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コラム

ゴルフの総本山R&Aが、ルール違反した全英OPの覇者に前代未聞の情状酌量!? 

ゴルフの歴史やエピソード

2015年7月3日 / 2017年2月23日更新

ゴルフは、審判のいないスポーツです。そのために選手や競技委員は、よりルールに厳格となります。たとえ善意の行為であってもルールに背くことはできません。違反した場合は例外なくペナルティーとなります。

そんな血も涙もないゴルフ規則の世界にあって、ゴルフの世界メジャー大会で、たった一度だけ、前代未聞の例外がありました。
それもルールに対して最も厳粛なR&A主催の全英オープンで起こったのです。
セント・アンドルーズで開催された1957年の全英オープン。この時の優勝者に対して、ルール違反に対する情状酌量の裁定がありました。

情状酌量で優勝したプレーヤーは、この1957年の優勝を含め通算4度全英オープンで優勝している南アフリカ出身のボビー・ロック。

ボビー・ロックはパターの名手でした。彼が幼い頃に知人からもらったヒッコリー・シャフトのパターを生涯離しませんでした。その生涯に1本だけのパターが、あまりによく入るので、周囲の仲間は「ガラガラヘビ(Rattle snake)」と敬意を込めて呼んだそうです。

ずらしたパターヘッド一つ分のマークを戻さずに打ってしまった・・・

話しを戻します。
最終日の最終ホールを迎え、ボビー・ロックは2位に2打差をつけていました。
残り2フィートのバーディー・パットを沈めれば、4度目のメジャータイトルを手中にする大詰めのシーン!
万が一、3パットをしても優勝は変わりません。

グリーン上では、同伴競技者のパットライン上に、ロックのボールがありました。
ロックは、マークした上で同伴競技者のパットのラインを乱さないように、パターの長さ一つ分だけマークをずらしました。

そして、いよいよ優勝決定のパットの瞬間です。
大歓声の嵐の中、ロックはマークをずらしたところから元に位置に戻すことを忘れて、そのままボールを置いてカップイン!
そのままもみくちゃにされてしまいました。

優勝の祝福の大騒ぎの中、セレモニーが行われ、その場では誰もルール違反を指摘しませんでした。しかし、テレビで一部始終が放映されたこともあり、ルール違反の裁定が競技委員会にかけられました。

※当時の映像ですが、マークするところは映っていません。

現在のルールでは、このような場合、特別の場合を除き2打のペナルティーとなります。ただし、優勝者が表彰されるまでの間に指摘がなければ、規則34-1bにより、そのままスコアは確定します。
当時は、そのようなルールがなかったので、失格となっても不思議はないところでした。
ボビー・ロックは、タイトル剥奪の覚悟をしました。

ボビー・ロックに送ったR&A会長からの一通の手紙

数日後、当時のR&Aのセルウェイ会長から一通の手紙がロックのもとに送られてきました。

手紙の内容については、非常に親しみのある引用でしたので、このコラムの参考文献「ゴルファーを笑え」の著者である夏坂健さんの言葉をそのまま引用します。

「親愛なるミスター・ロック
最終グリーンでの出来事について。委員会では特別の処置を取らないことに決めました。
あなたのスコアは279のままです。
この決定は、2フィートの距離で全英の覇者になれたはずの人が、誤って3フィートのところからボールを打ったとしても、とくにその人に有利とは思えないためです。
偉大なるゲームの精神にのっとり、以上のように決定いたしました。
なお、この手紙はどなたに公表されても構いません。

                                N・C・セルウェイ 」

定められたゴルフ規則に対して、清廉潔白、堅物の権化のようなゴルフの総本山であるR&Aの競技委員会がこうした“人情”裁定をしたことに、驚きとともに、なんだか少し気持ちがホッコリしました。

★コラム:『他人のパットライン』を踏み荒らすことはゴルファー失格!
※マークのずらし方も説明しています。
↓↓↓↓↓
http://mbp-osaka.com/golfmanners/column/24115/
■参考文献
「ゴルファーを笑え!」夏坂健著:新潮文庫
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