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コラム

【マーケティング小噺#4】 嫌な顔をされても、お客様へ誠実に

2024年2月11日

テーマ:販売促進

コラムカテゴリ:ビジネス

たとえ嫌な顔をされても、お客様に誠実に
55年超の人生で、スーツを買いに行って店員さんに「似合わないですね。」と言われたことが2回あります。

1回目は大学生の就職活動の時でした。毎年4月になると、街中で見るからに新入社員とわかる人たちがいますよね。
これは仕方ないとして、もう1回は20代後半の頃で、何を思ったか当時はやっていたDCブランドのお店に行って
試着した時のことでした。

自他共に認める胴長短足大顔なで肩の私が細いスーツを着て鏡の前に立った時、自分でも「ダメだ、こりゃ。」と思いました。
背後にいた店員さんも「似合わないですね。」と一言。「そうですね。」と苦笑して店を出ました。
不思議とその店員さんとブランドに嫌な思いはなく、今でもスーツを買いに行った時に「そんなことがあったなあ。」
と思い出します。

その日の売上のために似合わない服を勧めるのではなく、私が気分を害したとしても、たとえ売上が減ったとしても、
その人に本当に価値のある提案をする。
それがお客様のためでもあり、自分のブランドのためでもある。わかっていてもなかなかできることではないですね。

私も心が揺らぐ時があります。そんな時に「まずお客様にWIN、その結果として自分にWIN」と心の中でつぶやきます。
その時は嫌な顔をされたとしても、相手とその方のお客様のことを想っての提案や行動の積み重ねが
信頼と自分のブランドイメージ構築に繋がると確信しています。

マーケティングにはスキルやデータも重要ですが、あくまで人間同士の事柄。理念と誠実さが何より大切だと思います。

この記事を書いたプロ

桃谷修司

製造業サービス業を価値提供業へ再構築するマーケティングのプロ

桃谷修司(顧客価値共創堂)

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