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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

不倫の予防と終了は別作業

2018年12月3日

テーマ:夫婦関係修復について

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 不倫 慰謝料

ランチ会ランチ会をします。

不倫の予防と終了は別作業
これは常々私が口を酸っぱくして告げていることですが、改めて書かせて頂きます。
季節は、これから寒さ本番を迎えるのですが、人は風邪を引かないように、何をしますか?
当たり前の話ですが、うがい、手洗いは外出から帰宅すると、皆、心がけている事です。
これは、風邪のウイルスだけではなく、ノロウィルスや、O-157の菌から守るために当然のように
習慣にしたいものです。
そうです、これで発症しないとは断言できなくても、心がけをしていれば、罹患する心配は少なくなります。
でも、一方で そこまで心がけていても、残念ながら、風邪を引いたりする事はあるのです。
ましてや、本当にインフルエンザに掛かり寝込んでしまった場合、予防注射をしなければ、それを後悔するでしょう。
では、インフルエンザに掛かった場合、今更、予防注射をしたら、風邪はよくなりますか?
そんな体調の悪い時に、自分に鞭打つように、予防接種をしたら、良くなるものも良くならない。

それを皆さんは、されているのです。
これが私がいつも言う「善き妻運動」です。

【善き妻運動とは】
夫の不倫に苦しみ、そんな事になった原因を思い起こします。
「そうだ、妻の私は育児にばかり気を取られ、夫の事を、大切にしてこなかった」と反省します。
ネットを見ても、本を読んでも、夫と円満な暮らしをする為には、妻は身奇麗にして、いつも笑顔で、夫の大好物の手料理で
夫の帰宅を迎えるようにしようと書いてあります。
そこで頑張って 居住まいをただし、夫の行動をあれこれ詮索するのは止めよう・・・と努力します。

これはダメとは言いませんが、こういう心がけで生活をしていたら、夫は浮気に走らなかったかもしれません。
でもね、これって、風邪に例えると、発症の原因の菌を手洗い、うがいで予防するのと同じ。
つまり引かないようにする予防策です。

風邪は引いてしまったときは、ゆっくりと身体を休めて、暖かくして保護してやらないといけないのに、
無理して、風邪を引かない努力をしても、意味がないのです。

【予防と治療は別のもの】
これを浮気問題に、なぞらえて考えると、夫の浮気が勃発したら、それは予防策をしても意味がないという事です。
むしろ、妻の貴女も傷ついているのに、その貴女が、もっと夫に気に入られるように努力をするなんて、疲弊した気持ちは付いていかないのではないですか?

それなのに、世の中のアドバイスは、妻の貴女が努力をしたり、貴女が気持ちを切り替えたりと
「貴女へ、貴女へ」と、貴女に努力を求める意見ばかり。

そのくせ、夫のした浮気に関しては「男だから」とか「いにしえの昔から」と言うような、夫の行動を甘やかす理論しか書いていません。
浮気を防止する案や具体策は何も書いていません。
だから、夫の浮気を予防する対策に戻って、如何にも、予防をしていたら、夫の浮気が終るような錯覚に陥ります。

これがこうした作者の陰謀?なのかと考えてしまいます。
または読者である「され妻」が自分磨きをしていたら、夫がいつか自分のもとに帰って来てくれると、希望を持たせる為か、希望を持ちたいのかはわかりませんが、世の中に出回っている情報は、妻を励ます為のものなのです。
だから、私は夢も希望も失うよりは、自分を励ます事は良いと思います。
決して、こんなつらい思いをしている時に、自分に鞭打ち、妻だけに努力を強いるような事ではいけないと思っています。
でもね、これはある意味、希望という飴を舐めて、現状の解決策を取らない「現実逃避」が、善き妻運動という説なのです。

【本当に必要なのは、夫の本音】
誰も、あなたの悩みに耳を傾けても、貴女の夫の本音は知る由しもありません。
貴女というフィルターを通して、貴女の夫を変える事は出来ないというのが、本当の話ですから、努力は貴女に強いる
「貴女止まり」の意見になってしまいます。
つまり、貴女の夫の考えと、浮気相手の考えで構成されている浮気は、貴女の知る由もない部分で、解決のところにまで手が届かないのです。
だから、貴女に変われ
貴女が努力したら、道は変わる。
そんな説が、世の中に蔓延しているのは、貴女の意見しか見えないからで、貴女の夫と夫の浮気相手が織り成す世界にまで
手が届かないから、あなたに努力を強いるのです。

【何故、貴女ばかりが変わる必要があるか?】
私は、実はここに腹を立てています。
でも、私のところに起こしになる方は、基本、生真面目で、自分を一生懸命反省し、自分が出来る努力はないかと探されている方です。
だから、世の中の、物の本等に書かれてある「妻が変わる」という説に、共感されるのだと思います。
しかし、そういう努力はすでに、充分したにも関わらず、現状はあまり変わらないと感じ、私のところの門を叩かれます。
でもね、妻の考えは、決して、夫と戦おうとは思っていません。
これまで自分なりに善き妻運動をしてきたけれど、その成果が出なかったから、当方にお越しになられたのだと思います。
にも、関わらず、相談者は、もっと何か良い方法はないか?と、ウルトラCの技を求めてこられますが、実は、妻の出来る事は
妻の善き妻運動ではないと、告げても、もっと、善き妻運動の新案を求めてこられるのです。

何故でしょうか?
それは、夫との関係が冷え込み、コミュニケーションすら取れなくなっているので、コミュニケーションを改善したいというのが、妻の願いです。
夫婦が最悪になる前の状態に戻りたいというのが、当方に来られる目的なのですが、ここで何か忘れてませんか?
コミュニケーションとは、夫婦がお互いに取りたいと願って初めて叶うものです。
どちらか一方だけが、コミュニケーションを取りたいと願っても、無理というもの。

夫婦が破綻していった原因はコミュニケーション不足ではない。
そこでは無いのですよ。
だから、コミュニケーション向上を図るのが、問題解決にはならないのです。

【では何故、コミュニケーションを求めるのか?】
本当の原因は、夫婦それぞれの抱えた問題があります。
それを何でもかんでも、コミュニケーションを高めたら、夫婦関係が構築されたり改善できるというのは誤解です。
ましてや、今現在破綻している夫婦関係の悪化原因は、浮気問題がこじれたまんまだという事です。
ここの問題に手を突っ込まないで、夫婦の関係を改善したいと望むのは、コミュニケーションが夫婦には一番大切だという色んな情報に、騙されています。
コミュニケーションは、逆に浮気夫は、高めようとすることもあります。
妻とランチをしたり、家族旅行に行ったりして、決して夫婦仲は悪くなく、それで妻を納得させようとする夫もいます。
妻もそれで、夫婦仲が善いと誤解をしている人もいます。
でも、貴女はコミュニケーションすら取れない関係性を嘆き、せめて、それが改善できたらと望む気持ちは解ります。
しかし、それが本当の解決策とは違うのです。

風邪を引いてしまい、高熱が出たら、熱さましの薬を処方します。
もちろん、イソジンのような消毒薬も用いて、これ以上酷くならないように、喉の炎症も抑えないといけません。
しかし、これは、やはり酷くならない為であり、風邪を引かない事とは違います。
つまり、治す事と、風邪を引かないようにすることとは別で、うがいという行為は一緒でも、目的は違うのです。
だから、同じうがいをしても、その目的を履き違えたらいけません。
抗生物質も、抗菌剤も、対処療法かもしれません。
でも、病気に罹患したら、その時々の症状において、合った治療法をしないといけません。
予防と、解消法は違う。
それなのに、貴女がしている努力、また、貴女が、結局望む努力内容は、「その病気にかからないようにする予防策」と言う善き妻運動なのです。
何故でしょうか?
それは、夫の浮気を「病気」と、置き換えると、妻の貴女は、夫が病気に掛からなかった頃の、健康な状態に戻りたいからです。
だから、貴女は、病気になる前の予防策にいそしむのです。
これが、貴女の大きな考え違いだという事に気づいて欲しい。
掛かった病気は、対処療法が適しています。

でもね、一番貴女が誤解をしている事は、夫とコミュニケーションを求めながら、本当は貴女が夫の浮気を止めさせる策は取れないという恐怖です。
そうです。
そんな事をしたら、夫がどんな風にキレてくるか、怖いのです。
その恐怖の夫と、コミュニケーションを取れば、夫婦仲が良くなると思っています。
でもね、もう貴女はお気づきでしょ?
誤解などと、あいまいな言葉で私は言うのを止めます。
貴女の本音を見抜いていますよ。

【貴女は、夫が怖いのです。】
だからこそ、浮気防止なんてしたら、その後の、夫のご機嫌が怖いのです。
逆も言えて、夫は妻が怖い場合もあります。
夫は妻が怖い?

その怖がっている夫と、コミュニケーションが取りたいというのは
一足飛び過ぎて、自分を誤魔化しています。
夫に嘘をつかれ、誤魔化されている事に、疲弊している貴女が、自分に嘘を付いている。
これが、「夫とコミュニケーションを高めたい」という綺麗ごとにすりかえていると気付いて下さい。
だからと言ってコミュニケーションは、悪いことではありません。
ただ、コミュニケーションを取りたいという自分の気持ちを置き換えている事を知った上で、
次の事を考えないといけません。自分を誤魔化して・・・・・・夫の浮気も終らせないで・・・・・
それで、本当に夫とコミュニケーションが取れるはずが無いのです。

【怖がっている自分を認める事から始めよう】
怖いものを怖がるなと言っても、無理ですが、怖がっている相手とコミュニケーションを取りたいとなると
猫が敵の前で、ごろんと腹を見せる行為と同じで、降参を意味します。
それなのに、コミュニケーションというあいまいな言葉でフラットな関係つくりが出来ると思っているのは、自分を誤魔化している事になります。
その上で、貴女ばかりが変わる努力をしている事が問題を、もっと闇に闇にと悪化させることになる事を
気付いて下さい。
それに気付いてからです、次の対策は・・・・・

今日は本質にググッと切り込みました。思い当たる人、グサッと来たら、謝ります。
以上、本質を見逃さない千里眼、村越真里子でした。チャンチャン♪
では今日はここまで。

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