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楊井久雄

一人一人、生徒の個性に寄り添い学習能力を伸ばすプロ

楊井久雄(やぎいひさお) / 学習塾経営

個別指導塾みらい教育アカデミー

コラム

モチベーション ~内発的動機と外発的動機~




人のやる気(モチベーション)を上げる要因に、外発的動機と
内発的動機というものがあります。

まず、外発的動機についてですが、「行為そのものではなく、
外部からもたらされるものを目標として、その目標を実現するために
行為を行おうとすること」です。

つまり、義務や報酬、賞罰などによって物事に取組むことであり、
何らかの目的を達成するために行動します。

例えば、小遣いがもらえるから勉強する、ゲームができるから
お手伝いをするようなことです。

次に、内発的動機とは、「物事に対する強い興味や探求心など、
人の内面的な要因によって生まれる欲求を満たすために行為を
行おうとすること」です。

つまり、何かに対する興味や関心、そこから生まれるやりがいや
達成感など、行動をすること自体が目的となります。

例えば、英語が好きだから英語の勉強をする、サッカーをすることが
楽しいので一生懸命練習するなどです。

内発的動機の方がモチベーションは高いまま持続していきます。
しかし、本人の興味関心によって決まるため、親や先生などの
他人の意向に沿うかはわかりません。

逆に、外発的動機は褒美や罰など子どもの目先の利害に
直結するため即効性があります。
反面、褒美に飽きてしまうことや更なる褒美を要求されることがあります。
また、罰を与えすぎると学習性無力などの弊害がでるケースもあります。

内発的動機と外発的動機の違いは、目的がその行動の【過程】にあるのか
【結果】にあるのかです。
内発的動機は【過程】が目的で、外発的動機は【結果】が目的です。

親や先生という立場からすれば、内発的動機を促したいところでは
ありますが、先にも述べた通り、内発的動機は本人の興味関心によって
起こりますので、他者の思い通りにはなりません。

そこで、外発的動機から内発的動機につなげるという方法を
検討してみてはどうでしょうか。
方法としては、外発的動機によって行動して結果を出した時に
結果をほめるよりその過程をほめることに重点をおいてください。

例えば、「間違えた問題をあきらめずに何回も解いてよくがんばったね。」や
「毎日、遅くまで練習がんばったね。」などです。
もちろん、これは結果が出なくてもです。
そのことで、子どもは自分の行動が認められたことを実感します。

このことを繰り返すことによって、結果が出ても出なくても
過程をがんばればと良いんだという意識が芽生えてきます。
そして、興味はあるが自信のないことや、やったことないようなことにも
挑戦するようになり、それが内発的動機につながることになるかもしれません。

また、親や先生など大人からすればそんなことと思うようなことに興味関心を持ち、
内発的動機によって行動することがあれば否定せずに見守ってあげてください。
そして、同じように集中している過程を認めて声かけをしてあげてください。

子どもの個性にょり、内発的動機を持つ物事に偏りが
あるかもしれませんが、内発的動機を持った経験がある子どもは
将来、その経験を活かし必要に応じて物事に対し前向きに
取り組むことが身についていると私は考えています

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