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コラム

子どもの喘息・アレルギーが増加~新築のシックハウス対策~

2015年8月9日

テーマ:空気がきれいな快適・健康住宅

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 畳 掃除畳 張り替え

子どもに多いシックハウスの症状と原因について

子どもに限ったことではありませんが、シックハウスの症状として目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹などが多いようです。

子どもの場合ひどくなると、皮膚の弱い部分が切れたり、ただれたり。首や耳に付け根に症状が出るケースを良く聞きます。

シックハウスの原因として、壁剤や塗料など建材からの化学物質、建材以外にもカーテンやじゅうたん、家具などの染料や塗装剤から揮発する物質や、ダニやカビだと考えられています。
日常生活用品、化粧品やタバコ、スプレー類、防虫剤、暖房器具などの日常生活用品から発生する化学物質も原因です。
大人よりも肌の表面が薄いため症状がでやすいく、呼吸器官も敏感なので激しく咳き込んだりすることが多いようです。

建築素材選びや換気設備は重要です

内装材に囲まれて生活しているのですから、そこに使われる素材に(また関連資材に)原因があれば、シックハウス症状を誘発されることが考えられます。素材選びは最重要です。
素材だけでなく、使用する塗料や接着剤などにも注意が必要です。

そして換気設備を整えることも重要です。ドアや扉を開け閉めできる時間帯は空気がこもることも少ないのですが、就寝してからが問題です。

十分な換気がなければ空気は滞留し、寝ている間に汚れた空気を吸い込むことになりかねません。
24時間換気システムを導入し、給排気を効率よく制御することで原因要素を含んだ空気が入れ替わります。締め切った寝室など、空気がそこに滞留しないようにしましょう。
また、換気のためのファンの位置も重要です。

シックハウス症状の対応方法

新築を検討するのであれば、ダニやカビの発生源となりやすい畳やカーペットは子ども部屋に用いないようにすることもおすすめです。しかしフローリングでも注意が必要です。

建材ではなく塗料や張り合わせに用いる接着剤から揮発した物質で症状を招くことがあるからです。

揮発成分の少ない自然素材を用いたり、接着剤を用いない工法を私どものような専門家と相談してください。

次に室内環境を整えることも大切です。適度な保湿、コントロールされた換気システムを導入することで室内はきれいな空気が循環することになります。

原因となるものが入らないようにし、原因になるようなものが発生しないようにし、さらに原因になるようなものは排出する。
新築だからこそできる対策を講じましょう。

この記事を書いたプロ

谷野行範

古民家と古い木造住宅の改修・リフォームの専門プロ

谷野行範(有限会社 谷野設計)

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