たった一つのことで変わる【レッスン部屋・教室の工夫】

2022年5月18日

テーマ：音楽雑記

コラムカテゴリ：スクール・習い事

コラムキーワード：ボーカルトレーニング、ボイストレーニング、ピアノレッスン

大正12年に建てられた建物で講座やレッスン、コンサートを開催しています。
急な階段を上がってすぐ左にそのホール（集会所）があります。

建物の名前は「禁酒会館」
この建物のことはまた詳しく別の機会にお知らせするとして
今日はこの教室で朝はアンサンブルの練習、午後は合唱講座の練習がありました。

それが終わってすぐに管理人さんが部屋に入ってこられ
手にはあるものを持っておられます。
そう、それはずっと前からある古い振り子式の時計です。

ところが数年前から調子が悪いことが続き、取り外されてその壁には何もない時も。
その後、別の時計がそこに取り付けられ、確かに時間はわかるから助かっているのですが
なんだか部屋の雰囲気が違うなあ・・・・と思っていました。

そして今日、前の時計が帰ってきて
壁にかけられた瞬間に「わあ〜」と思わず声を上げてしまいました。
部屋のイメージがまるで変わったからです。
もちろんいい方へです。

およそ100年の時を経たこの会館の風格がさらに増す。
時計が雰囲気をガラリと変えて
空気も変わったような気がするような瞬間でした。
「お帰りなさい」と心で言ってみました。
今度ここでコンサートや講座を開催するとき、
部屋に入ったお客さんや生徒さんの反応が楽しみです。

たった一つのことで雰囲気が変わるのです。

別の教室ではこんなことがありました。
ご自宅の庭のさくらんぼを持ってきてくださった方がいらっしゃいました。
実のついた枝ごと持ってきてくださったので
それを教室の前の方にさりげなく飾りました。
それだけで何かやはり雰囲気が変わるのです。

特にコロナ疲れしている私たちにはこの自然の色がとても心を癒してくれる。
教室にいらした方々もそう思われたらしくて
後日ご自宅のお庭のバラをたくさん持ってきてくださったので
教室の前に飾りました。

それを私がいただいたので家に持って帰ってまた飾って
そうやってみんながいい感じになれるのがいい。

教室や会場に工夫するということは常に気をつけてはいましたが
コロナでマスクや除菌シート、スプレー、手洗いのセットなどのことばかりに気をとられ
気持ちがいっぱいいっぱいで余裕がなかったのです。
ああ、やっぱりちょっとした工夫は必要。

花を飾る。
ホワイトボードに書く字を丁寧にする。
なるべく明るい洋服を着る。
髪を整える。
マスクをしていてもピアスやイヤリング、ネックレスなどで装う。
私の場合は、前の教壇のような机の上を乱さないようにすることや
表情も明るく、
そして一生懸命心を込めてやろう！と
いつも気にはしているけれど、もっと！と思ったのです。

先日のコンサートの共演者と。