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コラム

【WLBコラム】働き方改革を必ず成功させる方法

2018年8月30日

テーマ:働き方改革

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 働き方改革ワークライフバランス 取り組み

WLBコラムをご覧いただき、誠にありがとうございます。
働き方改革をサポートするタイムマネジメントコーチの山本武史です。



前回、
働き方改革で失敗する会社、成功する会社
で、働き方改革を成功に導く考え方をご紹介しました。


まだ読まれていない方は、
ぜひ上記のコラムからお読みくださいね。



さて、働き方改革を必ず成功させる方法について
ご紹介していきます。



まず、必要なことからお伝えすると、

1)全社のあるべき姿
2)社員同士の意図的な協働関係
3)挑戦が奨励される風土

この3つです。



この3つをじっくり時間をかけて
作り上げていってくださいね。


どれくらいの時間が必要かというと、
1年以上です。




というと、
「えっ!そんなにかかるんですか?」
と思われるかもしれませんが、

働き方改革は「これで完成!」といえる状態はありません。
常に改善を加えていける体制を作ることが重要です。



例えるならダイエットと同じです。

一定の体重になれば完了!

ではなく、それを維持するための、
あるいはもっと健康的になるための継続的な努力が必要です。



ダイエットでは、
一気に成果を出すことも可能です。



例えば、
「2週間で5キロマイナス!」とか
「1ヶ月で10キロ減!」とか。


しかし、一気に成果を出した人が陥りやすいのが
『リバウンド』です。



同じ期間あるいはもっと短い期間で
元の体重かそれ以上になってしまいます。



業務改善でも同じです。
無理に進めていくことでリバウンドが起こります。


3ヶ月間は良かったものの、
結局、その後1ヶ月でもと通りなんてことも珍しくありません。



じっくり継続的に進めていくことを
強くお勧めします。




また、ここでいう『働き方改革』は、
いわゆる残業・休日出勤などの
労働時間の削減だけではありません。



真のワークライフバランスの実現に向けた
全社的な業務改善を指します。



《ワークライフバランスとは?》
「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、
 仕事上の責任を果たすとともに、
 家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期
 といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」
 ことを指す。(内閣府)



つまり、業務改善では、
時短だけが求められるのではなく、
「やりがい」や「充実感」の方が求められているのです。



そして、「仕事上の責任を果たす」という部分も
大切なポイントでしょう。



前回の記事のように、
自部署だけの理想を求めるのではなく、
全社の理想を求め、その責任を果たすことが重要です。



そのような業務改善を進めていくためには、
先ほどの3つが必要になるのです。

1)全社のあるべき姿
2)社員同士の意図的な協働関係
3)挑戦が奨励される風土



まず最初の『全社のあるべき姿』とは、
「経営理念」や「経営ビジョン」といったものです。


もし、そのようなあるべき姿が明確になっていなければ、
必ず最初に創ってください。



これがすべての起点となりますし、

無ければ、部分最適の足の引っ張り合いに
なってしまいかねませんので。





それができたたら(すでにできていれば)、
次にすることは、

『あるべき姿の浸透』です。



もちろん対象は、全社員です。



アルバイトやパートがいれば、
その方々もすべてです。



ただ文言を暗記するだけでなく、
あるべき姿をありありとイメージでき、
そのために仕事をしているのだと
自覚できるレベルにまで浸透させてください。




そして、あるべき姿がある程度理解できてきたら、
それを目指して、何をしていくのかを具体的に議論してください。



その際、気をつけることは、
きちんと社員同士の協働関係が築けるようにすることと、
新しいことにもどんどん挑戦できるような雰囲気を作ることです。



どんなに素晴らしい改善アイディアも
一人の力では大きな成果は得られません。


多くの人の協力が必要です。

どんどん協働できるように仕向けていってください。




また、業務改善には失敗はつきものです。

アイディアは素晴らしくとも、
ちっとも成果が出ないものもありますし、

簡単だと思って始めても、
ハードルが高すぎて実現できないってこともあります。



つまり、失敗や挫折が必ず付きまとうのです。


その失敗や挫折に腹を立てたり、
厳しく叱責してしまうと、
業務改善推進ムードが一気に萎れてしまいます。



失敗しても挫折しても
「次に活かすにはどうすれば良いか?」
をみんなで考えるような雰囲気を創ってください。



そのためには、過去のコラムでもご紹介している
『KPT法』が簡単かつ有効ですので、ご活用くださいね。


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《KPT法》

1)Keep
2)Problem
3)Try

以上の3点をまとめていく方法です。


もう少し具体的にお伝えすると、
「Keep」は、「今まで続けていること」や「これからも続けたいこと」
少し広く「よかったこと」などを聞いていきます。


続いて「Problem」では、「問題点」「課題点」
少し広げて「うまくいかなかったこと」を聞いていきます。


その両者を見ながら、
「これからやっていきたいこと」「挑戦してみたいこと」を
じっくりと聞いていきます。


それをA4用紙やホワイトボード1枚にまとめておくと、
次の機会には、振り返りに使えます。

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ちなみに、僕が企業内に立ち入って業務改善を進める場合、
「あるべき姿づくり」に3ヶ月程度、
「あるべき姿の浸透」に3ヶ月程度、
「業務改善の実務推進」に6ヶ月以上(KPT法使用)
といった感じで進めていくことが多いです。


もちろん、企業さんの現状によって期間は異なりますが、
参考までに・・・。


もし、もっと具体的なことや事例が聞きたいと思われたら、
下記よりお問い合わせください↓

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