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辻上周治

産業医として企業を支えるプロ

辻上周治(つじがみしゅうじ) / 医師

つじがみクリニック

コラム

認知症の症状

2013年1月16日

テーマ:在宅医療

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

 高齢ともなると多少の物忘れや尿失禁などは出てきます。
周囲、特に家族は毎日接していますので、日々の対応が重なり
ます。初めは、ときどき物忘れがあるくらいで済んでいますが、
徐々に程度が増していき、何度も何度も周囲に同じことを話したり
要求します。
 家族としては、「これまで普通だったのに…」「めんどうだなあ」
など病気の症状として捉えていなかったり、理解はできていても
感情的には受け入れができなかったりするものです。特に親が認知症に
なった場合には、昔の親のイメージが残っていますので、どうしても
比較してしまうのでしょう。
 うまく医療サービスや介護サービスを利用して、こころに余裕を
持てるようになれば、少し見方も変わってきます。看護師などの第3者
から、「〇〇ができるようになってますね。△△もできますね」と
言われているのを傍で聞いていて、家族が本人の変化に気づくことも
あります。

 いろんな社会的資源を活用されることも、継続して在宅で療養して
もらうためには必要です。全部、自分で・家族でみようとはしない
ことがコツかもしれません。

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