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谷光高

ゴルフの楽しさを多くの人に伝えるゴルフ場経営者

谷光高(たにみつたか) / ゴルフ場経営者

新有馬開発株式会社(有馬カンツリー倶楽部)

コラム

ゴルフカートは「マリオカート」?

2022年9月7日

テーマ:ゴルフを始める人を応援します

コラムカテゴリ:趣味

コラムキーワード: ゴルフ上達法

女性が多く参加している大学体育ゴルフ授業

有馬カンツリー倶楽部(兵庫県三田市)では2016年から大学体育ゴルフ授業の「Gちゃれ」を開催している。
大学体育ゴルフ授業とは、大学一般教養科目の体育でゴルフを履修する学生向けの授業のことで、参加者の大半がゴルフ未経験者もしくは初心者である。当然、「ゴルフ場にはじめてきた!」という人たちばかり。
Gちゃれ2022
これまでに武庫川女子大(兵庫県西宮市)、甲南大(兵庫県神戸市)、追手門学院大(大阪府茨木市)、大阪学院大(大阪府吹田市)、流通科学大(兵庫県神戸市)の5大学におけるゴルフ授業のお手伝いをしてきた。

2022年の今年も、8月に流通科学大学と甲南大学の授業を行った。9月中旬には追手門学院大学のゴルフ授業も控えている。
また10月には滋賀大学の体育ゴルフ授業のお手伝いをする予定となっている(2022年9月7日時点)。

2021年までで延べ461人の学生が参加し、そのうち約34%の157人が女性。有馬カンツリー倶楽部に来場されるゴルファーの女性比率は約15%。昔は女性比が10%以下で男性が9割以上を占めていた。そのためゴルフ場の設備や決め事は男性を中心に考えられてきた。

それに比べると「Gちゃれ」の女性割合はとても高い。今まで触れたことがない「ゴルフ」に対して、女性も多く興味を持ってくれている結果だとみている。

「Gちゃれ」では毎回、参加学生全員からアンケートを取るようにしている。そのアンケートのなかで、女子学生んにとってもっとも楽しかったという声が大きかったものを紹介する。

女子の一番人気は「ゴルフカート」!

ゴルフカート
ゴルフ場に初めて来る学生にとっては、はじめてのゴルフカート体験。
これがとても楽しいようである。

2016年の年末、有馬カンツリー倶楽部で初めておこなったのが武庫川女子大の「Gちゃれ」。16名の女子学生が参加してくれた。

午前にゴルフ場の練習場でゴルフ練習をしたあと、午後から5人乗りカートに乗ってコースへ出発するというプログラム。

ゴルフカートを先生やインストラクターが運転する中、「マリオカート・ゴー!」の掛け声とともに学生のみんなは大はしゃぎ!
お尻を浮かして半身を乗り出して騒ぐ学生たちを先生やインストラクターが諫めるといった具合のコースデビューとなった。プレーに来たのか、マリオカート(?)に乗りに来たのか分からないくらいのはしゃぎよう。
ゴルフカート
アンケートの「一番楽しかったシーンは何でしたか?」の問いに対しては、「カートに初めて乗れて楽しかった」「ゴーカートに乗っているとき」「ゴルフカーがすごく気持ちよかった!」などと書かれていた。

日本のゴルファーにとって、ゴルフカートはゴルフ場でのラウンドプレーに必須のアイテムだが、移動するための便利な乗り物として以外には何ら特別な感情を持たないアイテムといえる。私もこれまでは、ゴルフカートは単なる移動手段としか見ていなかったが、ゴルフ場でしか得られない大きな魅力の一つになり得るかもしれないと強く感じた。

一方で、ドアやシートベルトのないゴルフカート。安全への配慮としてゴルフカートの運転を含めた乗車講習の重要性を痛感した。

ゴルフカート乗車講習

そこで2017年以降の「Gちゃれ」においては、ゴルフカート乗車講習を必ず実施するようにしている。講習は駐車場にカラーコーンを立てて、ハンドル操作を学ぶ運転練習を行いながら、同乗者に対しても安全に乗車する方法を指導するようにしている。
カート講習
カート講習会の初回となった「第2回武庫女Gちゃれ」の前日、偶然にもカート事故が起こった。
有馬カンツリー倶楽部はリモコンで自動に動くカートではなく運転者を必要とする。
事故は16番ホールから17番ホールへ移動する道中にあるカーブで起こった。運転しているゴルファーが脇見をしているときにハンドル操作を誤りカートが横転、同乗者のゴルファー1人が軽傷を負った。

翌日の「Gちゃれ」座学講習では、横転したカートの写真を見せながら、守ってくれるドアもシートベルトもないカートの危険性を説き、「運転者は移動しながら落ちているボールを探すなどの脇見運転を絶対にしないこと」、「同乗者は移動中にスコアを記入したりせずに安全バーから手を離さない」などを徹底して伝えるようにした。

たまたま「授業」という機会で「カート講習会」を行うようになったが、一般のゴルファーにはこうした機会が一切ないまま現在に至っている。
昨今の「若者の車離れ」や「運転免許保有者数減少」という時代背景も考慮し、ゴルフ場内での事故抑制のためにも今後検討すべき課題のひとつだと思っている。

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