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どれがいいの?新築住宅のための換気システムの選び方

2015年6月3日 公開 / 2018年9月9日更新

テーマ:空気がきれいな快適・健康住宅

コラムカテゴリ:住宅・建物

換気システムの種類について

換気方法については前述の通り3種類ですが、工法・設備によって以下の5つに分類されます。
①排気型換気システム(ダクト方式)
新鮮空気が直接入るので、換気過剰になり寒くなる可能性があります。
暖房計画との組み合わせを考えた方が良いでしょう。
②デマンドコントロール型
デマンド=換気のニーズに合わせ必要なときに必要な量を自動でコントロールすることができる換気方式です。
③熱交換型換気システム(ダクト方式)
熱交換器を取り付けることで、給気が持っている熱を回収して排気に供給することが可能になります。(熱交換)また、外気の予熱機能と空調システムを組み込むことで空調と換気がひとつのシステムでまかなえます。
④パッシブ換気(自然換気)
機械に頼らない方法です。
自然な空気の流れを利用して家中の空気を換気します。給気口から取り込んだ外気を床下で温めることで対流を作り、家中の空気を動かして換気します。
⑤ダクトレスタイプ
最低限の設備と言えます。部屋ごとに給気口と機械排気(換気扇)を設置するもっとも基本的なシステムです。

一般的な24時間換気システムと全熱交換型換気システムの違い

24時間換気システムの基本は、屋外の空気を取り込む「給気」と屋内の空気を追い出す「排気」をセットで行うことです。全熱交換換気システムは、換気は基本どおり行いながら室内外の熱を出さない、入れないようにして、室温を保ち快適空間を維持する仕組みのことです。

換気システムの選び方(性能・省エネ・コスト面など)

3種類の換気法の中で、第2種は一般住宅向きではありません。性能面(換気効率や健康面など)を優先すれば第1種換気法となりますが、費用(設備費など)が発生します。第3種換気法は、コスト面で有利ですが性能面では不利。機器を運転させる省エネ面では有利ですが、冷暖房費用など熱エネルギーを消費するという点では不利な面があります。住宅内で過ごす時間は、人生の3分の1と言われています。健康に大きく関わる住環境。家族の健康を考えた換気システムを選びましょう。

この記事を書いたプロ

谷野行範

古民家と古い木造住宅の改修・リフォームの専門プロ

谷野行範(有限会社 谷野設計)

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