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髙岡恭平

人生100年時代の健康寿命リフォームのプロ

髙岡恭平(たかおかきょうへい) / 福祉住環境コーディネーター

森林浴生活株式会社

コラム

室内の湿度管理が、室内熱中症対策の決め手になる?

2019年8月5日 公開 / 2020年4月24日更新

テーマ:マンション 調湿 

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 熱中症 対処熱中症 予防


【自社施工例①=杉板と古材で仕上げた戸建て住宅の階段】

梅雨が明けると、朝のワイドショーのどこかが熱中症特集を組みますが、今朝6チャンネルで結構時間を割いて放送していました。
今年の熱中症患者の現状、熱中症の身体的メカニズムや対策についてMCとアホコメンテーター、それに熱中症の専門医?が熱心に解説していました。
出勤前なのでながら見をしていたのですが、ある解説のところで目が留まりました。
室内の湿度と深部体温の相関関係です。

【自社施工例②=マンション玄関ドアの暑さ・寒さと結露激減に効果のある木製内玄関扉=森林浴生活オリジナル=】

深部体温とは、内臓の温度を指します。内臓の温度が上がると自律神経のコントロールを失って、例えば心臓が突然止まるなんてことが起こるわけです。高齢者ではあるそうです。
体はそれを防ぐために血液を循環させて内臓温度を下げようとするのですが、体表の発汗がうまくいかないと下がらない。
その発汗を邪魔するのが多湿、多すぎる湿度なのです。

【自社施工例③=マンション内の空気循環を後押しする御簾戸と自然調湿力に優れる杉の置き床生活=実用新案取得済=】

放送では室内実験室で、室温35℃・湿度30%の場合と室温35℃・湿度70%で、被験者の体表温度をサーモグラフィで見せていました。
結果は湿度30%の方が体表温度が下がっていて安全な青表示。
湿度70%は体表温度が下がらずに危険な真っ赤。
同じ35℃でも空気が乾燥していると汗をかいて気化熱を発散できるので血液の温度が下がるのです。だらだら汗をかくばかりが発汗ではないのです。血液の温度が下がれば内臓温度も下がるわけです。

【自社施工例④=マンションリビング、2連の木製内窓=特許取得済=】

外出時の熱中症対策は人それぞれなのでコメントしませんが、室内熱中症対策には今日の番組は良かったと思います。

室内熱中症対策の管理要因は、室温と水分補給、そして湿度の3つだということです。

昨年までは、湿度の影響をあまり熱心に論じていなかったように思います。

【自社施工例⑤=ダイニングに杉の木壁、インテリアグレードアップと落ち着く香り、室内調湿にも一役】

室温と水分補給は、適切に(冷え過ぎないように)エアコンを使って小まめに早め早めに少しずつ水分補給をする。時々塩分やカルシウムなどを補充する。睡眠を十分にとるという従来解説の通りです。エアコンは冷えすぎるから嫌いだという高齢者は要注意です。
私も一度だけ熱中症になったことがありますが、症状は突然にきて歩けなくなりました。

【自社施工例=栂の腰板、杉の置き床生活、木製内窓と漆喰で快適な寝室】

次に室内の湿度をあげないようにするにはどうすればよいか?
①窓を開けていつまでも風を通さない。そのためには断熱リフォームが必要。
②エアコンの除湿機能を使って湿度を下げる。
③内装材に無垢の床材やしっくい等の自然調湿力のある素材を使う。
ここ数年、「こんな夏は初めてだ」というコメントに溢れていますね。今年は梅雨明けてすぐの猛暑だったため、体がついていかなくて熱中症が増えたと解説していましたが、高齢化が進む日本では影響を受ける高齢者がこれからも増え続けるということです。

明日は上記①②③について事例を交えて解説させて頂きます。

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