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コラム
【ピアノ伴奏は重要】「歌いにくい」ままでいいですか?
2022年5月3日 公開 / 2022年5月4日更新
レッスンで大切にしていることは「伴奏を美しく弾く」「歌い手に寄り添う」ことです。
大事なのは「テンポ感」「呼吸しやすいか」「音の質や音量」「作品に対する研究」「歌詞の理解」などです。
思えば過去に「コンコーネ」などはほとんどの場合先生があまり伴奏を弾いてくださらないことが多かったのでちゃんとした伴奏で歌ったことがないです。
ピアニストさんがついてくれる時もありましたが良い伴奏に巡り合うことは少なかった。
もしもカラオケに行ったとしてそのカラオケが安定していなかったらどうでしょうか。
それはちょっと気になりますね。
やっぱりテンポとか音色とかこちらの呼吸に合わせてくれるとか、大事なことなのです。
楽譜にはただ八分音符が並んでいるとしても、何も考えずに弾いてはいけません。スラーやブレス、rit.やその他、息を合わせないといけないところがいっぱいある。
だから本当は伴奏をする人もちゃんと歌ってみる必要があります。そして合わせずぎてもいけないんですよ。
ピアノがあまりにも合わせて、様子を伺ってばかりいるとこれはまた歌いにくい。とても難しいのが伴奏です。
伴奏は音楽全体を支えていくものなのに、案外重視されていません。
合唱も練習を重ねていざ、ピアニストさんの登場となって、音楽が台無しになることもある。
一生懸命伝えてもわかってもらえないこともある。「歌いにくい」ということを。
指揮の見方なども「口で説明しないとわからない」ようではどんなにピアノの腕が良くても「仕事としては成立しない」です。厳しいようですが。
だけど多くの歌を歌う人や合唱団がそこまで求めてない場合や、とにかく謝礼として用意しているお金があまりにも少ないので「まあ仕方ないか」となるか、合唱指揮者や歌い手がそう言うことについて「わかってないか」「我慢するか」という場合が多いのでしょうね。
そこで大事になるのが「コミュニケーション」です。
一緒に音楽する楽しみを共有して心を通じ合わせていくと、だんだんと音楽が合っていく。
だから一緒に食事をしたり、一緒に考えて音楽を作っていくことができる状況を作ることは大事。心をオープンにしていくことが双方に求められますね。
温かい目と柔軟さ。素直さ。その辺りが大事で要するに現場ではやっぱり「人柄」がものを言うと思います。(過去の自分の反省しながら書いてます。若いと変に自信があって良くなかったことも多かったので)
若い頃は自分の技術にとても自信がありました。
まあ、それだけ「やったらやっただけ成果があらわれる」若いから。でもそれだけではダメなのですよね。
そして、やればやるほど長く続ければ続けるほど「自分はまだまだだ」と思う。
でもこうやって練習したり人と一緒に音楽をしたりして続けられることはとてもありがたいことですね。
その「あまり根拠のない自信」の裏付けは「指がよく回る」ことや「高い声なども含めて声がよく出る」ことによって感じたように思います。
その指のまわりというのは長時間の練習をしたことによって得られたことでもあります。
一つの曲をゆっくり弾いたり、リズムをかえての練習、スタッカート、付点のリズムなど、とにかくじっくりと時間をかけて練習できるのが若い頃です。
もう若くない今はそこまでまず時間をかけられません。
だから逆に「短時間でいい感じになる」ようになっていくような感じが必要です。
この先はどうなるのか、楽しみにしています。
伴奏とあまり合わなくて音楽がもうひとつ噛み合わない、と思うことがあったら
そのままにしないでなんとかしたいものですね。
歌い手さん、我慢していること、多くないですか?
伴奏をする人も録音をして自分の演奏を聴いてみる、自分のピアノに合わせて歌ってみるなど
工夫してみる必要があるのでは?
一番良くないのはテンポ感や音質などで迷惑をかけているのに、何も言われない(言えないことも多い)ことで特に問題ないと思っている。人によっては自信満々な場合もあります。
「歌いにくい」を伝えてみること。勇気が必要ですが、そのままでいいですか?
仕事なら(金銭の受け渡しが発生するなら)なおさらです。
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