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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

「男は強い者」と誤解をしてませんか

2020年6月26日

テーマ:夫婦相性そもそも論

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

女性は・・・と言うか殆どの妻は、男は強い者という誤解をしています。

これは私自身の人生を掛けて、また仕事を通しても感じてきた結論です。

この「男は強い者」という誤解が、夫婦関係に、色んなちょっかいを仕掛けてきます。
では、結論から申し上げます。
「男は強い者」という誤解をしなければ、争いも起きません。
但し、妻の貴女が「男は強い者」という事で、夫を尊敬出来ているとしたら、これからどうしたらいいの?と不安になるかもしれませんが、それは、それで物は考えようです。
誤解をしたまま、夫婦に争いが起きる事がいいのか?「男は強い者」という色眼鏡を外したら争いが起きなくなるのか?
どちらの人生がいいですか?という事です。

少し、話は反れますが、先日 私の知人男性が肝臓がんの手術をしました。
約、2か月近い闘病で、やっと復帰できたとの報告を受け、一安心したものでした。
例えば 彼をAさんとします。
Aさんは、後、数年で、古希を迎えますが、ずいぶん前に離婚をして独り者です。
でも年齢の割には若々しく、清潔感もあり、料理、炊事、洗濯も厭わないので独身生活に不自由は感じてなかったのです。
だからガールフレンドくらいは居てもいいだろうという事で、私も友人女性を紹介もしましたが、特に付き合いには発展しなかったものの、それなりに年金生活を送っていました。
元サラリーマンのAさんは以前の結婚では娘さんがいて、孫さんもいらっしゃるけれど、離婚後あまり行き来はありません。
だから、この大病を経験し、独り身の心細さを痛感したのだと思います。
そこで、退院祝いのような形で、近くの居酒屋さんで、顔見知りが彼の回復を祝いました。
顔色も良く、少しですがお酒も飲んで、Aさんも久々に楽しそうでした。
そこで、話した内容ですが、都会を離れて地方の田舎暮らしをするというのです。

独りが慣れているから、山奥のポツンと一軒家が良いと言ってました。
でも、大病もしているので、いつでも医者に掛かれる便利が良い都会がいいのでは、と言うけれど、一人暮らしは慣れていると言いつつ、その地方には知人がいて その人の近くに行くという事らしいのです。

ここで、ふと気づいたのですが、わざわざ不便な田舎に行くのは、知人(男性)がいるというのが大きい理由です。
本当の意味での一人暮らしというより、近くに頼れる友人がいる所がいいというです。
これと一人暮らしの孤独はへっちゃらとこれまでも、今も言っている言葉とが、ちょっと矛盾します。

だから、私はAさんは闘病生活で、死を意識する事もあって、本当の孤独感を感じたのだと思います。
でも、口では一人暮らしを好むと言っては、強がっていましたが、これは自分へのエールだったと私は感じます。

さ、彼が本音を言える、言えないは、ちょっと横において、だいたい、こんな風に男性って強がりを言います。
Aさんは特にひねくれものでもありませんが、心とは真逆の事を言っている自覚はないのです。

さ、そこで、話を本題に戻します。
男女のカップルが誕生するきっかけは、概ね、気が合うとか、話が面白いとか、明るい部分でつながります。
そして付き合いの中で、女性が男性を頼り、信頼できると判断したら、結婚に至ります。
だいたいが、こういうケースをたどりますが、結婚は気が合うというより信頼感があるか、という部分が大きいのです。
つまり、女性は男性を信頼したいものなのです。また結婚はそうでなければできません。
例え、出来ちゃった結婚であっても、その人の子供を産もうとする限り、その男性を信頼できないと結婚はしません。
そういう意味で、やはり、結婚の決め手となるのは信頼だという事を覚えておいてください。

でも、結婚生活はお互いの性格が出てしまって、信頼を損なう事件?も起きてきます。
そんな時、妻が失望する理由は、「こんな人じゃなかった」という事です。
色んな困難を乗り越える意志の強さ、判断力の強さ、家族の為に、自己の欲望を抑えられる理性の強さ。
あらゆる強さを夫に求めますが、その根底にあるのは「男は強い者」という妻の思い込みです。
だから現実が違うと、がっかりし、失望するのです。
これは例え、夫のキャラが、頼りなくても、妻は心の奥底では、男は最終的には強いから、人間力を発揮してくれると期待しているから、結婚が出来るのです。

中には年上女房で、しっかりしていて、交際中もどっちが男か女か、分からない組み合わせでも、弱い男性を守ってやろうと妻が思って結婚に至るのは、稀です。
そして例え、その稀があったとしても、実際結婚生活を送ると、やはり妻は夫に強さを求め始めるのです。
また男性も男としての強さをアピールします。
性格的にしっかりした勝気な妻でも、本音の部分は女性です。男性を頼り、甘える事が出来たなら、いいな、と内心考えているので、本当の所は、夫を信頼してリードしてもらいたいと思っています。
でも、妻はそのしっかり者の勝気さから、夫が何かやらかした時には、「叱咤激励に叱咤」が多くなり、どうしても夫に対して強い態度をとってしまうのが、しっかり女房の特徴です。
つまり、いくら年上でも、女性は女性で、本来は弱いとされています。
そして男性は、家庭をもったからには、家族の為なら何でもやれるという強さを持つべき、という鎧を纏わされるのです。

こうして夫婦は「男は強い者」「妻は優しい者」というレッテルの元で進んで行きます。
だから、何か問題が起きた時は、夫の対処能力に失望し、それを叱咤激励の、激励をできればいいのに、しっかり妻は叱咤の方を選択してしまいます。
そうなると普段から、「男は強い」という鎧を着ている為、夫は叱咤されると、カチーンと来てしまうのです。
そして、妻は妻で、夫を信頼したいのに、出来ないというやや女性らしい失望が素直に口に出るとまだましなのですが
つい、強い口調で、夫をなじったりします。

こうして自分の本質を分かってない者同士が、強い夫、優しい妻へ、お互いの失望が、争いとなります。

でもこれは、「男は強い者」というフィルターを外せば、余分な期待も過大評価も必要なくなるのです。
こんな風に、互いの誤解が、「期待を裏切られた」という失望に変わりますが、本来のお互いの姿は違うのです。

男は本当は弱い、生き物です。
女は、本当は強い強い生き物です。

しかし、強い性格をしている妻は どうしても「脅かし」をすることになります。
夫の浮気には「制裁」という罰を与えたくなります。お小遣いも減らしたくなります。
夫の居場所が気になり、夫にGPSをつけて検索をしたりしますが、これは妻の恐怖心の表れなのに、本当は自分が夫を管理しているような錯覚を覚えます。

こんな風に、夫も妻も、強さと弱さの使い方を間違うと、本音も言えない夫婦になります。

と、いう事で今日のテーマは 「男は強い者」というのは誤解で男は弱虫です。
その反面、妻は自分は妻だから弱い者と感じていますが、いやいやいや、本当の妻はとても強いのです。

だから、本当は弱い夫は、妻に負けないように、意固地になっています。
また妻は妻で、か弱い女性である妻や家庭を守る事も出来ないのか、と弱い女性を演じながら、夫を責めてしまうので、
ちっとも、弱い女性じゃ無いじゃん、という事になります。

本当に弱い小動物を、貴女は踏んづけますか?
相手が強いと思うから、貴女は戦おうとしてしまいますが、道で子猫が震えていたら、蹴り飛ばせますか?
人間は、弱い生き物には優しくなれるものです。
でも、貴女は自分の夫が弱い者だとは思っていないので、強さで向き合い、相手にも強さを求めてしまうのです。

貴女も子供を育てていて、子供の性格って、同じ親から生まれても、何故、こうも違うのか、と思った事はありませんか?
そうです、人って、それぞれで、色々なのです。
それ何に、夫や男性には、「男は強い者」という1種類しかないと決めつけています。
違います、子供が色々であるように男性も色々なのです。
それを通り一辺倒に「男は強い者」という決めつけすぎです。

このコラムで、よく書くのは、性格の強さを題材にしますが、元々の性格ですから、強い弱いは個人差があるからいいのですが、その自覚がないと、反対の態度に出てしまいます。
だから、大切な事は、本当の自分を知り、本音で接する。
これが、夫婦関係を保つ秘訣です。
そして、本音で語り合う…これこそが貴女の求める本物ではないですか?
そして、夫が強くないと困るのは誰か?
誰が不自由になるのか?これを今後も考えて行きましょう。
では今日はここまで。

この記事を書いたプロ

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