コラム
入れ歯を清潔にしましょう。 入れ歯の汚れは肺炎を引き起こすこともあります。
2021年9月14日
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
前回は入れ歯のクリーニングの仕方について説明しました。
よく患者さんやご家族、また介護施設の方と話す時、
皆さんは入れ歯は入れ歯洗浄剤に一晩漬けると除菌され、
きれいになるものと思われているようです。
もちろんテレビコマーシャルを見ていると、だれしもそう思うはずですよね!
しかし現実はそう簡単にはいきません。
毎日洗浄剤を使っても、入れ歯に付いた黒ずみや、ぬめりや歯石は取れません。
ご自分の歯に付く歯垢は細菌の塊で、Ⅰmgの中に1億個の細菌でできています。
白や黄色のねばねばした状態で歯ブラシで丁寧に磨かなければ除去できません。
歯垢を除去せずに放置すると、最近が増殖し、歯垢の量が増えます。
入れ歯で考えると入れ歯に付くぬめりや汚れは歯垢そのものです。
ただ自然の歯の違いは入れ歯はむし歯にならないことでしょうか?
歯に歯垢が付くように入れ歯でも、着色や口臭を引き起こします。
また入れ歯に付着した歯垢の細菌を唾液と一緒に飲み込むと、
誤って誤嚥性肺炎を引き起こすこともあります。
結局入れ歯に付いた汚れや着色は歯垢を歯ブラシで落とすように、
食後に洗剤や石鹸をつけて義歯用のブラシでしっかり磨いて清潔にしていただければと思います。
そして夜は一晩入れ歯洗浄剤に浸けてお休みください。
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