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コラム
兵庫県公立高校入試方式(一般選抜)
2022年8月29日 公開 / 2022年8月30日更新
兵庫県の公立高校入試は、県全体を5学区に分けて実施されています。
公立高校の入試はどのように合否を決めるのでしょうか?
令和4年度の入試要綱を参考に、今回は一般選抜入試を説明していきます。
まず、入試全体の点数配分です。
内申点(250点)+学力検査点(250点)=500点満点
入試当日の筆記試験は、国語・社会・数学・理科・英語の
5教科各100点満点の合計500点満点です。
この点数を0.5倍したものが学力検査点となります。
そして、内申点というのが中学校での評価点です。
この内申点は、調査書の評定(点数)によって計算されます。
計算方法
国語・社会・数学・理科・外国語の5教科の評定の和を4倍した値と、
音楽・美術・保健体育・技術家庭の4教科の評定の和を7.5倍した値との
総和(総配点250点)と入試要綱に書かれています。
調査書の評定は基本的に公表されないため、私は保護者や生徒と
面談する場合、1学期と2学期の通知表の各教科の点数を足して
2で割ったものを参考にしています。
例えば、数学の1学期の成績が3、2学期は4の生徒の場合、3.5と
計算しています。
そして、国語・社会・数学・理科・英語の合計を4倍、
音楽・美術・保健体育・技術家庭の合計を7.5倍したものを
足して内申点としています。
例
国語 | 社会 | 数学 | 理科 | 英語 |
---|---|---|---|---|
3 | 3.5 | 4 | 3.5 | 5 |
3+3.5+4+3.5+5=19
19×4=76
音楽 | 美術 | 保健体育 | 技術家庭 |
---|---|---|---|
4 | 3.5 | 3 | 4.5 |
4+3.5+3+4.5=15
15×7.5=112.5
合計すると
76+112.5=188.5
内申点は188.5点となります。
当日のテストの点数はもちろんですが、内申点によって
入試当日までに点数の半分が決まっていることになります。
このことからも内申点が大事といわれることがわかります。
兵庫県では、この内申点を決めるのは3年生の1学期と2学期の
成績となっています。
1年生と2年生の成績は参考とすることにはなっていますが、
数値化が明確にされていません。
内申点を上げるには、定期テストの点数を取ることに加えて、
授業態度や提出物を出すことも大切です。
提出物に関しては、ワークなどの課題をただ問題を解いて
丸付けをして提出するのではなく、やり直しまでやってから
提出するのがいいでしょう。
また、複数志願選抜の場合には、第一志望校に加算点が入ります。
ちなみに、みらい教育アカデミーのある第二学区では第一志望校に
20点の加算があります。
※複数志願選抜とは、普通科や総合学科の高校のことで、
第二志望校まで出願できます。
工業高校や商業高校のような専門学科校は単独選抜となり、
1校のみの出願となります。
塾として高校進学へ向けた指導は、この内申点と模試の成績を
元に行っているかと思います。
学習塾には、自社または模試の運営会社によって内申点と模試の
偏差値を元に作られたデータがあります。
塾に進路を相談される場合は、このようなデータを活用して
今の立ち位置を知り、志望校へ行くためにはあとどれくらい
学力が必要なのか、今の自分の力でどのような高校に進めるのかを
確認していただければと思います。
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