マイベストプロ大阪
原島敏郎

元マネジャーの経験を生かしたコーチングの専門家

原島敏郎(はらしまとしろう)

有限会社ソリスナビタス

お電話での
お問い合わせ
090-3929-1804

コラム

日本のコーチングの現状<No.10> セッションでコーチは何をみているのか(1)

2020年9月29日

テーマ:コーチングについて

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: リーダーシップ スキルコーチング やり方

 ビジネスコーチングに対する誤解の一つに、「ビジネスコーチは、クライアントの問題解決策を教えてくれる」というものがあります。

 ビジネスコーチは、「クライアントさんが主体的に問題を解決するお手伝いはしますが、問題解決策の提供はしません」と言うと、「“アドバイス”も“答え”もくれないのなら、一体何をしてくれるのか?」と質問されることがあります。

 管理会計やマーケティング戦略などのように、ルールや法則などで論理的に“最適な手”を導き出せる問題とは違って、ビジネスコーチの主な対象は“ヒトと組織”です。

 ビジネスコーチはセッションのなかで、クライアントが抱える“ヒトや組織”の“問題そのもの”の内容をみているのではなく、クライアント自身が“その問題”をどのように捉えているのか?に気づいてもらうように様々な角度から質問します。ビジネスコーチは“クライアントと問題との関係性”をみています。

 例えば「A君は業務能力がたけているが、リーダーになる意欲がなくて困っている」などの問題ですと、「A君に高い意欲をもってリーダーになってもらう方法を一緒に考える」のではなくて、

 「クライアントにとって、その問題解決がどれだけ重要なのか?」「なぜA君なのか?」、クライアントにとって「チームとは?」「リーダー職とは何なのか?」などを質問して、問題の捉え方を自覚してもらいます。

 人は問題に直面すると、その問題に集中しすぎて思考が偏り固定しやすくなります。「クライアント自身が、今まで以上に“広い視野で問題を捉え”、解決策の“選択肢を広げ”、その選択肢の中から“どのような基準で選択するか”を明確にして、選択の“決断をして行動”してもらう」という一連のサポートをしていきます。そのなかでクライアントの感情や想い、思考の癖などにも気づいてもらいます。

 今までの関わり方で上手くいかなかったわけですから、新たな方法を見出してもらうお手伝いをしていきます。あくまでも、ビジネスコーチは“問題そのもの”ではなくて“クライアントと問題との関係性”をみています。

部下対応で課題をもっているマネジャーの方へ
【今、プレゼント中】
マネジメント行動全般が見通せる『マネジメント行動 自己チェック表』
https://peraichi.com/landing_pages/view/7p9il


この記事を書いたプロ

原島敏郎

元マネジャーの経験を生かしたコーチングの専門家

原島敏郎(有限会社ソリスナビタス)

Share

関連するコラム

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ大阪
  3. 大阪のビジネス
  4. 大阪の人材育成・社員研修
  5. 原島敏郎
  6. コラム一覧
  7. 日本のコーチングの現状<No.10> セッションでコーチは何をみているのか(1)

© My Best Pro