任意売却のメリット

2011年9月3日公開 / 2013年1月26日更新

テーマ：任意売却

コラムカテゴリ：住宅・建物

コラムキーワード：任意売却

住宅ローン支払い困難者のサポーター杉山　善昭です

実務において相談に乗っていると「競売と変わらないじゃないか」と
思い込んでいる方が多いのです。

競売と変わらないことというのは、具体的にどの部分を指しているかというと

「手元に残るお金」のことなんですね。

任売では引越し代が出ることもありますが
競売ではでません。

引越し代は10～30万円程度なので
この部分では確かに、競売とあまりかわりません。

（そうは言っても、住宅ローン破綻者にとって引越し代があるか
ないかだけでも相当違うと思いますが・・・）

しかし、
「手元に残るお金」という一部分だけで損得を判断することは
非常に危険です。

任意売却するメリット。
いくつかあるのですが、これから何回かに分けて
書いていきます。

先ず第一に挙げられるのが
売却可能金額の多寡です。

先日、実際にあった話ですが、競売の売却基準価格は約2600万
弊社で受任して任意売却した金額は約3700万円。

1100万円も高く売れたのです。

売却代金よりも残っているローンが多いため、
引越し代以外は全額、銀行に返済となって手元には残りませんが
競売よりも1100万円多く返済が可能となったのです。

この依頼者は会社の経営者で、売却後も会社を継続するので
破産するという選択肢はなく少しでも借入残高を減らしたいという
ご希望がありました。

基本的には負債総額が減れば減るほど、再生がしやすくなります。

事実、借入残高が大幅に減ることになったので、未払い債務の
今後の返済について、金融機関の譲歩も引き出しやすくなりました。

金融機関の担当者も人間です。
一生懸命借金を返そうとする債務者と
そうでない債務者。

どちらが有利になるか言うまでもありませんよね

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