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コラム

学校と地域と子育てと。「命の尊さ」はどうすれば学べるのか。

2016年2月19日

テーマ:教育

コラムカテゴリ:スクール・習い事

昨日は神戸の子育て支援ひろばでの活動でした。
「命の感動体験授業」として近くの小学校から子ども達が訪れました。
ひろばでは何時もの親子さんが、何時ものようにいらっしゃって、リトミックや親子遊びをたのしまれます。
半年前にも1度きてくれた児童さん。
学校で命の誕生について学習した後、同じ地域で生活している親子さんとのふれ合いを通して、身体と心の全てで自分より小さい子らの「命そのもの」を感じていました。
そして、半年後の再開。
ネンネだったのがハイハイや掴まり立ちに、泣いてばかりだったベビーもお喋りが出来るようになっていたりと、成長した姿に「僕らは全然変わらへんのになぁ」と、児童たちもびっくりしていました。
いえいえ、児童の皆さんも1学期とは随分かわりましたよ!
一方通行の語りかけで戸惑いながら、ベビーを傍目にクラスメイトにモゾモゾチョッカイ出したり、恥ずかしがってママからの質問に固まっていたけれど、今回は違っていました!
積極的に関わろうとする意欲、トライ&エラーでベビーの気持ちを掴もうと奮闘する児童さん。
今回は児童さんが、ひろばの子どもやベビーと遊ぶことを想像し、オリジナルのオモチャを作ってきてくれました。
遊び方やルールも考えて来たのでしょう。0歳のベビー達にも懸命に説明してくれていましたが、児童さんが思った通りに遊びが進むわけではなく…。
そんな様子にも臨機応変に対応し、月齢が低いベビーに合わせてその場でオモチャを改良したり、ベビーの動きに合わせてルールを変えていったり、と一瞬一瞬の反応をしっかりとらえて遊びを進めてくれていました。

この「命の感動体験授業」の取り組をみていて本当に素晴らしいなと思うところは、「地域に暮らす、ごく普通の親子さん」「地元の子どもとその学校」という暮らしの中での、ちかしいふれ合いが基盤となっているところです。
公立の学校という教育現場で、地域の自治体が、仕事ではなく地域活動として行うこの活動。
当たり前に行われておかしくないことなのに、「孤立する子育て」が問題になる時代。
「子育てはよってたかって」という言葉の重要性を改めて感じずにはいられません。


この記事を書いたプロ

松田美穂

子どもの生きる力を育てるプロ

松田美穂(ポトフクラブ)

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