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NISAでの投資信託・株式銘柄の選び方と注意点【2024年】初心者向け

2024年4月11日

テーマ:資産形成・資産運用

コラムカテゴリ:お金・保険

NISA(少額投資非課税制度)は、税金面でのメリット(運用益が非課税になる)を利用して投資信託を積み立てたり、株式やETFを一括投資したりする際に有益な制度です。

投資家にとって良い投資商品を選ぶ際に考慮すべきポイントはいくつもありますが、まずは投資全般において注意すべき一般的なアドバイスを下記に提示します。


【投資先を選ぶときの注意点】


投資商品のリスクを確認

自分のリスク許容度を理解し、それに見合った商品を選びましょう。リスクを取れる場合は、ETFや投資信託の中でもテーマを絞った商品やアクティブファンドなどの成長性の高いファンドを選ぶこともできます。リスクを抑えたい場合は、「債券タイプ」や株式タイプと債券タイプが組み合わさった「バランスタイプ」などの安定した商品を選ぶと良いでしょう。

国内株式においては、リスクを抑える場合はプライム市場に上場している銘柄を選択し、短期のリターンを狙うのであればグロース市場に上場している銘柄を選ぶと目的を達成しやすくなります。



分散投資

単一の商品や業種に依存せず、複数の商品や業種、資産クラスに投資することでリスクを分散しましょう。バランスよく分散投資することでポートフォリオ全体の安定性が高まります。また、地域や通貨の分散を意識することでさらにリスク分散を可能とします。



投資商品の手数料を比較

選んだ商品のコスト(手数料)を比較し、長期間保有する場合にどれだけの負担がかかるかを考慮しましょう。手数料が高い商品は、収益を圧迫する可能性があります。同じような投資内容であれば、手数料の低い商品を選択しましょう。ただし、手数料は低いがリターンも低い場合には再検討が必要です。



運用実績の確認

過去の運用実績を確認し、信頼性の高い運用会社やファンドマネージャーが管理する商品を選びましょう。ただし、過去の実績が将来の成績を保証するものではないことに留意してください。運用実績を確認するには投資信託の場合は「目論見書」や「運用報告書」などを参考にしましょう。株式においては過去のチャートや決算報告書が参考になります。



目標に合った商品の選択

自分の投資目標や期間に合った商品を選ぶことが重要です。「老後資金の準備」や「子供の教育資金」のために運用するなど、運用期間が決まっている場合は目的に応じた商品を選びましょう。価格変動のリスクを回避するためにはNISAでは利用できない「債券」が有効です。

【債券について】



それでは株式投資と投資信託の選び方について、まずは基本を説明します。


【株式投資における銘柄の選び方と注意点】


ファンダメンタル分析:業績と将来性について

企業の業績や将来性を評価します。業績が安定しているか、競合他社と比較して売上規模や収益率がどうなっているかを確認しましょう。比較する指標として「PER」「PBR」「ROE」「EPS」などがあります。確認する際には「四季報」が役立ちます。

配当利回りや株主優待

長期的な視点で配当利回りが高い企業を選ぶことで、安定した収益が期待できます。また株主優待で普段の生活で利用しているサービスをお得に利用できます。身近なサービスを提供している会社であれば株価の変動要因も理解しやすいでしょう。

経済状況や国策

株価の過去の動向や市場環境を分析し、適切なタイミングで投資を行います。景気の良い時には株価は上昇しやすくなります。また景気が悪い時にも国が推し進めている国策に沿った銘柄ではあれば株価が上昇しやすくなります。

テクニカル分析

株価が上がり始めるタイミングをはかる方法として移動平均線やMACD、ボリンジャーバンドなどのテクニカル分析があります。ファンダメンタル分析では難しいタイミングを判断する手段として有効です。

自己資本比率と有利子負債

NISAを活用して株式投資をする際には、比較的に長期スパンでの投資を心がけることで利益の最大化を図ることができます。その際に財務状況を確認することが重要となります。自己資本比率が高ければ借り入れが少なく、倒産する可能性が下がります。また有利子負債は利子の発生する負債がどれだけあるかを把握することができます。リスクを抑えるのであれば自己資本比率が高く、有利子負債の少ない銘柄を選びましょう。



【投資信託の選び方と注意点】


運用方針とリスク

投資信託の運用方針やリスクを理解し、自分のリスク許容度に合ったファンドを選びます。例えば、攻めの株式タイプ、守りの債券タイプ、中間のバランスタイプなどがあります。

手数料

投資信託の購入時手数料や信託報酬、信託財産留保額を比較し、似た商品であればコストを低いものを選び効率よく運用しましょう。

運用実績とファンドマネージャー

過去の運用実績やファンドマネージャーの実績を確認し、信頼性の高いファンドを選びましょう。その際にはトータルリターンやシャープレシオの数値を比較して高い商品を選ぶと良いでしょう。



【債券タイプの投資信託を選ぶ際の注意点】


債券の信用格付け

投資先の債券の信用格付けを確認し、デフォルトリスクを評価します。
信用格付けが「投資不適格」の債券はリスクが高く、元本割れする可能性が高いので注意が必要です。

金利環境と利回り

金利環境や債券の利回りを考慮し、適切な債券を選びます。好景気やインフレの時期には金利が上昇し、債券価格が低下することがあります。金利の影響を予測しながら投資先を選びましょう。





【NISAで株式投資をする時のポイント】


成長性が見込める銘柄

成長性が高ければ将来の値上がりが期待できます。NISAは運用益が非課税になる制度ですので大きな値上がりを期待できる銘柄を選びましょう。


安定した配当がある大型銘柄

株価の値動きで一喜一憂したくない人は安定した配当が得られる銘柄を選びましょう。NISAは運用期間に制限はありませんので安心して持ち続けられる銘柄がおすすめです。



これらのポイントを考慮しながら、自分に合ったNISA投資商品を選ぶことが重要です。また、金融商品に関する専門家やアドバイザーとの相談も有益ですので、検討してみてください。

この記事を書いたプロ

武田拓也

ライフプランに合わせた資産形成をサポートするプロ

武田拓也(株式会社FAMORE)

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