マイベストプロ福岡
岩橋たか子

企画、コンサル、講師など多岐に活躍するハーブのプロ

岩橋たか子(いわはしたかこ) / ハーブクリエイター

ひだまりハーブガーデン&スクール

コラム

コロナ禍で多くの人にハーブが選ばれた理由とは?キーワードは「免疫」「メンタル」「代謝」「リラックス」

2021年12月13日

テーマ:メディカルハーブについて

コラムカテゴリ:美容・健康

コラムキーワード: 免疫力アップメンタルヘルス 対策不定愁訴

2020年からのコロナ禍で、生活や仕事の仕方が大きく変化したという人は多いのではないでしょうか。私自身も、それまで殆ど需要がなかったオンラインいわゆるリモートでの仕事がメインとなり、まるでこれまでもそうだったかのように、それが日常となり変わっています。変化といえば、問い合わせも電話が多かったかつてとは違い、メールでの問い合わせが大部分を占めてその数も十数倍となっています。以前だと講座に関するものが殆どでしたが、昨年からは体調に関することが多くを占めています。少なからず、皆さまも何かしらご自身の体調の変化に対して健康を意識した行動をとられていると思います。

ハーブは日本では食品として分類されています。そもそものイメージはおしゃれ、美味しくない、でもカラダにいいらしい、でしょうか。今回、問い合わせの中で「ハーブ」の立ち位置が少し変わった感じがしています。健康増進のためのひとつの選択肢として、継続してチョイスされるように私も今後は、より意識した情報発信や教育などの啓もう活動に力を入れたいと考えています。

今回、私がメディカルハーブ(ハーブ活用)を専門として仕事をしていること、そしてマイベストプロへの最初の投稿ということもあり、ハーブについて少し詳しく書いてみたいと思います。

コロナ禍で気づいた体調不良


毎日、普通に朝起きて、朝食を食べ出勤する。そんな当たり前の生活が一変したことで、カラダの不調に気づきやすくなりました。あまり歩かなくなったことから、運動不足による代謝の低下や、便秘、ずっと座ったままパソコンの前で作業をすることによる血流の低下。そこから眼精疲労や肩こり、腰痛、そして食欲不振などの症状へ、まさに負のスパイラル状態です。そんな自分の体調・健康に対して、スマホやPCなどからサーチされたワードは「免疫低下」「メンタル」「体重増加」「代謝をあげる」「運動不足」などが上位に上っています。その中に「ハーブ」「ハーブティー」などのワードも含まれていました。


ハーブって何?


ハーブとは一般的に「薬草」や「香草」と訳されます。
料理や浴用など人間ははるか昔から私達の健康や生活に役立てるためにハーブを使ってきました。
「薬草」といえば「薬効のある草」であり、「香草」といえば「香りのある草」です。例えば、ドクダミ、ヨモギが挙げられますが、もっと身近な所では、生姜やネギ、ニンニク、ワサビ、日本茶などもそうです。普段から食べている野菜や果物もハーブの種類となります。要はカラダに何かしら良い作用をもつ「植物」ということです。

最近の流行りという事ではなく、文明が起こった時から、私たちが生きるために取り入れていたものです。なかでも特に「美容」や「健康」に役立てられてきた植物を「メディカルハーブ」と呼び、さまざまな場面で活用される分野までも「メディカルハーブ」と位置付けています。遠い昔、ヒポクラスより、もっと前の時代からハーブを薬草として使っていたことは文献でも明らかになっています。それが近年ではエビデンスとともに多くのハーブが紹介されることになりました。現在、日本ではハーブは「食品」ですが、欧米各地では薬用として健康や疾病予防に多く取り入れられています。


植物化学(フィトケミカル)成分がポイント!


ハーブを活用するために重要なポイントは、ハーブに含まれている成分を知る事です。病院で処方される薬の半分以上はハーブがもとになっていることでも、その活用のされ方は一目瞭然かも知れません。(しつこいですが、日本では食品です)

といっても、フラボノイドの〇〇、アルカロイドの▲▲などといった細かい事ではなく、ここでは成分の基本的な特徴のみお伝えしたいと思います。

ハーブ(植物)を始め、私達人間や動物を含む生物の一番の大敵は「紫外線」になります。

この紫外線、浴びすぎると「活性酸素」を沢山作り出して、私達の細胞を攻撃!つまり酸化=老化に大きな原因となります。但し、敵だといっても、この紫外線は殺菌作用など一部有用な働きもすることも分かっていますので、上手に付き合うことが大事です。幸い私たち人間は日焼け止めクリームや傘、サングラスなど様々な対策を講じる事ができます。

ですが、植物はそんな事ができません。さらに、自分が生きていく場所を自分で選べません。そこで、自分のカラダを守るために様々な成分を作り出しているのです。

それが「植物化学(フィトケミカル)成分」と呼ばれるもので、
フラボノイドやタンニン、精油、粘液質(食物繊維)や苦味質、
また植物自体は作らないですが、土壌から吸い上げてカラダに蓄えるビタミンやミネラルがあります。

それぞれに、ちゃんと意味がある成分たち。例えばフラボノイド成分は紫外線のダメージからハーブ自身を守る「色」の成分です。要はサングラスのような役割をします。
ティーの水色(すいしょく)の黄色や茶色、赤、緑など、その多くが、フラボノイド成分、あるいはカロテノイドになります。色にも深い意味があるのですが、今回はそこは割愛させて頂きます。(また別の機会に。。。。)


害虫などからカラダを守るためには、苦味や酸味あるいはタンパク質を固めるタンニンなどの成分があります。(苦味は自然界の毒のシグナル、酸味は腐敗のシグナルといわれています。)

こうして、誰の助けもかりる事なく自分のカラダは自分で守る。そんなパワフルな植物たち。
私達はその抗酸化成分を植物から自然の恵みとしていただいています。そう、あらためて、
植物化学(フィトケミカル)成分とは、植物が種の存続のため、自分のカラダを守るために作り出す成分、ということになります。その成分を私たちは心身の健康のために、活用しているという訳です。

そして、そんなハーブの性質で、もうひとつ大事な要素として、水に溶けやすい水溶性の成分なのか、そうではない不溶性の成分なのかによって活用方法も違ってくるのです。

殆どのハーブは「水溶性」の成分を多く含むため、とりあえず簡単な取り方としては、「ハーブティー」で飲んで頂くといいでしょう。ネット検索で「ハーブ 代謝」と入力するだけでもかなりの種類が上がってきます。沢山すぎて、どれを選べばよいかという質問が多いのですが、これもその方の「代謝」の内容によって選ぶものが違ってくるという事ですね。

次回はこの「代謝」についてサポートできるハーブのことを書いてみたいと思います。

今回の記事の元になっている文章は、こちらからご確認ください。ハーブティーの淹れ方も記載しています。
「ハーブってなあに?基礎知識編」

この記事を書いたプロ

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