コラム
訪問先で入れ歯を作る時の判断基準は?
2017年9月19日 公開 / 2017年9月20日更新
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
訪問歯科診療を行っているとよく「入れ歯を作って欲しい」との要望があります。
もちろん今お使いの入れ歯の不具合があっての事と思います。
しかし患者さんの体(口の中など)や精神状態(認知症などの意思の疎通状態)をよく確認しなければ、
新しく入れ歯を作っても、うまく使えないことになる場合もあります。
多くのご家族や介護職員の方は入れ歯を作ったのだから、
うまく使えるのは当たり前と思われているようですが、そうばかりでもありません。
私は今の入れ歯が使えそうならば、すぐには作りません。
修理などをして、噛める状態を回復しようとします。
まずは患者さんがちゃんと口が開いて、型が取れるか?
協力的か?
顎が震えていたり、体が震えて入れ歯の噛み合わせがちゃんと取れるか?
患者さんの意識がはっきりしているか?
顎をこちらの指示通り動かしたり、途中で噛んだりしないか?
また口の中の状態が悪い場合は、理想どうりにうまく作ることができません。
例えば顎の中の歯グキが磨り減って入れ歯がよく動く場合、
また歯グキや残った歯の状態が腫れたり、出血が多い場合などです。
患者さんそれぞれ状態が違うために、見極める事が難しいこともあります。
暫く治療していると患者さんも慣れてきて、協力的になる場合もあります。
それを思うと最終的には患者さんと人間関係が取れるかということでしょうか?
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