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髙岡恭平

人生100年時代の健康寿命リフォームのプロ

髙岡恭平(たかおかきょうへい) / 福祉住環境コーディネーター

森林浴生活株式会社

コラム

築140年超の古民家改修、隙間のない板金工事の本当の意味は?

2015年10月22日 公開 / 2020年4月24日更新

テーマ:マンション 調湿 

コラムカテゴリ:住宅・建物


【玄関庇工事が無事に完成しました】


【施工前の写真】

母屋が茅葺屋根で金属製の安全屋根をのせた和瓦葺の玄関庇改修工事、実は最終の板金工事が一番の気がかりだったのです。
最初は同様の瓦を葺き直そうという話もあったのですが、たわみを直した後の庇と、直ぐ上にある安全屋根の隙間がまちまちで瓦を葺き直す高さがとれないかもしれないこと、奥に入り込んだ部分の施工がうまく出来ないかもしれないことの2点で、鉄板の板金工事になりました。


【安全屋根との隙間が不ぞろいでした】

板金工事はアスファルトルーフィングとともに屋根の防水工事になりますが、今回はそれに加えて安全屋根の中に動物を侵入させないという役割が求められていたのです。
たまに人の住んでいない古民家を見ますが、実は野生の小動物にとっては最高のねぐらなのです。
暖かいし、通気性もあるし、柔らかいし…
ですから、今回はこの大きく開いたすき間を丁寧に埋める作業が必要だったのです。


【玄関庇の棟も板金加工しました】

雨は正面よりも、横からの方がたやすく入りやすいことを考えると、玄関庇の棟とそれに続くさらに上の棟の隙間も塞がなくてはなりません。当然同じ高さではありません。
職人さんには、何度も屋根の上に上がっては寸法を取り直しておさめて貰いました。


【吹き上げの雨でも大丈夫です】

庇と安全屋根の隙間の奥にもきっちり工事がなされています。
当たり前ですが、板金工事をするまえに防水工事がきっちりされているからこその仕事です。
新築では、ガルバリウム鋼板以外、金属屋根の工事は聞きません。
それに新築では、屋根工事そのものがややこしくないので今回のような配慮は必要ありませんね。

改修工事の方が新築工事よりも、色んな現場力が磨かれることを実感する日々です。

手軽に簡単に、DIYが若者の間では流行ですが、熟練の職人さんがつくり上げる「美しさ」にも目を向けてもらいたいものです。
あなたたちのすばらしい感性を形に出来るのは、このような熟練の大工さんなのですよ。

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