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髙岡恭平

人生100年時代の健康寿命リフォームのプロ

髙岡恭平(たかおかきょうへい) / 福祉住環境コーディネーター

森林浴生活株式会社

コラム

梁の出も利用する「とことんオーダー家具」― ロフト用階段&本棚

2015年7月3日 公開 / 2020年4月24日更新

テーマ:マンション オーダー家具 無垢材

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 家具 選び方


【お嬢さんの部屋のロフトに施工しました。広角レンズのせいで少し変に写りましたね。】

シナベニヤのランバーコア(21㎜厚)を使って、工房で階段状の本棚を4分割で製作し、現場で組み立て、壁にしっかり取り付けました。
元々ロフトには、鉄製のはしごがついていました。足を掛ける踏み面も丸く、かつハシゴは垂直にしか掛からないので、ロフトに上がるにはかなり無理がありました。


【分譲当初の鉄製はしご】

中古でこのマンションを買われたM様は、当初木製ハシゴをご希望でした。
足を置く踏み面がフラットで勾配が緩やかになれば、お嬢さんでも楽に上がれるだろうと考えたのです。
(木製ハシゴの場合は、硬い木がよいので、やはりヒノキということになります。)
ただ、ハシゴの勾配をどれくらいにするかは、最終の家具配置が固まってからということにしていました。


【ロフトのコンクリート梁(はり)の出幅に悩みました。難しい!】

後日、お部屋を見に行かせて貰った時、ロフト下壁面には本箱が置かれていました。
その横には勉強机があり、ハシゴを掛けて上る空間が十分とは言えませんでした。
(ハシゴを使わない時に立てかけておくには問題ないのですが…)
そこで、本棚を兼ねて壁に平行に上がる階段をつくることにしたのです。

部屋をできるだけ広く使うためには、階段の踏み面の出幅は狭い方がよいのですが、梁(ハリ)が12㎝出ているため、階段を上るにつれて身体が壁から離れます。
全部の踏み面を同じ出幅にすると、段々と踏み面が狭くなって危険です。
かといって本棚の奥行きを深くすると、部屋が狭くなり、圧迫感が増します。


【しっかりと固定するため、突っ張りながら施工します】

そこで、上に行くにつれて踏み面の出幅を少しずつ広く取りました。
最上段は、踏み面の出幅を十分に取り、その踏み面をガッチリ支えるため、変形のボックスにしました。
踏面は30㎜の杉の積層板、工場で作った無垢材の加工品ですが、木目も美しく、反り曲りが少ない杉の香りもしっかりある良い製品です。
梁が出っ張っていなければ何の問題もなく、スッキリした幾何学的なデザインの本棚になったでしょう。
M様の奥様には大変喜んでいただきましたが、いたる所に梁が出るマンションで、十分な収納を確保しながら見た目も良く、しかも安全なものを提供することの大切さを改めて感じた一日でした。


【横から見た階段&本棚。ハリの出に対応して、踏み面の出幅を少しずつ広くしました】

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