチをつけています。学び始めの頃、コーチとのセッションで部下対応について扱ってもらっているとき 「私が部下だとして、上司の原島さんに今のような接し方をされたら、もう話しかけづらいです。そのままだったら、原島さんが “孤高の人” になってしまうのではないかと私は心配になりました」 とフィードバックをもらいました。

 正直ショックでした。何となく孤立感を感じることがあったからです。それまでは 「俺が十分考えたうえで出した結論だから間違いはない。黙って従え」 とやや感情的になっていたことにそのとき気づきました。そこからです。 「自分と違う考えがあることを知ろう」 「自分の意見とは違うが、そういう見方もあるんだ」 「彼がなぜ、そういう考え方になったか、その背景を知ろう」 という気持ちで聴くようにしました。

 相手の話の途中でもさえぎって “即反応” していましたが、じっくり聴いて “間” をおいて考えて、 “対応” するようにしました。そこで議論になることもありましたが、冷静に対応できるようになりました。じっくり聴くようになってから、明らかにみんなが私に意見を言ってくれるようになりました。私の雰囲気が変わったからでしょうか、グループ内でも穏やかな雰囲気で、笑顔のある積極的な意見交換が生まれるようになりました。「聴く」効果がこんなにもあるのだと実感しました。

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原島敏郎

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