一人一人の個性に合った勉強法で学力を伸ばし、自立した生き方をサポート（1/3）

不登校や発達障害など、授業についていけない生徒への個別指導や進路相談も実施

　「集団授業についていけない、発達障害や不登校など、学校の授業についていけない理由はいろいろあります。私どもは、生徒が自分に合った勉強法を身に付けて学力を伸ばし、社会で大きく羽ばたいていく。そんな未来を描いています」

　そう語るのは、小学生から高校生を対象にした「個別指導塾みらい教育アカデミー」塾長の楊井久雄さん。公認心理師やキャリアコンサルタント、特別支援教育士（S・E・N・S）などの資格を有し、生徒の心のケアや進路相談にも応じています。

　「当塾には、さまざまな個性や背景を持つ生徒が通っています。一人一人に適した指導を徹底するため、先生1人に対し生徒が2人の『セミプライベートコース』を基本としています」

　みらい教育アカデミーでは、生徒の個別ファイルを用意。学びに関する課題や気づいたことをまとめ、専門的な視点からどのように学習が必要かを導き出しています。
「例えば、英単語は書いて覚えますよね。でも、覚えること自体が困難であれば何回も書かせるのは間違い。本人にとって苦痛でしかないので、数回書く練習はしますが、英単語の意味を覚えることを優先します。また、発達検査で処理速度が遅いという結果が出ている場合には、計算問題の量を調整したりします」

　心掛けているのは、教える側の価値観を押し付けないことだとか。
　「生徒がどこにつまずき、何が不得手なのかを探るのが私たちの役目。計算ミスをするなら途中式を飛ばさずきちんと記す、読み違えないよう丁寧に書く、指を使えば合うのなら使ってもらう、間違える原因を見つけて具体策を講じないと成績アップにつながりません」

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【次ページ】教える側の価値観を押し付けない、生徒に共感できる学び舎を目指して

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