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コラム
嬉しい再会と歌で繋がる絆を感じた夜
2022年9月5日
久しぶりに第九のパート練習が行われました。
窓を全開にして歌える場所でのアルトの十数人での練習。
いつから会ってない?7月の初めですから2ヶ月近く。
一緒に集まれることが当たり前ではなくなった今、とても練習の時間が待ち遠しく
参加者の集中力も素晴らしいのです。
ざっと歌ってから気がついたところを指摘して直して
また歌ってみます。すぐにいい感じになる。
打てば響くとはこのこと。
しかし悲しいことに、直ったことがまたすぐにできるかというと
そうではないことが多いのです。
それはやっぱり帰ってからの復習や、楽譜への書き込み、録音などでチェックして
次の時に反映させてくれることが一番ではないかと思います。
全体をいくつかの部分に分けて2〜3回歌って、今度はざっと最初から最後まで
確認するように歌います。
マスクを装着しての歌唱は本当に厳しいと思います。
ただやっぱり現場でクラスターを出すわけにはいかないので
手洗いや消毒なども含めて合唱の現場では厳しい対策で、「それでも歌いたい」と言う人が
集まってくれているわけで、本当にありがたいです。
稽古が終わって扉を開けたら「先生!」とドイツ留学中のSさんが。
そうだった、3年ぶりに一時帰国できたのだった。
この後この教室を使うと言うことで偶然再会できて嬉しい。
ひとしきり話してまた会いましょうと、声をかけて階下へ降りたら
今度はミュージカルで教えたことがある男性の後ろ姿が見える。
懐かしいので「Nさん」と声をかける。
そうしたら今度は向こうからMさんが。この女性は小さい頃から合唱や舞台でよく頑張ってくれている子で、長く教えたのです。遠くから電車に乗って休まず稽古に通う彼女の努力の様子が好きでした。
ひとしきりわいわいと再会を喜び合う私たちの頭上からは
今度はシンフォニーホールのイベントホールで練習している第九のソプラノの声が降ってくる。
ああ、あそこでも頑張っているな。
帰ってからソプラノ指導のH先生にLINEで。
あちらからもこちらの声が聞こえていて、なんとも不思議な感じだったそう。
まるで彦星と織姫のようね、と。
ミュージカルのNさんが心配していることを聞いてくれた。
公民館などで活動している合唱団などはコロナのことで会場が使えなくなって
大変だったのでは?再開できてないところもあるのでは?場合によっては潰れたところもあるのでは?と。
これはやっぱり歌を楽しんでいる人の心配ですね。ありがとう。なんて優しい。
そうなんです。高齢者の多い団で細々と活動していたところなどは休団から廃部に追い込まれたところももちろんあります。
それでもなんとか「マスクをつけてでも歌いたい」「歌が好き」「歌のない生活なんて」と思う人が
工夫に工夫を重ねてなんとか活動を続けています。休んだ時期はオンラインでつながり
できる時にさっと動いて。
今ひょっとしたら火が消えそうなそんな団体もあるかもしれません。
実際に私の仕事でもそのようなことは起こっています。
でも、今ここでやめたくない。
どうかみんなで、好きなことは続けていきましょう。
そうエールを送りながらその場を離れました。
それぞれの場所で、もしも今はどこにも参加できなくても
家でもできる。
続けること。
岡山の第九公演のチケットが売り出されました。
こちらからご覧ください。http://www.okayama-symphonyhall.or.jp/page01Detail.php?key=3742
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